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ここでは、日本語の「初めて」に相当する韓国語のフレーズと、それぞれの表現が持つニュアンスについて例文と共に解説します。

「初めて」の韓国語表現

  1. 처음 (チョウム): 「始めて」や「最初」を表す基本的な表現で、様々な文脈で使用することができる。
  2. 첫번째 (チョッベノェ): 「最初の」という具体的な順序を示す表現。
  3. 첨 (チョム): 口語的な表現で、「初めて」を意味する。
  4. 먼저 (モンジョ):「最初に」や「先に」の意味で使われる表現。
  5. 시초 (シチョ): 「始まり」を意味し、時間や事物の始まりを表すために使われる。
  6. 최초 (チェチョ): 「最初の」や「最初に」を意味し、順序や時間的な最初を表すときに用いる。
  7. 초창기 (チョチャンギ): 「創成期」を意味し、典型的には組織やプロジェクトなどの初期・開始期を指す。
  8. 선두 (ソンドゥ): 「先頭」、「リード」を意味し、競争や順序で先頭にいることを指す。スポーツなどでよく使う。
  9. 원점 (ウォンジョム): 「原点」を意味し、初めの位置や状況を指す。
  10. 태초 (テチョ): 文字通り「胎初」を意味し、「最初から」や「元々」を意味する表現で、特に時間の始まりを強調する際に使用される。

처음

1. 나는 처음에 그의 행동을 이해할 수 없었다.

日本語訳:「私は初めて彼の行動を理解することができなかった。」

2. 그녀는 처음에는 거절했지만 결국은 수락했다.

日本語訳:「彼女は最初は断ったが、最終的には受け入れた。」

3. 처음에는태풍이 얼마나 무서운지 모르겠었다.

日本語訳:「初めて台風がどれだけ怖いかわからなかった。」

「처음」は主に、「初めて」または「最初に」というニュアンスで使われます。「初めて」として使う場合、何かを初めて体験したり、何かが初めて起こる状況を述べるのに使われます。また、「最初に」の意味でも使われ、特定のシリーズや一連の行動の始点を指します。また、「初めて」や「最初に」という意味だけでなく、時として、「一開始は~だった」というニュアンスで使われることもあります。この場合、「처음には」や「初めのうちは」というように、特定の状況や行動の初期の部分を指しています。

첫번째

1. 첫번째로 생각난 사람이 누구인가요?

日本語訳:「最初に思い浮かんだ人は誰ですか?」

2. 제 첫번째 직장은 서점이었습니다.

日本語訳:「私の最初の職場は書店でした。」

3. 이것은 첫번째로 만드는 케이크입니다.

日本語訳:「これは最初に作るケーキです。」

「첫번째」は日本語の「最初」に当たる単語で、「順序・時間・空間などにおいて序列や順序があるもののうちで、一番最初にあたるもの」を表します。韓国語の「첫번째」の単語は、「初めて」という意味も持つ中でも、具体的な一連の手順や順序、リストの中で「一番初めに」あるものを指す時に使われます。したがって、日本語の「最初」よりもより具体的な意味合いを持つ言葉だと言えます。例えば、友達の中で最初に離婚した人、人生で最初に読んだ本など、特定のグループや一連の出来事の中で最初のものを指す際には、「첫번째」を使用します。

1. 첨 들어보는 얘기네요.

日本語訳:「初めて聞く話ですね。」

2. 그녀는 일본어를 첨 배웠을 때 어려움을 많이 겪었습니다.

日本語訳:「彼女は日本語を初めて学んだ時、たくさん苦労しました。」

3. 첨 보는 사람인데 친숙하게 느껴져요.

日本語訳:「初めて見る人なのに、親しみを感じます。」

「첨」は韓国語の口語で、「初めて」を意味します。もともとは「처음」の単語が短くなった形で、ほとんど「처음」と同じ意味で使います。しかし、「첨」はよりカジュアルな印象を持ち、友達や近い関係の人々との会話に使用されます。「初めて」に関連する経験、感情、反応などを表現する際に頻繁に使われます。また、「처음」に比べ、「첨」はもっとフランクで自由な表現に使われます。

먼저

1. 먼저 전화해 주세요.

日本語訳:「先に電話をしてください。」

2. 먼저 배를 먹었습니다.

日本語訳:「先にご飯を食べました。」

3. 먼저 학교에 도착했습니다.

日本語訳:「先に学校に到着しました。」

韓国語の「먼저」は、「先に」や「前に」等の意味を持っており、特定の行動や状況が他の事象よりも先に起こったことを示します。「먼저」は時系列の表現であり、行動の順序や優先順位を示すために使用されます。そのため、「初めて」という意味には該当しないのが通常です。「먼저」が入った文は、その文の動詞が(他の動作に比べて)いつ実行されたか、つまり時系列的にどの位置にあるのかを読み手に明確に伝えます。例えば、「먼저 전화해 주세요」は「他のことをする前に先に電話をしてください」という意味になります。

시초

1. 오늘 시초로 구미역에 도착했습니다.

日本語訳:「今日、始めてクミ駅に到着しました。」

2. 나는 한국어를 공부할 때 시초가 어려웠다.

日本語訳:「私は韓国語を勉強するとき、最初が難しかったです。」

3. 비행기를 타는 것은 시초로 두려웠다.

日本語訳:「飛行機に乗るのは初めてで怖かったです。」

「시초」は、韓国語で「最初」または「初めて」を意味します。特に新しい経験や初回の行動を指す際に使われます。たとえば新しい仕事や学校、趣味など、何か新しいものを始めるときや初めて何かに挑戦するときに使います。しかし、日本語の「初めて」のように、必ずしも良い意味だけでなく、初めて経験する困難や問題を指すためにも使われます。たとえば、「시초는 언제나 어렵다」(初めてはいつでも難しい)という言い方で使われることもあります。

최초

1. 그는 최초로 달에 착륙한 사람이다.

日本語訳:「彼は初めて月に着陸した人物です。」

2. 최초의 통합 시장 조사가 시작되었다.

日本語訳:「初めての統合市場調査が開始されました。」

3. 이 프로그램은 최초로 인공 지능을 이용한 과학 실험이다.

日本語訳:「このプログラムは初めて人工知能を利用した科学実験です。」

「최초」とは、何かが初めて起こったり実施されたりすることを表す表現で、「初めて」や「最初に」などというニュアンスがあります。「최초」は、特定の事象やアクションがこれまでにありそうでなかった、もしくは実現されてこなかったことを強調する場合に使用します。また、その事象や行動が世界や、ある領域、特定の集団などで初めて行われたことを特に強調する表現でもあります。

초창기

1. 그녀는 회사의 초창기부터 함께했다.

日本語訳: 彼女は会社の設立初期から一緒だった。

2. 초창기에는 많은 어려움이 있었다.

日本語訳: 初期には多くの困難があった。

3. 방송 초창기에 나왔던 프로그램을 아직도 잘 기억하고 있다.

日本語訳: 放送が始まった当初に出ていた番組をまだよく覚えている。

「초창기」は、文字通りに意訳すると「最初の窓」であり、「始まり」または「初期」の意味を持つ韓国語の語彙です。一般的に、何かが開始されたばかりの時間または最初の段階を指します。これは新しい事業やプロジェクト、組織の設立など、さまざまな状況で使用できます。幅広い用途とシチュエーションで使えるこの言葉は、初めて何かを開始した時の難易度や新鮮さ、儚さを表現するのに適しています。また、過去を振り返り、ある事の発展や成長の過程を思い起こす時にもよく使われます。

선두

1. 선두를 달리는 사람이 분명히 승리할 것이다.

日本語訳: 「先頭を走る人が明らかに勝利するだろう。」

2. 우리 팀이 선두를 잡았다.

日本語訳:「私たちのチームがトップを取った。」

3. 선두를 다투는 두 명의 선수가 패배를 심하게 두려워하고 있다.

日本語訳:「トップを争う二人の選手は、負けを非常に恐れている。」

韓国語の「선두」は、文字通りには「先頭」や「最前部」を意味しますが、比喩的な意味も含まれています。競争やゲーム、または何らかの評価においては、「最も良い成績を収める」「一位に立つ」という意味になります。そして、社会や学問の分野で「선두」を使った場合、その分野の最先端、または指導者、リーダーを指すこともあります。ただし、始めるという意味では直接的には使われませんが、最初に何かをする、または何か新しいことを始める人々を比喩的に表すために使用されることがあります。そのため、「初めて」というニュアンスが含まれることもあります。

원점

1. 우리는 문제가 생겼을 때마다 항상 원점으로 돌아갑니다.

日本語訳: 私たちは問題が発生したときはいつも出発点に戻ります。

2. 계획이 실패한 후에는 원점으로 돌아가서 다시 시작해야 합니다.

日本語訳:計画が失敗した後は、原点に戻って再スタートしなければなりません。

3. 원점으로 돌아가서 처음부터 다시 생각해 봐야 할 것 같아.

日本語訳:原点に戻って最初から改めて考えてみるべきだと思う。

원점(原点)とは主に初めの状態や、出発点を指す表現です。計画や思考の段階、行動の始まりなど、何かを始める基準点や出発点を指すことが多いです。また、物事がうまく進まない場合や失敗した際に、最初の状態に戻る、つまり「元の状態に戻る」という意味でも使われます。元の状態に戻るということは、一度立ち止まって考え直したり、改めて新たな視点や考え方で物事に取り組むことを意味することもあります。

태초

1. 태초에는 아무것도 없었다.

日本語訳:「最初には何もなかった。」

2. 그는 태초부터 이 일을 준비하고 있었다.

日本語訳:「彼は最初からこの仕事を準備していた。」

3. 태초의 삼라만상은 아름다웠을 것이다.

日本語訳:「最初の自然は美しかったであろう。」

「태초」は、「始め」や「最初」を意味する韓国語の語です。一つの出来事や物事が始まる最初の瞬間、つまりその起源や始まりを指します。「태」は「大」を意味し、「초」は「始め」を意味するため、「태초」は文字通り「大いなる始まり」、つまり「最初」を意味します。伝統的には、宇宙や世界の始まりを指すのに使われることが多いですが、現代韓国語では一般的な日常生活でも「最初」を意味する言葉として幅広く使われています。

韓国語で「初めて」を表現する際のポイントと注意点

韓国語では、「初めて」を示すのに「처음에」「처음부터」「처음으로」などがよく使用されます。しかし、日本語の「初めて」と同様の使い方とは限らず、場面や文脈によってその適用方法は多少異なるため注意が必要です。「처음에」は文頭や文の途中で使い、何かが始まった瞬間やその初期段階を表しています。「처음부터」は全体の開始点から指しています。「처음으로」は何かが初めてそのようになった、または行われたときに使います。初めての体験や行為を述べる際には「처음으로」が適切な表現となります。

「初めて」の韓国語表現まとめ

「初めて」を韓国語で表現する場合、「처음에」、「처음으로」、「처음」などを使います。文脈により使い分けが必要なので注意が必要です。「처음에」は「最初に」、「처음으로」は「~を初めて」といった具体的な行動を指す場合、「처음」は「最初」や「始め」など一般的な意味に用いられます。