空間上の直線の問題ですが、位置ベクトルを理解していると解きやすいですよ
この形式の方程式を見たら、定石として右辺を定数 k とおくのです。
3x+2=−1y−3=4z+1=k
これより、
⎩⎨⎧x=3k−2y=−k+3z=4k−1
ベクトルで表示すると、直線 ℓ 上の点は
⎝⎛xyx⎠⎞=k⎝⎛3−14⎠⎞+⎝⎛−23−1⎠⎞
です。
つまり、直線 ℓ は点 ⎝⎛−23−1⎠⎞ と通る、方向ベクトルが ⎝⎛3−14⎠⎞ の直線です。
さて、直線 ℓ 上の点 P の位置関係を求めていきます。
位置ベクトルは
OP=k⎝⎛3−14⎠⎞+⎝⎛−23−1⎠⎞,OA=⎝⎛431⎠⎞
ですから、
AP=OP−OA=k⎝⎛3−14⎠⎞+⎝⎛−60−2⎠⎞=⎝⎛3k−6−k4k−2⎠⎞
点 P と直線 ℓ の距離は ∣OA∣ です。
∣OA∣2=(3k−6)2+(−k)2+(4k−2)2=26(k−1)2+14
よって距離は k=1 の時に、最小値 14 をとります。
この時、点 P は (x,y,z)=(1,2,3) です。
さらに、k=1 の時に
AP=⎝⎛−3−12⎠⎞
であり、直線 ℓ の方向ベクトルとの内積から直行関係を調べると、
⎝⎛3−14⎠⎞⋅⎝⎛−3−12⎠⎞=0
なので、AP⊥ℓ も示せました。
質問者からのお礼コメント
3問も解説していただきありがとうございました!