東南アジアの農業のところで出てきた文なのですが,その文を下記しておきます。
特に知りたいポイントは鉤括弧で囲います。この文が示すことはどういうことですか?
《該当の文》
近年では灌漑施設を整備して『乾田化』し,
『高収量品種』の栽培や農業機械の利用が進んでいます(『緑の革命』)。
ベストアンサー
乾田化(湿田を乾田に変えること):
水田は排水状態(水はけぐあい)の良否によって湿田(常にぬかるんでいる水田)と乾田(水を入れないときに地面が乾いている水田)に分けられます。湿田は酸素の供給が十分ではないので、作物の生育には悪く、土がぬかるんでいて機械化も困難です。排水設備を整備し、湿田を乾田に変えることで、生産性が上がり、機械の導入も可能になります。
高収量品種:
1960年に、フォード財団とロックフェラー財団の支援を受け、フィリピン政府は国際稲研究所(IRRI)を設立しました。この研究所で1960年代に作り出されたのが「IR8」という新品種の稲です。この稲は「ミラクルライス(奇跡の米)」と呼ばれ、高収量を実現しました。フィリピンでの米の生産量は、20年間で2倍となり、2000年代には米の輸出国になりました。
質問者からのお礼コメント
分かりやすい解説大変助かりました。
生産性と乾田化のつながりが分かりました。