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ここでは、日本語の「話す」に相当する韓国語のフレーズと、それぞれの表現が持つニュアンスについて例文と共に解説します。

「話す」の韓国語表現

  1. 이야기하다 (イヤギハダ): 一般的な「話す」または「話す」を表現する最も普遍的な語。
  2. 말하다 (マルハダ): 一般的な"話す"を表す言葉であり、公式的、カジュアルな場面で使われる。
  3. 소통하다 (ソトンハダ):「話す」よりも深い意味をもち、「コミュニケーションを取る」や「意思疎通をする」などのニュアンスがあります。
  4. 중얼거리다 (ジュンウルゴリダ): 低い声でぼそぼそと話す、またはつぶやくような感じを表す。
  5. 수다떨다 (スダットルダ): おしゃべりをする、たくさん話すという意味。
  6. 떠들다 (トォルダ): 大声で話す、がなるという意味。少し否定的なニュアンスを含む。
  7. 지껄이다 (ジゴルリダ): くどく話す、饒舌に話す、という意味。
  8. 담소하다 (ダムソハダ): 静かに、ゆっくりと話す意味。
  9. 대화하다 (デファハダ): 「対話する」あるいは「会話する」という意味。多くの場合、二人以上の人々が参加する会話を指す。
  10. 토론하다 (トロナダ): 「議論する」または「討論する」という意味で、よりフォーマルな状況で使われます。

이야기하다

1. 저와 이야기하다가 시간이 어떻게 지나갔는지 모르겠어요.

日本語訳: 私と話している間、時間がどう過ぎたのかわからないです。

2. 철수는 자신의 경험에 대해 이야기했습니다.

日本語訳: チョルスは自分の経験について話しました。

3. 민지와 맛집에 대해서 이야기하다가 그곳에 가보기로 했어요.

日本語訳: ミンジと美味しいレストランについて話して、そこに行ってみることにしました。

「이야기하다」は「話す」を意味する動詞で、文字通りの意味では、人々が言葉を使って情報を伝えるという意味です。しかし、より広い意味では、人々が情報を共有し、感情を表現し、他人とつながりを持つための手段を指します。また、韓国の場合、「話す」という行為が多くの場面で重要な役割を果たします。会議で意見を述べたり、友達や家族と日々の経験を共有したり、ストーリーを語ったりします。「이야기하다」は、そのような様々なシチュエーションを通じて、人々が一緒に考えたり、感じたり、成長したりするための重要なツールです。

말하다

1. 그는 그의 아이디어를 자세히 설명하였다.

日本語訳:「彼は自分のアイデアを詳しく説明した。」

2. 나는 그녀에게 사랑을 말했다.

日本語訳:「私は彼女に愛を告げた。」

3. 강사는 학생들에게 중요한 점을 반복하여 말했다.

日本語訳:「講師は生徒たちに大切な点を何度も語った。」

「말하다」は韓国語で「話す」という基本的な意味を持つ動詞です。しかし、その使い方は多岐にわたります。人と人との間の思いや意見、情報などを相手に伝える行為を表現します。言葉にすることで、人々は互いにコミュニケーションをとり、相手への思いやメッセージを伝えます。「말하다」はまた、「反論する」、「告白する」、「説明する」、「教える」、「命令する」など、具体的な話す行為を表す場合にも使われます。形や種類にかかわらず、人間の言語活動を表す基本的な動詞です。

소통하다

1. 우리는 계속 소통하며 문제를 해결했다.

日本語訳:「私たちは常にコミュニケーションを取り合いながら問題を解決した。」

2. 소통하다 보면 서로의 생각을 더 잘 이해할 수 있다.

日本語訳:「コミュニケーションを取ることで、お互いの考えをより理解することができる。」

3. 상대방과 소통하다 보니 그의 진짜 성격을 알 수 있었다.

日本語訳:「相手とコミュニケーションを取ることで、彼の本当の性格を知ることができました。」

「소통하다」は韓国語で「話す」または「コミュニケーションを取る」を表す言葉ですが、単に言葉を交換するだけでなく、より深い意味を持っています。互いの想いや感情、意見を理解し、共有するという意味合いも含まれています。++

また、相手との関係性を深めるための行為や、問題解決のための対話、認識の共有など、より広範にコミュニケーションのプロセスを指すことが多いです。具体的な状況や文脈によっては、「交流する」や「対話する」などの意味でも使われます。

중얼거리다

1. 그는 혼자서 무슨 생각을 하는지 중얼거리고 있었다.

日本語訳:彼は自分だけの何かを思いながらブツブツと言っていた。

2. 나는 답을 모르기 때문에 수업 중에 중얼거렸다.

日本語訳:答えがわからなかったので、授業中につぶやいていました。

3. 나는 감동적인 영화를 보고서 행복함을 중얼거렸다.

日本語訳:感動的な映画を見た後で、幸せそうにつぶやいていました。

「중얼거리다」は、日本語でいう「つぶやく」「ぶつぶつ言う」の意味があります。話している内容がはっきり聞き取れない、または、自分だけの世界で何かを考え込んで言葉を発するといった状況を表す表現です。これは多くの場合、自分の中の思考や感情の表現を指し、他人に理解されることを必ずしも期待していない意味合いも含んでいます。また、「중얼거리다」は否定的な意味だけでなく、ポジティブな感情を表す場合にも使われます。例えば、誰かに対する感謝の気持ちや、幸せな気持ちをひとりごとのように表すこともあります。

수다떨다

1. 그녀는 친구와 수다떨다가 시간 가는 줄 모르고, 아침이 되었다.

日本語訳: 彼女は友達とおしゃべりしているうちに、時間が経つのも忘れてしまい、あっという間に朝になった。

2. 코피 한잔에 수다떨다 보면 스트레스가 풀린다.

日本語訳: コーヒーを一杯飲みながらおしゃべりをするとストレスが解消される。

3. 요즘 친구들이랑 모여서 수다떨다 보니 예전을 생각하게 되고 그립다.

日本語訳: 最近、友達と集まっておしゃべりをしていると、昔のことを思い出してしまい、懐かしくなる。

「수다떨다」は、日本語の「おしゃべりをする」に相当する言葉です。主に親しい関係の人たちが集まって、何か特定のテーマについて話すのではなく、ゆったりとした雰囲気の中で、あれこれと話をしたり、情報交換をしたりする様子を指します。また、"수다"は、適度な距離感を保ちながら軽快に会話を楽しむニュアンスを含んでいます。そのため、「수다떨다」は気軽なトークや雑談、思い出話など、特別な話題がなくとも長時間話す様子を表わす言葉としてよく使われます。

떠들다

1. 밤새 떠들다가 너무 피곤하다.

日本語訳: 「一晩中しゃべってとても疲れた。」

2. 그는 떠들다가 결국엔 잘못된 말을 했다.

日本語訳: 「彼はしゃべり続けるうちに結局は間違ったことを言った。」

3. 그녀는 항상 떠들고 떠들어서 청중이 미치겠다.

日本語訳: 「彼女は常にしゃべってしゃべって、聴衆はイライラする。」

「떠들다」は韓国語で「話す」という意味を持つ動詞ですが、ただの「話す」というよりは、大声でやかましく長々と話す、というニュアンスが含まれています。しかも、その話し方は多くの場合、周囲を考慮せず、自分だけの世界に浸る形で話すことを意味するため、やや否定的なイメージがあります。揉めごとや口論で大声を上げて喧嘩腰で話す場面などでよく用いられます。また、深夜に騒がしく話す、よく喋ることを指して使われることもあります。

지껄이다

1. 그녀는 그날 밤 내내 지껄였다.

日本語訳: 彼女はその夜中ずっと喋り続けた。

2. 나는 그의 지껄임을 더 이상 참을 수 없었다.

日本語訳: 私は彼のおしゃべりをもう我慢できなかった。

3. 모두가 그녀의 지껄임에 질려 있었다.

日本語訳: 皆、彼女の饒舌さにうんざりしていた。

「지껄이다」は話すことを意味する韓国語の単語ですが、「話す」には多くの種類の言葉があり、「지껄이다」 はその中の一つで唸るように多くの言葉を続けて話す、つまり、止まらない話す姿を表すというニュアンスがあります。主にネガティブな意味合いで使用され、大量の言葉を連続的に話す、聞き手にとっては煩わしい程の話し方を表します。一方的な話し方であるため、聞き手が聞くことに疲れたり、飽きたりする様子を描くために使われることが多い言葉です。

담소하다

1. 친구들과 술 한잔하며 담소하다.

日本語訳:「友達と一杯飲みながら話をする。」

2. 나는 그녀와 긴 시간 동안 담소하였다.

日本語訳:「私は彼女と長時間話した。」

3. 담소하다 보니 밤이 깊어졌다.

日本語訳:「話しているうちに夜が更けていった。」

「담소하다」は一般的に「話す」を意味する韓国語の単語ですが、「話す」に対する少し特別なニュアンスがあります。それは、穏やかでリラックスした雰囲気の中で行われる会話を指し、広義には仲間や友人、または互いに親しい関係にある人々との情感あふれる会話を表現します。「담소하다」はしばしば、ゆったりと時間をかけて深い会話を楽しむイメージを持ち、話し手と聞き手が互いに心を開き、信頼関係を築く過程を表す言葉として使われます。

대화하다

1. 우리 가족끼리 자주 대화하려고 노력한다.

日本語訳:「私たち家族はよく話し合うように努力しています。」

2. 사장님이 매일 직원들과 대화하며 그들의 의견을 수렴한다.

日本語訳:「社長は毎日従業員たちと話をし、彼らの意見を集めます。」

3. 대화하다 보면 상대방의 생각을 알게 되고 이해도가 높아진다.

日本語訳:「話し合うことで相手の考えを知り、理解度が高まります。」

「대화하다」は日本語の「話す」に相当しますが、韓国語の「대화하다」は一方的な発信だけでなく、双方向のコミュニケーションを強く意味します。「대화하다」は文字通りには「大話」を意味し、双方や多数が相互に意見を交換する状況を指します。「대화하다」は会話の中で意見を出し合い、お互いを理解し、共感するという意味合いも含まれます。よって、「대화하다」を使う場合は、相互理解や共感、意見の交換など、双方向性のあるコミュニケーション状況を想定して使われます。

토론하다

1. 우리는 이 문제에 대해 오랫동안 토론했다.

日本語訳:「私たちはこの問題について長い間討論した。」

2. 그들은 정치에 관해 치열하게 토론하고 있었다.

日本語訳:「彼らは政治について激しく議論していた。」

3. 나는 새로운 아이디어를 제시하고 팀원들과 토론했다.

日本語訳:「私は新しいアイデアを提案し、チームメンバーと討論した。」

「토론하다」は、議論や討論の意味を持つ韓国語の動詞で、和訳すると「話す」になることがありますが、ただの「話す」よりも深い意味が含まれています。主に、何か特定のテーマや問題について、複数の人々が意見を交換し、自分の視点を主張し、相手の意見を聞いたり反駁したりする活動を指します。「토론하다」は一般的に、議会、会議、学校などの公式の場で使われ、問題解決や意思決定の過程で重要な役割を果たします。そのため、「ミーティングで社員たちと問題について話す」を言い換えるときなどによく使われます。

韓国語で「話す」を表現する際のポイントと注意点

「話す」を韓国語で表すためには、「말하다」、「이야기하다」、「대화하다」などのフレーズがよく使われます。

1. 말하다: 直訳すると「言う」の意味で、一番広範で基本的な「話す」を表す言葉です。ex) 너의 생각을 말해봐。(あなたの考えを話してみて。)

2. 이야기하다: 「話す」をより具体的に表現し、ストーリー性がある情報のやり取りや、友人とのくだらない話など、リラックスした雰囲気での会話を指すことが多いです。ex) 오랜만에 친구와 이야기하다 보니 시간이 후딱 가버렸어.(久しぶりに友達と話していたら時間があっという間に過ぎてしまった。)

3. 대화하다: 「会話する」の意味で、等価な立場での意見交換を想起させる用語です。対話や討論など、特定のテーマに沿った会話や議論を指します。ex) 사람들과의 대화를 통해 많은 것을 배웠어。(人々との対話を通じて多くを学んだ。)

これらのフレーズはそれぞれ異なるニュアンスを持っているため、話す内容や状況、相手との関係に応じて適切なフレーズを選ぶことが重要です。

「話す」の韓国語表現まとめ

「話す」を韓国語で表現する場合は、「말하다」を使用します。例えば、日本語の「話しましょう」は韓国語では「말하자」と表現されます。また、「話す」も「말해」で表現します。念頭に置いておくべきは、韓国語の文法構造は主語-目的語-述語の順になるため、韓国語を話す際にはその点を認識しておくことが重要です。