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ここでは、日本語の「お大事に」に相当する韓国語のフレーズと、それぞれの表現が持つニュアンスについて例文と共に解説します。

「お大事に」の韓国語表現

  1. 건강하세요 (ゴンガンハセヨ):「健康でいてください」という直訳の表現で、身体の健康を願う一般的な言葉です。
  2. 조심하세요 (ジョシムハセヨ): 「気をつけてください」という意味で、「お大事に」と同様に安全に行動するように願うときに使います。
  3. 편히쉬세요 (ピョンヒシュセヨ): 「ゆっくりお休みください」の意で、体調を整えるための休息を願うときに使います。
  4. 완쾌하세요 (ワンチエハセヨ):「完全に回復してください」という意味で、既に病気や負傷を抱えている相手に対して意味します。
  5. 잘지내세요 (チャルチネセヨ): 「元気で過ごしてください」という意味で、心の健康を願う表現です。
  6. 복많이받으세요 (ボグマニバドゥセヨ):「たくさんの幸せを受け取ってください」という意味で、幸福な生活を願って使う言葉です。
  7. 힘내세요 (ヒムネセヨ): 「頑張ってください」という意味で、仕事や生活の困難を乗り越える力を願います。
  8. 안녕히계세요 (アンニョンヒゲセヨ): 「安全にいてください」という直訳の意味で、その場を去るときに相手の安全を願う表現として使います。
  9. 좋아지세요 (チョアジセヨ): 「よくなることを願っています」という意味で、状況や状態の改善を願う表現です。
  10. 빨리나으세요 (パリナウセヨ):「早く良くなってください」という意味で、病気などの回復を急ぐときに使う表現です。

건강하세요

1. 할머니, 건강하세요. 자주 보러 올게요.

日本語訳:「おばあちゃん、お元気でね。よく遊びに行くよ。」

2. 긴 여행이었어요. 피곤하시겠어요. 건강하세요.

日本語訳:「長い旅行でしたね。お疲れ様です。お大事に。」

3. 중요한 건 돈이 아니라, 건강이에요. 그러니까 건강하세요.

日本語訳:「大切なのはお金ではなく、健康です。だから、お大事に。」

韓国語での「건강하세요」は日本語で直訳すると「健康であれ」となり、自分の願いを相手に伝える表現です。しかし、日本語でいう「お大事に」のニュアンスを含んでいます。直接的には相手の健康状態を思っていることを示す一方、間接的には心配の気持ちを示します。対話の終わりに用いることで、「じゃあね」などの意味も含んでいます。これは、相手の健康に気をつけることを心から願っていることを示し、親密さと尊重を伝えるためによく使われます。

조심하세요

1. 차를 타지 마세요, 운전하기 힘들어요. 조심하세요.

日本語訳:「車を運転しないでください、運転が大変ですよ。お気をつけて。」

2. 집으로 가는 길이 어두워요. 조심하세요.

日本語訳:「家までの道が暗いですよ。お気をつけて。」

3. 많이 아파 보여요. 병원에 가보세요. 조심하세요.

日本語訳:「とても具合が悪そうですね。病院に行ってみてください。お大事に。」

韓国語の「조심하세요」は直訳すると「気をつけてください」となりますが、「お大事に」と同様に、相手の体調や安全を心から気遣うニュアンスを含んでいます。特に、体調が悪いときや何か困難な状況が予想されるときに使われます。具体的な行動を指導する「気をつけてください」よりも、幅広い範囲での配慮や心配を表現する表現であり、「お大事に」と言ったときのように思いやりの気持ちを感じさせます。

편히쉬세요

1. 수고 많으셨습니다. 오늘은 편히 쉬세요.

日本語訳:「お疲れ様でした。今日はゆっくり休んでください。」

2. 여행에서 돌아왔군요. 편히 쉬세요.

日本語訳:「旅行から帰ってきたんですね。ゆっくり休んでください。」

3. 김 선생님의 강의 정말 재미있었습니다. 편히 쉬세요.

日本語訳:「キム先生の講義、本当に面白かったです。ゆっくり休んでください。」

「편히쉬세요」は直訳すると「楽に休んでください」または「気楽に休んでください」のような意味になります。しかし、その使われ方や状況によっては日本語の「お大事に」に近いニュアンスも持っています。具体的には、相手が疲れている様子を見て心配したり、風邪を引いているなど身体的な不調を抱えている場合に使われます。そのような状況だと「お大事に」という意味合いに近くなります。それを願って言う一言であり、慰めの言葉でもあります。

완쾌하세요

1. 오늘은 진료를 여기서 마치겠습니다. 완쾌하세요.

日本語訳:「今日はここで診察を終わりにしましょう。お大事に。」

2. 감기 약을 꾸준히 복용하시고, 완쾌하세요.

日本語訳:「風邪薬をしっかりと服用して、お大事に。」

3. 수술이 잘 끝났습니다. 푹 쉬시고, 완쾌하세요.

日本語訳:「手術が無事終わりました。ゆっくり休んで、お大事に。」

「완쾌하세요」は直訳すると「完全に治るように」を意味しますが、日本語の「お大事に」と同じように、体調が悪い人に対する見舞いの言葉や励ましの言葉として使われます。日本語の「お大事に」と同様に、具体的な病気や症状に限らず、体調が悪いときなどに幅広く使える表現です。さらに、「완쾌하세요」は相手が元気になることを願う、思いやりと心配の感情を伝える言葉でもあります。

잘지내세요

1. 우리 긴 시간을 보내지 못해도 잘지내세요.

日本語訳:「私たちは長い時間を一緒に過ごせないけれど、元気でいてください。」

2. 아직 미처 말하지 못한 게 많지만, 잘지내세요.

日本語訳:「まだ言い出せないことがたくさんあるけれど、お元気で。」

3. 우리 다시 만날 수 있을 그 날까지, 잘지내세요.

日本語訳:「私たちがまた会えるその日まで、お元気で。」

「잘지내세요」は「お大事に」という日本語の表現と似ていますが、それ以上の深い意味が含まれています。「お大事に」という表現は主に体調が悪いときや、健康に注意を促すときに使用されますが、「잘지내세요」は何があっても、どんな状況でも、相手が幸せであり、健康であり、よく過ごせることを願います。最後に他人と別れる時や長い間連絡を取ることがないときによく使います。それは心からの願いであり、思いやりの表現であり、自分がそばにいなくても相手が幸せでいることを願うメッセージです。

복많이받으세요

1. 식사 맛있게 하세요. 복 많이 받으세요.

日本語訳:「おいしく召し上がってください。お大事に。」

2. 고엽이 가을을 더 화려하게 만들었습니다. 복 많이 받으세요.

日本語訳:「紅葉が秋をより華やかにしました。お大事に。」

3. 일 끝나구 집에 돌아가게 됐습니다. 복 많이 받으세요.

日本語訳:「仕事が終わり、家に帰ることになりました。お大事に。」

韓国語の「복많이받으세요」は、直訳すると「福をたくさん受けてください」となります。これは、相手に対して幸運や善運、僥倖などの良い事がたくさん訪れることを祈る表現として使われます。また、おかえりやさようならといった場面で使用することもありますが、その基本的な意味は、「良いことがたくさん起こることを願っています」または「幸運を祈っています」という気持ちを伝えるものです。それ故、「お大事に」と訳すと、日本人にとって理解しやすいニュアンスを表現することができます。

힘내세요

1. 힘내세요. 이제 더는 그런 아픔에 빠지지 말아요.

日本語訳:「頑張ってください。これ以上そのような苦しみに陥らないでください。」

2. 잘하고 있어요. 힘내세요!

日本語訳:「うまくやっていますよ。頑張ってください!」

3. 비록 지금은 힘들어도, 힘내세요. 행복이 기다리고 있을 거예요.

日本語訳:「たとえ今は大変でも、頑張ってください。幸せが待っていますよ。」

「힘내세요」は日本語で「頑張ってください」または「元気出してください」と訳されますが、「お大事に」とは少しニュアンスが異なります。「お大事に」は大抵の場合、相手が体調を崩したときや病気になった際に使われ、それに対して安静にすることや、自身の健康状態を気遣うことを忠告する意味合いです。

一方、「힘내세요」は、生活や仕事、学校などで困難や挑戦に直面している状況で、労いの気持ちを込めて相手に元気づける言葉として使われます。つまり、「힘내세요」では、困難を乗り越えて前に進むことを励まし、元気を振り絞ることを促します。これは「お大事に」という言葉が持つ、安静にすることを推奨するというニュアンスとはやや異なる点です。

안녕히계세요

1. 수업이 잘 마무리됐어요. 선생님, 안녕히계세요.

日本語訳:「授業が無事に終わりました。先生、お元気で。」

2. 윤준이는 언니에게 웃으며 안녕히계세요라고 말했다.

日本語訳:「ユンジュンはお姉さんに笑顔で「お元気で」って言った。」

3. 모임이 끝난 후에 철수는 친구들에게 안녕히계세요라고 인사했다.

日本語訳:「集まりが終わった後、チョルスは友達に「お元気で」って挨拶した。」

「안녕히계세요」は相手が何らかの場所に残るときに使う別れの挨拶です。直訳すると「平和に(=안녕히)いってください(=계세요)」となるので、「お元気で」または「安心して過ごしてください」といった意味になります。日本語の「お大事に」は体調が悪いときや旅立ちのときなど、相手が困難な状況にあるときや特定の状況を憂慮するときに使います。「안녕히계세요」もまた、相手が平和で幸せな時間を過ごすことを願うものですが、特に困難な状況や特定の慮みを必要としない一般的な状況で使います。

좋아지세요

1. 몸이 아프다고 들었어요. 좋아지세요.

日本語訳:「体調が悪いと聞きました。お大事に。」

2. 요즘 아주 고생이 많으시군요. 좋아지세요.

日本語訳:「最近、とても大変そうですね。お大事に。」

3. 많이 힘드셨던 일이 끝났네요. 좋아지세요.

日本語訳:「大変だった仕事が終わりましたね。お大事に。」

韓国語の「좋아지세요」は、日本語の「お大事に」という意味を持つ表現です。「좋아지다」という動詞は「良くなる」という意味を持つため、形容詞語尾 -시- と一緒に使うことで、相手の状況が良くなることを祈るニュアンスを表現しています。このフレーズは、具体的には相手が病気や困難な状況から回復し、元の状態に戻ることを願うときに使う表現です。相手に対する思いやりや心配を込めた表現としてよく使われます。この「内容」が日本語の「お大事に」の「大事に治す」または「大切に扱う」といった意味と合致するため、「お大事に」の訳として「좋아지세요」が適切とされています。

빨리나으세요

1. 빨리나으세요. 더 이상 아프지 말았으면 좋겠습니다.

日本語訳:「早く治ってください。これ以上痛みを感じないようにしてください。」

2. 빨리나으세요. 다시 웃을 수 있도록.

日本語訳:「早く治ってください。また笑えるように。」

3. 빨리나으세요. 건강이 최고의 선물이니까요.

日本語訳:「早く治ってください。健康が最高のプレゼントなのですから。」

「빨리나으세요」は、どなたかが病気やケガをした時に使われる表現で、その直訳は「早く治ってください」です。しかし、それだけではなく、「お大事に」という言葉のように、心から相手の健康を願う思いやりのあるメッセージも含んでいます。また、その人が早く元気になることを本当に心から願っているという気持ちを表現する方法としても使われます。韓国では、人々が病気やケガをしたときによく使う語であり、そういった状況での気遣いや安心感を与えるための一言として非常に重要です。

韓国語で「お大事に」を表現する際のポイントと注意点

韓国語で「お大事に」と同意のフレーズは、「몸조심하세요」や「건강하세요」などがあります。これらはどちらも相手の体調を心配するとき、特に病気や怪我からの回復を願う時に使用します。しかし、「몸조심하세요」は直訳すると「体に気をつけてください」となり、未来の健康を願うニュアンスが含まれます。一方「건강하세요」は「健康でいてください」という意味で、現在の健康状態を維持することを祈る表現です。なお、「건강하세요」はあまり日常的には使われず、公式な場や手紙で使用されることが多い言葉です。このように韓国語の表現は、それぞれ微妙なニュアンスの違いがあるので、使うシチュエーションに合わせて選ぶと良いでしょう。

例文:

  1. 몸조심하세요. (体に気をつけてください。)
  2. 건강하세요. (健康でいてください。)

「お大事に」の韓国語表現まとめ

「お大事に」という日本語の表現を韓国語で表現すると、「조심히 가세요」(ジョシムヒ ガセヨ)や「건강하세요」(ゴンガンハセヨ)などが該当します。これらは相手に対して心配や気遣いを表現する慣用句であり、直訳すると「気をつけて行ってください」、「健康でいてください」となります。状況や関係性に合わせて使い分けてください。