(2)
(1) の [3] に書いてあるように、a の 2 次方程式を立てることにします。そのためには
c2=a2+b2−2abcosC
に現われている a 以外の値をすべて求めておかなければなりません。いまの場合、b,c,cosC の 3 つです。c については問題文で与えられているとおり c=6。また cosC については C=60∘ なので cosC=21 が分かっています。
b については、[2] に書いてあるとおり正弦定理で求まります。実際、正弦定理によれば、
sinBb=sinCc
ですから
2/2b=3/26
という 1 次方程式が立ちます。これを解けば b=2 が求まります。
さて、こうして求めた b,c,cosC の値を c2=a2+b2−2abcosC へ代入します。
62=a2+22−2a⋅2⋅21
これを整理すれば、
a2−2a−2=0
という 2 次方程式が立ちます。すると、2 次方程式の解の公式から
a=22±12=1±3
が求まります。ところが、この 2 つの解のうち 1−3 の方は負の数です(1<3=1.732⋯)ので、辺の長さとしてふさわしくありません。よって
a=1+3
が答えとなります。
(3)
点 A から辺 BC へ下ろした垂線の足を H とします。cos の定義により、BH=ccosB; CH=bcosC です。よって a=BH+CH=ccosB+bcosC です。
あとはこの式へ b,c,cosB,cosC の値を代入すれば、
a=6⋅22+2⋅21=3+1
が求まります。