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ここでは、日本語の「ください」に相当する韓国語のフレーズと、それぞれの表現が持つニュアンスについて例文と共に解説します。

「ください」の韓国語表現

  1. 주세요 (チュセヨ): 一般的な「ください」の意味で、相手に何かを求めることを表す。
  2. 해주세요 (ヘチュセヨ): 「してください」という要求や依頼を表す。
  3. 말해주세요 (マレチュセヨ): 「言ってください」という要求や依頼を表す。
  4. 보여주세요 (ボヨチュセヨ): 「見せてください」という要求や依頼を表す。
  5. 가르쳐주세요 (カルチョチュセヨ): 「教えてください」という要求や依頼を表す。
  6. 빌려주세요 (ピリョチュセヨ): 「貸してください」という要求や依頼を表す。
  7. 가져주세요 (カジョチュセヨ): 「持ってきてください」という要求や依頼を表す。
  8. 좀 (チョム): 軽い要求や依頼を表し、ちょっとや少しなどの意味がある「ください」のかわいいバージョン。
  9. 부탁드립니다 (プタクドゥリムニダ): 「お願いします」という礼儀正しい要求や依頼を表す。
  10. 알려주세요 (アリョチュセヨ): 「知らせてください」または「教えてください」という要求や依頼を表す。

주세요

1. 메뉴판 좀 주세요.

日本語訳:「メニューをください。」

2. 물 좀 더 주세요.

日本語訳:「水をもう少し下さい。」

3. 체크, 주세요.

日本語訳:「チェックを下さい。」

「주세요」は、韓国語で「ください」という意味を持つ表現です。「주세요」は相手に何かを求める時や、権力が下の人が上の人に頼むときなど、相手に対する敬意を表す言葉です。したがいまして、一般的には命令形よりも丁寧な表現となっています。「주세요」の前にある動詞は原型になります。例えば、「물 좀 더 주세요」の「주세요」の前にある「주다」は「与える」という意味の動詞の原形です。そのため、日本語でいうところの「~てください。」という形になります。

해주세요

1. 빠르게 해주세요.

日本語訳:「速くしてください。」

2. 조금만 기다려주세요.

日本語訳:「少しだけ待ってください。」

3. 이거 확인해주세요.

日本語訳:「これを確認してください。」

「해주세요」は、日本語でいうところの「ください」という意味をもった表現です。しかし、日本語の「ください」が命令や依頼のニュアンスを持つ一方で、「해주세요」はより穏やかで、相手に対する敬意を示すものです。また、日本語の「ください」に比べて「해주세요」はより直訳すると「してくれてください」といった感じの表現であるため、相手に対して依頼する際に使われます。しかし、その使用は特に親しい間柄や、目上の人に対して敬意を表す形として使われることが多いです。

말해주세요

1. 제 생각을 말해주세요.

日本語訳:「私の考えを言ってください。」

2. 여기에 무슨 문제가 있는지 말해주세요.

日本語訳:「ここに何の問題があるのか教えてください。」

3. 어떻게 했는지 자세히 말해주세요.

日本語訳:「どのようにやったのか詳しく教えてください。」

以上の用法における「말해주세요」は、「言ってください」や「教えてください」という意味になります。「주세요」は韓国語において依頼の表現としてよく使われます。「말하다」は「話す」や「言う」を意味する動詞で、「~해주세요」という形で使われることで「~してください」という受け身の依頼形を作ります。また、「ください」に相当する「주세요」は韓国語で礼儀正しく依頼する表現であり、自然な会話やビジネスの場面でも幅広く使用されます。特に、相手を尊重する際や、自分の要望を丁寧に伝える際に用いられます。

보여주세요

1. 사진을 보여주세요.

日本語訳:「写真を見せてください。」

2. 어제 구매한 물건을 보여주세요.

日本語訳:「昨日購入した商品を見せてください。」

3. 이 문제의 해결 방법을 보여주세요.

日本語訳:「この問題の解決方法を見せてください。」

보여주세요は、「見せてください」という意味を持つ韓国語表現です。「~ください」の「보여주세요」は、相手に何かを「見る」ことを要求する際に使われます。例えば、そうです写真を見せてほしい時や、誰かの新しい物を見せてほしい時、問題の解答や考え方を見せてほしい時などに使います。「보여주세요」は依頼や要求を相手に伝えるための丁寧な表現です。「ください」には相手に対する尊敬や敬意が含まれており、相手を尊重しながら頼むニュアンスを伝えます。

가르쳐주세요

1. 새로운 것을 가르쳐주세요.

日本語訳:「新しいことを教えてください。」

2. 한국어를 가르쳐주세요.

日本語訳:「韓国語を教えてください。」

3. 이 문제를 어떻게 해결하는지 가르쳐주세요.

日本語訳:「この問題をどのように解決するか教えてください。」

'가르쳐주세요'の'주세요'は、直訳すると「ください」となりますが、日本語の「ください」よりも敬意や親しみを伴うニュアンスがあります。相手に何かを頼む時や、自分が必要とするものを要求する時に使われます。また、相手に感謝の意を示すときにも使われます。話し手側の敬意や尊敬を表現するための言葉であり、その表現が丁寧であることを示します。したがって、この表現はより敬意をもって相手に対して頼む場面でよく使用されます。これは相手の立場や状況、文化的な背景を尊重する韓国のコミュニケーションスタイルを反映しています。

빌려주세요

1. 이 책 좀 빌려주세요.

日本語訳:「この本を少し借りてください。」

2. 자전거를 빌려주세요.

日本語訳:「自転車を借りてください。」

3. 당신의 시간을 조금 빌려주세요.

日本語訳:「あなたの時間を少し借りてください。」

「빌려주세요」では、「ください」という表現が含まれています。「ください」の元の形は、「주다」で、「与える」という意味がありますが、敬語表現として「~ください」という依頼・要求文を作るために使われます。韓国語では、他の人に何かを頼むとき、または自分の意見を述べるときに便利な表現です。「빌려주세요」は直訳すると、「貸してください」や「教えてください」という意味になります。それは話し手が聞き手に対して何かを頼んでいるというニュアンスを伝えます。

가져주세요

1. 좀 더 물을 가져주세요.

日本語訳:もう少し水をください。

2. 그 서류를 저에게 가져주세요.

日本語訳:その書類を私にください。

3. 메뉴판을 가져주세요.

日本語訳:メニューをください。

「가져주세요」の「주세요」は、韓国語における依頼・要求をする際に使われる表現で、日本語でいう「ください」に相当します。「가져주세요」は直訳すると「持ってきてください」となるため、何かを要求したいときや、何かを求めていることを表現する際に使います。ただし、文化や状況によっては「ください」が持つニュアンスや強さが変わるため、韓国語で使われる「주세요」も同様に、状況や人間関係、相手への敬意などに応じて適切に使い分ける必要があります。また、敬語表現としても使用され、相手への尊敬の意を示すこともあります。

1. 좀 더 빨리 와 주세요.

日本語訳:「もう少し早く来てください。」

2. 이거 좀 알려주세요.

日本語訳:「これを教えてください。」

3. 그런 일이 있으면 좀 얘기해 주세요.

日本語訳:「そんなことがあれば教えてください。」

「좀」は韓国語で「少し」または「ちょっと」の意味がありますが、命令文やお願い事を表す際には「ください」のニュアンスが含まれます。ただし、直訳的に「ください」という意味ではなく、「より柔らかく、遠慮がちに、控えめに」というニュアンスを表現します。「좀」を付けることで意図をもっと丁寧に、もしくは謙虚に伝える効果があり、相手に対する配慮や敬意を示す役割があります。ですので、上記の例文では「좀」を「ちょっと」「少し」の意味ではなく、「ください」の意味で使っています。

부탁드립니다

1. 이 일을 제가 맡을게요. 부탁드립니다.

日本語訳:「この仕事は私が引き受けます。よろしくお願いします。」

2. 여기 내 물건 좀 봐 주세요. 부탁드립니다.

日本語訳:「ここ、私の荷物を少し見ていてください。お願いします。」

3. 내가 이길 수 있게 응원해 주세요. 부탁드립니다.

日本語訳:「私が勝てるように応援してください。お願いします。」

"부탁드립니다"は直訳すれば「お願いします」となりますが、そのニュアンスは単に頼むだけでなく、相手に対する敬意や信頼、感謝の感情も含まれています。また、依頼や要求をする際に使う他、相手に感謝の意を示す表現としても利用されます。そして、協力を求める時や特定の行動を頼む時など、さまざまな場面で使用されます。言葉の最後に使用されると「何かをお願いする」または「理解や協力を求める」という意味になります。その為、相手に対して的確なニュアンスと心地よい印象を表現するためにも、この表現を適切に使用することが大切です。

알려주세요

1. 그 방법을 알려주세요.

日本語訳: 「その方法を教えてください。」

2. 저에게도 그런 기술을 알려주세요.

日本語訳: 「私にもその技を教えてください。」

3. 올바른 길을 알려주세요.

日本語訳: 「正しい道を教えてください。」

「알려주세요」は、相手に何かを教えてもらうように頼む時に用いられる表現で、そのニュアンスは日本語の「教えてください」に近いです。しかし、韓国語は敬語表現が豊富であり、敬意を示す「~세요」形が付いている点が特徴です。「알다」は「知る」「分かる」を意味する動詞で、「~려다」は未来の意志や計画を示します。つまり、「알려주세요」は文字通りに訳すと「知らせてくださるように」となり、相手に対する尊敬や敬意を示しつつ、自分が知りたい情報を教えて欲しいという意思や要求を表現します。

韓国語で「ください」を表現する際のポイントと注意点

日本語の「ください」に相当する韓国語の表現には、「주세요」や「부탁합니다」などがあります。これらの表現は、言い換えるとお願いする、頼む、となり、必要なものを他人に頼む時に使います。一般的には、丁寧かつ敬意を表す言葉であり、日本語の「ください」同様、尊敬語や丁寧語として位置づけられます。

例えば、「お水をください」を韓国語に訳すと、「물을 주세요」あるいは「물 좀 부탁합니다」になります。他にも、「道を教えてください」は「길 좀 알려주세요」、「明日来てください」は「내일 와 주세요」のように使います。

特に、「주세요」は直訳すると「与えてください」、「부탁합니다」は「頼みます」の意になり、具体的な目的や行動を伴う時には「주세요」、抽象的な頼み事やお願い事全般に使う場合には「부탁합니다」と使い分けると良いでしょう。

「ください」の韓国語表現まとめ

「ください」を韓国語で表現する場合は、「주세요(juseyo)」を使います。ただし、韓国語では文末に動詞が置かれ、その動詞の形を変えて使います。動詞の原形+「세요(seyo)」や「주세요(juseyo)」の形に変えることで命令形やお願いの意味を表します。例えば、「食べてください」は「먹으세요(meoguseyo)」です。具体的なフレーズによって変化が生じるので注意が必要です。