解決済み

オイラーラグランジュ 等周問題

以前、同じ質問を投稿したのですが、操作ミスで他の方からのコメントを頂けない状態にしてしまったので再度投稿します。


参考リンク

https://www.ship.nias.ac.jp/personnel/horiken/Lecture_Note/Appl-Math_Chap-7.pdf


[問]

周の長さllを持ち全く交叉しない平面曲線の内、面積を最大にする曲線を求めよ


[解](オイラー方程式の導出まで)

平面曲線を

x=x(t)y=y(t)(t1tt2)x^=dxdty^=dydtx = x(t) \\y = y(t) \\(t_1 \leqq t \leqq t_2) \\\hat{x} = \dfrac{dx}{dt}\\\hat{y} = \dfrac{dy}{dt}

とすると、この問題を解くための汎関数の被積分関数LL

L=12(xy^yx^)+λx^2+y^2L = \dfrac{1}{2}(x\hat{y} - y\hat{x}) + \lambda\sqrt{\hat{x}^2 + \hat{y}^2}

となります。ここでλ\lambdaはラグランジュ未定乗数です 。

このオイラー方程式は

Lxddt(Lx^)・・・()=y^2ddt(y2+λx^x^2+y^2)=0・・・()\dfrac{\partial L}{\partial x} - \dfrac{d}{dt} \left(\dfrac{\partial L}{\partial \hat{x}}\right) ・・・(*) \\=\dfrac{\hat{y}}{2} - \dfrac{d}{dt} \left(-\dfrac{y}{2} + \lambda \dfrac{\hat{x}}{\sqrt{\hat{x}^2 + \hat{y}^2}} \right) = 0 ・・・(**)\\

Lyddt(Ly^)=x^2ddt(x2+λy^x^2+y^2)=0\dfrac{\partial L}{\partial y} - \dfrac{d}{dt} \left(\dfrac{\partial L}{\partial \hat{y}} \right) \\=\dfrac{\hat{x}}{2} - \dfrac{d}{dt} \left(-\dfrac{x}{2} + \lambda \dfrac{\hat{y}}{\sqrt{\hat{x}^2 + \hat{y}^2}} \right) = 0 \\

となります。


[疑問]

式(*)から式(**)が成り立つためには

dy^dx,dydx,dx^dx,dxdx^,dy^dx^,dydx^=0\dfrac{d\hat{y}}{dx}, \dfrac{dy}{dx}, \dfrac{d\hat{x}}{dx}, \dfrac{dx}{d\hat{x}}, \dfrac{d\hat{y}}{d\hat{x}}, \dfrac{dy}{d\hat{x}} = 0

が成り立たなければいけません。

x^\hat{x}y^\hat{y}は拘束条件に含まれているので、互いに独立として計算してよく

dy^dx^=0\dfrac{d\hat{y}}{d\hat{x}} = 0

が成り立つのは理解できます。


x(t)x(t)y(t)y(t)に関しては

x(t)=ty(t)=2tdydx=2x(t) = t \\y(t) = 2t \\\dfrac{dy}{dx} = 2

のように独立でない場合はあるが、この問題では解く前にはx(t)x(t)y(t)y(t)の形は決まっておらず、独立と考えることができ、よって

dy^dx,dydx,dydx^=0\dfrac{d\hat{y}}{dx}, \dfrac{dy}{dx}, \dfrac{dy}{d\hat{x}} = 0

が成り立つと考えればよいのでしょうか?


さらにx^\hat{x}xxについてですが

dx^dx\dfrac{d\hat{x}}{dx}については

dx^dx=ddxdxdt=ddt1=0\dfrac{d\hat{x}}{dx} = \dfrac{d}{dx}\dfrac{dx}{dt} = \dfrac{d}{dt}1 = 0

と考えればよいのでしょうか?


dxdx^\dfrac{dx}{d\hat{x}}に関しては、何故0になるのか分かりません。


お手数おかけしますが、ご教授お願い致します。


ベストアンサー

ベストアンサー

すみません。先の回答はいったん取り下げさせてください。

よくよく考えたらそんなに難しいことしてませんでした。

(*)から(**)でしているのは偏微分でしたね。


任意の関数F(x,y)F(x,y)について、xxについての偏微分Fx\dfrac{\partial F}{\partial x}は変数xx以外は定数とみなして微分しますよね?

そのため、ここでは(全微分でないので)=0=0はそもそも考える必要ないです。



補足

と考えます。

返信(2件)

返信ありがとうございます。


任意の関数F(x,y)F(x, y)について偏微分Fx\dfrac{\partial F}{\partial x}x,yx, yが独立なのでyyを定数として見なしてよいと考えています。


F(x,x^)F(x, \hat{x})についての偏微分Fx^\dfrac{\partial F}{\partial \hat{x}}において、xxx^\hat{x}が独立だとは思えず、そのような場合にxxをなぜ定数として見なしてよいことが理解できない状態です。


勉強不足で申し訳ないのですが、よろしくお願いいたします。



少し考えてみました。

まず、関数f(x),g(x)f(x),g(x)が一次独立とは、定数c1,c2c_1,c_2を用いてすべてのxxにおいて

c1f(x)+c2g(x)=0c1=c2=0c_1f(x)+c_2g(x)=0\Rightarrow c_1=c_2=0

を満たすことをいう。そうでない場合を一次従属といい、

f(x)=Cg(x) (C:定数)f(x)=Cg(x)\ (C:\text{定数})

と表せる。


さて、x,x^x,\hat{x}が一次従属の場合を考える。

すなわち定数C1C_1を用いて

x=C1x^=C1dxdtx=C_1\hat{x}=C_1\dfrac{dx}{dt}

である。このとき、微分方程式

x=C1dxdtx=C_1\dfrac{dx}{dt}

を解くと、

x=CeC1t (C:任意定数)(★)\tag{★}x=Ce^{C_1t}\ (C:\text{任意定数})


ところで問題の曲線はt1tt2t_1\leq t \leq t_2で閉じていることから

x(t1)=x(t2)x(t_1)=x(t_2)

である。よって(★)はこれを満たさないので、x,x^x,\hat{x}は一次従属でない。すなわち一次独立である。\square


これでどうでしょうか。


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