日本のハイパーインフレについて質問です。
復金インフレやバブル景気はハイパーインフレの一種ですか?
他に例があれば,教えて欲しいです。
ベストアンサー
ハイパーインフレには、いろいろな定義がありますが、経済学者ケーガンの「月率50%、年率13000%以上の物価上昇」というのが有名です。ただし、この定義によるハイパーインフレは滅多に起きないので、国際会計基準では「3年間で累積インフレ率が100%以上のもの」と定義されています。
日銀が公表している企業物価指数によると、復金インフレ時の日本のインフレ率は、4年間で累積6000%程度なので、復金インフレはハイパーインフレと見なして良いと思います。
一方、バブル景気(1986年12月から1991年2月)におけるインフレ率は、年間最大で3%程度ですので、ハイパーインフレではありません。
企業物価指数は1901年以降のものが、消費者物価指数は1947年以降のものが公表されていますが、それらによると、日本では、復金インフレを除いてハイパーインフレは発生していないと言えます。
質問者からのお礼コメント
丁寧な解説ありがとうございます。
ハイパーインフレに関する日本の事例がわかりにくかったので,疑問が晴れて助かります。