(1−x2)−21 のマクローリン展開を求めるに当たってまず
f(x)=(1+x)α
のマクローリン展開を求めましょう。
最後に x→−x2,α→−21 と置き換えれば良いからです。
マクローリン展開ですので、まずf(x) のk 階微分を求めましょう。
f(1)(x)=α(1+x)α−1
f(2)(x)=α(α−1)(1+x)α−2
f(3)(x)=α(α−1)(α−2)(1+x)α−3
一般化するとこうです。
f(k)(x)=α(α−1)⋯(α−k+1)(1+x)α−k
マクローリン展開では f(k)(0) を用いるのでした。
ここでは
f(k)(0)=α(α−1)⋯(α−k+1)
です。
マクローリン展開の定義から
f(x)=k=0∑∞k!f(k)(0)xk=k=0∑∞k!α(α−1)⋯(α−k+1)xk=k=0∑∞F(α,k)xk
と表せます。
ただし
F(α,k)=k!α(α−1)⋯(α−k+1)
を定めました。
問題に戻ると
(1−x2)−21=k=0∑∞F(−21,k)(−x2)k
と表せますね。
準備は完了しました。
収束半径 r は、ダランベールの判定法より
r1=k→∞lim∣∣F(−21,k)F(−21,k+1)∣∣=k→∞lim∣∣k+1−21−k∣∣=1
∴r=1 です。実は α の値とは関係なく、r=1 です。
質問者からのお礼コメント
大変助かりました