ここでは、日本語の「わかった」に相当する韓国語のフレーズと、それぞれの表現が持つニュアンスについて例文と共に解説します。
「わかった」の韓国語表現
- 알았어요 (アラッソヨ): 基本的な「わかった」という表現で、一般的な状況で使用可能。
- 이해했어요 (イへヘッソヨ): 「理解した」という意味を持つ、「わかった」のより深い表現。
- 확인했어요 (ホクィンヘッソヨ): 「確認した」という意味で、情報をチェックし理解したとき使う。
- 그렇군요 (クログニョ): 「そうなんだ」を示し、相手の言葉を理解し驚いたり感心したりするときに使う。
- 알겠습니다 (アルゲッスムニダ): 敬語表現の一つで、「わかりました」という意味、特に上司や目上の人に対して使う。
- 깨달았어요 (ケダルソヨ): 「悟った」や「深く理解した」の意味で、新しい知識を事実を理解したときに使う。
- 받아들였어요 (バダドュロッソヨ): 「受け入れた」という意味で、相手の意見や提案を理解し、それを認めたときに使う。
- 이해가 가요 (イへガガヨ): 「理解できる」、「わかる」という意味で、内容的に完全に理解したときにいう。
- 네, 알겠습니다 (ネ、アルゲッスムニダ): "はい、分かりました"という意味で、相手の意見や提案を聞き入れ、受け入れた事を強調する表現。
알았어요
1. 제 말이 이해되셨나요? 알았어요.
日本語訳:「私の言葉が理解できましたか?わかった」
2. 내일 이 시간에 다시 만나요. 알았어요?
日本語訳:「明日この時間に再び会いましょう。わかった?」
3. 마지막으로 강조하고 싶은 점은 앞으로의 계획을 꼭 세워야 한다는 것이에요. 알았어요?
日本語訳:「最後に強調したい点は、これからの計画をきちんと立てることです。わかった?」
「알았어요」には「理解した」、「把握した」という意味が含まれており、相手の言葉や指示を理解したことや、要求を受け入れたことを表す表現です。「알았어요」は、称賛や承認といったニュアンスは含まれておらず、基本的には中立的な表現です。また、「アリョ」と非常に似ていますが、「アリョ」は「知っている」、「アラッソ」は「わかった」と言った過去形のニュアンスがあります。このように、韓国語は文脈によって多少意味が異なります。
이해했어요
1. 하고 싶은 말을 모두 말했어요. 그렇게 하면 어떻게 될지 이해했어요.
日本語訳:「言いたいことを全部言いました。そうすればどうなるかわかりました。」
2. 그의 설명을 듣고 나서, 나는 이해했어요.
日本語訳:「彼の説明を聞いて、私は理解しました。」
3. 선생님, 문제에 대한 풀이를 이해했어요.
日本語訳:「先生、問題の解答を理解しました。」
「이해했어요」は、相手から伝えられる情報や意思が頭に入り、それを深く捉えたときに使う表現です。このフレーズは状況や内容により、「わかった」、「理解した」、「認識した」等、日本語の文脈により異なる言葉で訳されます。また、이해했어요の「いいえ、わかりません」といった否定的なニュアンスもあります。例えば、何かを頼まれてやり方が分からない場合や、某一状況が理解できない時などに使われます。全体として、このフレーズは、何か特定の情報を把握し、それに対応できることを確認するための表現と言えます。
확인했어요
1. 메일을 받았는지 확인했어요.
日本語訳:メールが届いたか確認したよ。
2. 주문한 상품이 잘 도착한지 확인했어요.
日本語訳:注文した商品がちゃんと届いたか確認しました。
3. 지금까지의 회의 내용을 확인했어요.
日本語訳:これまでの会議の内容を確認しました。
「확인했어요」は、韓国語で何かを理解または検証したときに主に使用する表現です。「確認した」と直訳されますが、「理解した」「把握した」などの「わかった」のニュアンスを含んでいることもあります。この表現が使われるのは、通常、情報の受け取り、意味の理解、または事実の検証を終えた後です。したがって、「확인했어요」は確認作業が終わったことを示し、その情報または状況が理解または認識されたことを示す際に使用されます。
그렇군요
1. 그렇군요. 그랬었군요.
日本語訳:「そうなんですね。そうだったんですね。」
2. 그렇군요. 그럼 오빠에게 연락해 볼게요.
日本語訳:「そうなんですね。それなら兄さんに連絡してみます。」
3. 알려주셔서 감사합니다. 그렇군요.
日本語訳:「教えていただきありがとうございます。そうなんですね。」
그렇군요は、相手が言ったことを理解したという意味合いを含む表現で、「わかった」や「そうなんだ」というニュアンスをもっています。한국においては、初次情報を受け入れ、または相手の意見や状況を理解・認識したことを表すときに使います。自分の意見や感情を強く表現するものではなく、相手の意見や情報を受け入れる態度を示します。そのため、その発言が自分にとって新しい情報であったり、予想外だったりする場合によく使われます。
알겠습니다
1. 알겠습니다. 바로 준비하겠습니다.
日本語訳:「了解しました。すぐに準備します。」
2. 네, 알겠습니다. 지금 계속해서 일을 진행하겠습니다.
日本語訳:「はい、わかりました。作業を続けて行います。」
3. 지시사항을 알겠습니다. 지켜서 진행하겠습니다.
日本語訳:「指示事項を理解しました。それに従って進めます。」
韓国語の「알겠습니다」は直訳すると「知っています」となりますが、日本語では「わかりました」や「了解しました」に相当します。指示や依頼を受けた時、その内容を理解したことと受け入れたことを示すフレーズとして使われます。また、相手が伝えたいことをしっかりと受け止め、それに対する自分の行動を約束するニュアンスもあります。日本語の「わかりました」よりもやや形式張った、公式的な場面でよく使われる表現です。
깨달았어요
1. 나는 자신의 실수를 깨달았어요.
日本語訳:私は自分の過ちを認めました。
2. 그는 나의 진심을 깨달았어요.
日本語訳:彼は私の真剣さを理解しました。
3. 우리는 그것이 진짜 사랑임을 깨달았어요.
日本語訳:私たちはそれが真の愛であることに気づきました。
「깨달았어요」は日本語で「気づいた」または「理解した」という意味です。核心的な事実、アイデア、または感情についての新たな理解または認識を示すときによく使用されます。「깨달았어요」はその人が考えたり、感じたりすることによって何かを学んだり、気づいたりしたことを示しています。何かを知識として捉えるだけでなく、それに対する理解・納得・認識の程度を深く示す表現でもあります。なので、本質を「理解した」、「気づいた」、「認めた」という幅広い意味を含みます。
받아들였어요
1. 제안을 받아들였어요. 그게 최선의 선택이었어요.
日本語訳:「提案を受け入れました。それが最善の選択でした。」
2. 디자인 변경을 받아들였어요. 보다 나은 결과를 기대하고 있어요.
日本語訳:「デザインの変更を受け入れました。もっと良い結果を期待しています。」
3. 그의 평화적인 방법을 받아들였어요. 그것이 중요한 해결책이었어요.
日本語訳:「彼の平和的な方法を受け入れました。それが重要な解決策でした。」
「받아들였어요」は、具体的な何か(提案、アドバイス、意見等)を受け入れること、または認めることを表す表現です。「わかった」というのはその次元ではなく、受け入れるという意味自体が、相手から提供された内容を理解し、その上でそれを自分の考え方や決断に取り入れる、つまり肯定するというニュアンスを含んでいます。故に、「받아들였어요」を使うと、ただ理解しただけでなく、主体が相手の考えや提案を自分のものとして取り込むまでのプロセスを含意しています。それで、相手の思考や行動を高く評価し、それに同意するといった意味合いもあります。
이해가
1. 이해가 안 돼요.
日本語訳:「理解できません。」
2. 그 문장은 이해가 어려웠어요.
日本語訳:「その文は理解が難しかったです。」
3. 이해가 잘 되지 않아서 물어봤어요.
日本語訳:「理解が上手くいかなかったので尋ねました。」
「이해가」は韓国語で、「理解が」、「わかる」、「理解できる」などという意味を持ちます。「이해」は「理解」を意味し、「가」は主格助詞です。「가」が後に続く動詞や形容詞の主格を示し、その動作や状態の主体を表します。また、否定文では「이해가 안 돼요」、「이해가 잘 안 돼요」などの形でも用いられ、直訳すると「理解ができない」、「理解が上手くいかない」となります。したがって、「이해가」は「理解できた」、「理解できない」など、理解の度合いを示す表現として、さまざまな文脈で使われます。
네, 알겠습니다
「네, 알겠습니다」は韓国語で、「はい、わかりました」という意味です。これは相手の言ったことを理解し、その指示や要求に同意する場合に用いられる表現です。以下に「네, 알겠습니다」を使用した例文とその日本語訳を3つ挙げます。
- 상사: 이 보고서를 내일까지 제출해주세요.
직원: 네, 알겠습니다.
日本語訳:上司:この報告書を明日までに提出してください。
従業員:はい、わかりました。 - 선생님: 수업이 끝나고 청소를 해야 해요.
학생: 네, 알겠습니다.
日本語訳:先生:授業が終わったら掃除をしなければなりません。
生徒:はい、わかりました。 - 부모님: 오늘 저녁은 일찍 들어와야 해요.
아이: 네, 알겠습니다.
日本語訳:親:今日の夜は早く帰ってきなさい。
子供:はい、わかりました。
「네, 알겠습니다」の「わかりました」というニュアンスは、相手の言ったことを聞き、それを了解し、それに従うことを示す表現です。このフレーズは、敬意を表しながら命令や指示、リクエストに対する同意や承認を伝える際に使われます。公式な場面や上司、教師、親などの上位者に対して用いられることが一般的ですが、カジュアルな状況でも使用されます。また、聞き手が指示を明確に理解し、それに従う意志があることを示すのに役立ちます。
韓国語で「わかった」を表現する際のポイントと注意点
「わかった」という日本語表現に相当する韓国語のフレーズは「알겠습니다」や「알았어요」、「이해했어요」などがあります。それぞれの表現が持つニュアンスについて解説します。
1. 알겠습니다: 日本語の「わかった」に一番近い表現で、主に上司や目上の人に対して使います。約束事や指示事項を理解したことを伝えるときにもよく使われます。例文: 네, 알겠습니다. (はい、わかりました。)
2. 알았어요: 「わかった」という表現のよりカジュアルな形で、主に友人や年下の人に対して使います。例文: 알았어요, 곧 갈게요. (わかった、すぐに行くよ。)
3. 이해했어요: 「理解した」というニュアンスで使われ、複雑な説明を理解したことを伝える場合に使います。例文: 이해했어요. 그래서 그런 결정을 내린 거군요. (理解した。だからそういう決定を下したんですね。)
これらの表現を使うときは、話し相手の立場や日常使用される言葉のレベルに注意を払って選びます。
「わかった」の韓国語表現まとめ
「わかった」を韓国語で表現するとき、一番一般的なのは「알았어」となります。他にも、「이해했어」(理解した)、または「알겠어」(了解した)等、状況に合わせたいくつかのバリエーションもあります。形式的な場面や上司に対しては「알겠습니다」(わかりました)と言います。