貿易摩擦を中学生の息子が理解できるよう分かりやすく教えていただけませんか。

貿易摩擦とは「貿易国同士で一方ばかりが儲かっているのは不公平だ」という不満から起こる対立のことであり、国同士の貿易政策をめぐる争いを指す。貿易摩擦は輸入品が国産品と競合により起こることが多い。

貿易摩擦は「輸出を増やしたい国」と「国内生産を守りたい国」との意見の違いが主な原因となっている。特定の商品の競争力に差があるとどちらかの国の商品ばかりが売れてしまい、市場に出回ることになる。すると一方の国の貿易黒字が膨らみ、もう一方の国の貿易赤字が積み上がってしまう事態が生まれる。さらに国内の同業種が不振に陥るきっかけとなり、失業や不況の原因に繋がる。

このアンバランスを防ぐために関税を引き上げや輸出入量の制限交渉など貿易国同士の調整が入るが、両国のバランスが保てなくなった結果、貿易摩擦が起こる。