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熱化学方程式のaqは無視できますか。

「熱化学方程式①②③を用いて③の熱量Q[kJ]を求めよ。」という問題がわかりません。①+②をしてもaqが打ち消されずに残ってしまったのですが、このaqは無視して良いのですか?

NaOH(s)+aq=NaOHaq+44kJNaOHaq+HClaq=NaClaq+HX2O(l)+55kJHCl+NaOH(s)=NaClaq+HX2O+HX2O(l)+Q kJ\begin{aligned} \ce{&①NaOH(s) + aq = NaOHaq + 44 kJ \\&②NaOHaq +HClaq = NaClaq + H2O(l) + 55 kJ \\&③HCl + NaOH(s) = NaClaq +H2O + H2O(l) + Q kJ \\}\end{aligned}

①+②をすると、

HClaq+NaOH(s)+aq=NaClaq+HX2O(l)+99kJ\ce{HClaq + NaOH(s) + aq = NaClaq + H2O(l) + 99 kJ}

となり、③と比較するとaqが余分になってしまいます。このaqは無視して良いのでしょうか。

ベストアンサー

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熱化学方程式のaqは無視できません。aqは「多量の水」を表します。

例えば、下記の熱化学方程式はXを多量の水に溶かしたときの溶解熱Qを表しています。つまり左辺のaqは多量の水を表し、右辺のaqはXの水溶液を示しており、無視されているわけではありません。

X(s)+aq=Xaq+Q kJ\ce{X(s) + aq = Xaq + Q kJ}

そのため、今回の問題についても無視するわけではありません。

ただし、①+②の式でのaqについて、HClaq\ce{HClaq}にすでに多量の水が含まれていますので、わざわざaqを別に書く意味がない(書かなくてもすでに左辺にaqが含まれている)ということです。

質問者からのお礼コメント

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