解決済み

酸化鉄の化学式はFe2O3と習ったのに、酸化鉄の化学反応式は2Fe+O2→2FeOとも習いました。どういうことなのでしょうか。酸化鉄の化学式はいくつかあるのですか。

ベストアンサー

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質問者さんのおっしゃる通り、酸化鉄には酸素の結合の仕方の違いで化学式の種類がいくつかあります。また、これは酸化銅も同じです。

紛らわしいですが、問題として出題されるときは指定されるはずなので、安心してください。

質問者からのお礼コメント

質問者からのお礼コメント

困っていたのでありがたいです

そのほかの回答(1件)

仰るとおり、酸化鉄には数種類あり、FeO,FeX2OX3,FeX3OX4\ce{FeO} ,\ce{Fe2O3},\ce{Fe3O4} などが存在します。これらは反応の条件や製法の違いによって、異なる物質として生成します。

試験で化学反応式を書く問題が出題されるとしたら問題文で必ず化学式が与えられますので、その化学式を用いて解けばよいと思います。


中学生ということなので、以下の説明は読み飛ばしてもらって構いません。複数存在するという事実は高校の化学で、その原理は大学の化学で扱います。

(大学の化学は私も専門外なので理解しておりません)


異なる酸化鉄が存在するのは、鉄がイオンになるときに異なる価数をとるものが存在するのが理由です。鉄イオンには FeX2+\ce{Fe^2+}FeX3+\ce{Fe^3+} の2種類があり、前者を鉄(Ⅱ)イオン、後者を鉄(Ⅲ)イオンと区別します。


これら2種類の鉄イオンの組み合わせによって、3種類の酸化鉄が存在しているのです。

具体的には、鉄(Ⅱ)イオンが使われている酸化鉄(Ⅱ) FeO\ce{FeO}

鉄(Ⅲ)イオンが使われている酸化鉄(Ⅲ) FeX2OX3\ce{Fe2O3}

鉄(Ⅱ)イオン1個と鉄(Ⅲ)イオン2個が使われている酸化二鉄(Ⅲ)鉄(Ⅱ) FeX3OX4\ce{Fe3O4}

の3種類です。最後の物質は、その組成式から四酸化三鉄とも呼ばれます。


このように、複数の陽イオンになりうる原子の場合、その化合物も複数存在することがあります。

中学では、必ず問題文で化学式が与えられるので安心してください。