銀鏡反応とフェーリング反応はどちらも還元性を確認する試験です。
違いとしては、用いる試薬が違います。下記に各反応について説明しておきます。
反応式では、還元性を有するアルデヒドを用いています。
【銀鏡反応】
銀鏡反応とは、アンモニア性硝酸銀水溶液の銀(Ⅰ)AgX+gが還元され、単体の銀Agが析出し、試験管の壁が鏡のようになる反応です。反応式は以下の通りです。
R−CHO+2[Ag(NHX3)X2]X++3OHX−R−COOX−+4NHX3+2HX2O+2Ag
【フェーリング反応】
フェーリング反応とは、フェーリング液中の銅(Ⅱ)イオンCuX2X+が還元されて、酸化銅(Ⅰ)CuX2Oの赤色沈殿が生じる反応です。反応式は以下の通りです。
R−CHO+2CuX2X++3OHX−R−COOX−+3HX2O+CuX2O
補足ですが、フェーリング液とは、硫酸銅(Ⅱ)CuSOX4と酒石酸ナトリウムカリウム塩の等量混合水溶液のことです。銅(Ⅱ)イオンCuX2X+が溶け込む深青色のアルカリ溶液です。
質問者からのお礼コメント
ありがとうございます❤️