@Erakokyu
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Erakokyuさんが「 写真は平面曲線(y=f(x)で表せないグラフ)の接ベクトルと接線の... 」の質問に回答しました
1番目 PPh→でhを0に近づければ0ベクトルになってしまいますが、|PPh→|で割ってあげれば常に長さが1となりうまく考えることができます。ここでPPh→/|PPh→|を2倍しようと、3倍しようと矢印を伸ばしたり縮めたりしてるだけだから、接していることは変わりません。|PPh→|倍しても同じです。だから、γ′(t0)で接ベクトルになります。 2番目 こちらは微分の定義を見直したほうが早いと思います。高校で習う微分可能の定義はlim(x→x0)(f(x) - f(x0)) / (x - x0) の値が存在することでした。これと同値なものに、 f(x) = f(x0) + A(x - x0) + g(x) ; lim(x→x0)g(x) / (x→x0) = 0 を満たす、Aが存在することである。 があります。Aはf´(x0)と書きます。(書くのが大変だから、Aと書き続けます。)式だけ見てもわかりずらいと思いますので、図をつけておきます。また、y = f(x0) + A(x - x0)をf(x)のx0の微分といいます。これは接線の方程式です。微分はdy = y - f(x0), dx = x - x0とおいて、dy = Adxと書きます。この形の定義は関数fがRn→Rmの時でも成り立ちます。それは、 f(x) = f(x0) + M(x - x0) + g(x) ; lim(x→x0)g(x) / |x→x0| = 0 を満たすMが存在することである。 Mはf´(x0)と書きます。x, x0はRnのベクトル、f(x), f(x0)はRmのベクトル、g(x)はRn→Rmの関数、MはRn→Rmの線形関数となります。微分はdy = M(dx)となります。大切なのは、微分係数Aが線形関数Mになってることです。しかし、そもそもR→Rのとき定数倍の関数(y = ax)は線形関数となります。このことから微分は関数f(x)を線形関数で近似することが肝です。では、平面曲線γ;R→R2の時を考えます。定義から微分可能性は γ(t) = γ(t0) + B(t - t0) + g(t) ; lim(t→t0)e(t) / (t→t0) = 0 を満たす、Bが存在することである。 Bはγ´(t0)と書きます。微分はy = γ(t0) + B(t - t0)でdγ= y - γ(t0), dt = t - t0とおけばdγ = Bdtです。これは平面上の直線になります。Bは各成分をtで微分したもので、Bは明らかに接ベクトルです。R→Rの時、線形関数がただの数だったように、R→R2のときは線形関数が接ベクトルになります。 まとめると、接線の傾きという視点では多次元に広げるとうまくいきませんが、線形関数という視点からはうまくいきます。ですから、傾きという視点はもはや捨ててしまい、R→Rのときは線形関数が図に書くと傾きになっていることがわかる、と思っておくとよいと思います。 笠原晧司著、微分積分学を参考にこれらのことを書きました。有名な本です。解析概論にもわかりやすい説明があります。 https://linesegment.web.fc2.com/books/mathematics/zouteikaisekigairon/zouteikaisekigairon_013.html から、無料で解析概論の微分について読めます。森毅著、現代の古典解析、ベクトル解析は微分の気持ちがわかります。
Erakokyuさんが「 (2)と(3)が分からないです。 よろしくお願いします。 」の質問に回答しました
(2) 点A,B,Cが同じ直線状にあるとき実数kを用いて CB = kAB と書くことができます。 変形して CB/AB = k となります。 今、直線ABは $z-z^2$ で、直線CBは $z^3-z^2$ となっています。 これを上のAB/CBに突っ込んで変形すると、答えにあるように-zとなります。 今は三角形を点A,B,Cに作ってほしいわけですから、同じ直線上にあるとだめです。つまり CB/AB = k (kは実数) を満たしてはならないということです。ですから-zは実数ではありません。当然zも実数ではなくなるわけです。 (3) 辺ABを斜辺にと決められています。よってCAとCBが直角を作ります。 CA = (ni)CB (nは実数、iは虚数) niは純虚数です。 これでiでCBを90°回転、nで長さをCAにそろえてやったことになります。 複素数の掛け算は回転を表すからです。(ドモアブルの定理) 変形して CA/CB = ni となります。 今、 CAは$z-z^3$ CBは$z^2-z^3$ で、上の式に突っ込んで変形すると答えにあるように $1+\dfrac{1}{z}$ となります。 これは純虚数ですから、 $1+\dfrac{1}{z}$の共役は$-(1+\dfrac{1}{z})$ で、0ではありません。 後は答えにある通り $1+\dfrac{1}{z}=-(1+\dfrac{1}{z})$ を変形していくだけです。 最後の式変形は知らなければ、なかなか思いつくのは難しいです。 複素数はベクトルと対応させて考えることができます。 (実部をx、虚部をyにといった感じです。) 実際、この問題ではベクトルの知識が役に立ちますので、復習してみるといいと思います。 最後の図示もベクトルの知識と対応させることができます。