解決済み

高校化学の中和反応について。

中和反応式はほとんどが H+,OHH^+,OH^- を式中に含んでいますが、

含んでいないのはアンモニアに関する反応だけだと覚えてもいいと思いますか。

また、炭酸カルシウムに塩酸を加える反応は中和反応ではないのですか。

お願いします。


ベストアンサー

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炭酸カルシウムに塩酸を加える反応の方はちょっと分かりません。HX+,OHX\ce{H^+},\ce{OH^-}を式中に含まなくても、勿論アンモニアは塩基ですが、二酸化炭素も酸ではないでしょうか。アンモニアの水溶液の液性は塩基性で、二酸化炭素の水溶液は酸性ですよね。

返信(4件)

これがその反応式なんですが、炭酸カルシウムが2価の塩基かと思ってしまったんですが、大きな間違いですか。

その反応は弱酸の遊離です。中和反応ではありません。

《基本事項》

・炭酸カルシウムは弱酸である炭酸と強塩基である水酸化カルシウムの中和に因ってできた塩(塩基ではない)

・弱酸、弱塩基は電離し難い→分子が多い、イオンになりにくい

・強塩基、強塩基は電離し易い→分子が少ない、イオンになりやすい


次に続く。

では、説明します。水に塩化水素と炭酸カルシウムを溶かします。塩化水素はHClundefinedHX++ClX\ce{HCl -> H^+ + Cl^-}の様に電離して居ます。炭酸カルシウムはCaCOX3undefinedCaX2++COX3X2\ce{CaCO3 -> Ca^2+ + CO3^2-}の様に電離して居ます。炭酸カルシウムは弱酸(炭酸)由来のイオン COX3X2\ce{CO3^2-}が含まれて居ますが、弱酸由来なので分子に戻ろうとします(但し、元々の弱酸の分子に戻りたいのであって、塩の分子に戻りたいのではありません。)。そこで塩化水素由来の水素イオンHX+\ce{H^+}が炭酸イオンと結合し、元の弱酸の炭酸HX2COX3\ce{H2CO3}=COX2+HX2O=\ce{CO2 + H2O})に戻ります。そして残ったCaX2+\ce{Ca^2+}ClX\ce{Cl^-}が結合し、塩化カルシウムCaClX2\ce{CaCl2}が生じます。


次に続く。

この一連の反応は弱酸の、反応性が低く、分子で居たい、イオンで居たくない、と言う性質に因って引き起こされます。(先程も書きましたが、飽く迄、分子で居たいと言っても弱酸の分子のままで居たいと言うことであって、塩の分子のままで居たいと言う訳ではありません。)


また、弱塩基の遊離と言うのもあり、これは弱酸の遊離と真逆の工程で反応が起こり、弱酸の遊離と真逆の理由で引き起こされます。


私は未だ高1なので高2以降の教科書に就いては分かりませんが、高1の教科書にも載って居るので是非見て見るのをお奨めします。

質問者からのお礼コメント

質問者からのお礼コメント

ありがとうございます、すっきり理解できました。

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