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ここでは、日本語の「違う」に相当する韓国語のフレーズと、それぞれの表現が持つニュアンスについて例文と共に解説します。

「違う」の韓国語表現

  1. 달라요 (ダラヨ): 基本的な「違う」という意味を表す言葉で、一般的な会話でよく使われます。
  2. 틀려요 (トゥレヨ): 物事や事実が間違っている、あるいは正しくないときに使います。
  3. 아니에요 (アニエヨ): 「違う」よりも「否定」の意味が強いですが、同じく「違う」というニュアンスで使われます。
  4. 다르다 (ダルダ): 文の終わりではなく文中で使われる表現で、「異なる」「違う」という意味があります。
  5. 안 그래요 (アン クレヨ): 「そうではない」という意味で、他人の意見や行動を弱く否定するときに使います。
  6. 차이나다 (チャイナダ): 「違う」というよりは「差がある」や「異なる」の意味が強く、比較する際に使います。
  7. 어긋나다 (オグナダ): 「違う」または「一致しない」という意味で、計画や規則、期待などから逸脱する時に使われます。
  8. 다른 거예요 (ダルン ゴヨ): 「それは違うものだ」という意味で、自分の言っていることや相手が話していることに矛盾することを言っているときに使います。

달라요

1. 나는 그렇게 생각하지 않아요. 달라요.

日本語訳:「私はそう思わない。それとは違う。」

2. 이 상품의 색상이 사진과 달라요.

日本語訳:「この商品の色が写真とは違う。」

3. 디자인은 비슷하지만, 품질은 전혀 달라요.

日本語訳:「デザインは似ているが、品質は全く違う。」

「달라요」は韓国語で、基本的に「違う」という意味を表します。ただ、日本語の「違う」よりも幅広いニュアンスを含んでいます。「달라요」は物事や状況が他のものや期待したものと異なることを指すだけでなく、意見や感じ方が他人と異なることを強調する際にも使われます。また、特定の基準や比較対象との違いを表すためにも用いられます。このことから、「달라요」は「違う」だけでなく、「異なる」「別の」という意味でも使える多機能な表現であると言えます。

틀려요

1. 저는 미국인이라고 생각했지만, 틀려요.

日本語訳: 私はアメリカ人だと思っていましたが、違うんです。

2. 이것이 내가 찾고 있는 답이었다고 생각했는데, 틀려요.

日本語訳: これが私が探していた答えだと思っていましたが、違うんです。

3. 지금 학교에 가고 있다고 생각했는데, 틀려요.

日本語訳: 今、学校に向かっていると思っていましたが、違うんです。

「틀려요」は否定の意味を示す表現で、「間違っている」、「違っている」などと訳すことができます。また、この表現は「~だと思っていたが、実際には違った」のような、誤解や認識の違いを表す文脈でよく使われます。「틀려요」は日本語の「違う」に近いニュアンスを持っており、何かが予想や期待とは異なるとき、または誤解を正すときなどに使われます。ただし、直訳すると少し硬い印象を与えるため、日常会話では「そうじゃないんだ」など、より自然な表現を用いるとよいでしょう。

아니에요

「아니에요」は韓国語で、「いいえ」「違います」という意味です。この表現は、否定や反対を表す際に使用され、日本語の「違う」や「いいえ」と同じニュアンスを持ちます。「아니에요」は、誤解を解くためや、事実ではないことを明確にするために使われます。一般的に、礼儀正しくかつ断定的な否定を示す際に用いられる表現です。

以下に「아니에요」を使用した3つの例文とその日本語訳を示します。

  1. A: 당신은 이 회사의 매니저입니까?
    B: 아니에요, 저는 매니저가 아니에요.
    日本語訳: A: あなたはこの会社のマネージャーですか?
    B: いいえ、私はマネージャーではありません。
  2. A: 이것이 당신의 가방입니까?
    B: 아니에요, 제 가방이 아니에요.
    日本語訳: A: これはあなたのバッグですか?
    B: いいえ、私のバッグではありません。
  3. A: 오늘 회사에 늦었죠?
    B: 아니에요, 제 시간에 도착했어요.
    日本語訳: A: 今日は会社に遅れましたね?
    B: いいえ、時間通りに到着しました。

これらの例文から、「아니에요」は、否定的な返答や誤解を解く際に使われる表現であることがわかります。事実をはっきりと否定する場面で適しています。

다르다

1. 저희의 의견은 다릅니다.

日本語訳:「私たちの意見は異なります。」

2. 그의 성격은 남들과 다릅니다.

日本語訳:「彼の性格は他の人と違います。」

3. 이 옷의 색상은 저번에 본 것과 다릅니다.

日本語訳:「この服の色は前に見たものと違います。」

以下、「다르다」についての説明です。

韓国語の「다르다」は日本語の「違う」に近い意味を持つ単語です。物事や人々の特性や性質が他と一致しないこと、異なることを表すのに使います。また、「다르다」は物や事象が予想や以前と一致しないときにも利用することができます。感じや判断が異なるとき、「異なる」「違う」という意味で使います。ただ、「違う」の否定的な意図や誤った状態を強調するニュアンスは、「다르다」にはないと言えます。そのため、「違う」が文脈によってネガティブな意味で使われる場面があるのに対し、「다르다」は比較的中立的な表現として現れます。

안 그래요

「안 그래요」は韓国語で「そうではありません」「違います」という意味です。このフレーズは、否定的な反応や、相手の言ったことに対する不同意を表現する際に使われます。日本語の「違う」に似ていますが、「안 그래요」は少し柔らかいニュアンスを持ち、直接的な否定よりも、誤解を解くためや、相手に対して異なる見解を示す際に使用されることが多いです。

以下に「안 그래요」を使用した3つの例文とその日本語訳を示します。

  1. A: 너 오늘 기분이 안 좋아 보여.
    B: 안 그래요, 그냥 조금 피곤해요.
    日本語訳: A: 今日は機嫌が悪そうだね。
    B: そうじゃないよ、ただ少し疲れているだけだよ。
  2. A: 이 일은 네가 맡은 거 맞지?
    B: 안 그래요, 다른 팀원이 담당하고 있어요.
    日本語訳: A: この仕事はあなたが担当しているんだよね?
    B: 違うよ、他のチームメンバーが担当しているよ。
  3. A: 우리 내일 회의 있어야 하나요?
    B: 안 그래요, 회의는 다음 주로 연기됐어요.
    日本語訳: A: 私たちは明日会議が必要ですか?
    B: そうじゃないよ、会議は来週に延期されたよ。

これらの例文から、「안 그래요」は、相手の発言や想定に対する優しい否定や訂正をする際に使われることがわかります。直接的な否定よりも、誤解を解くためや異なる情報を伝える際に適しています。

차이나다

1. 아이의 키가 엄청 차이나요.

日本語訳:子供の身長はとても違います。

2. 저는 너와 정말로 견해가 차이나.

日本語訳:私はあなたと本当に意見が違う。

3. 그의 옛날 생각과 지금 생각이 차이나.

日本語訳:彼の過去の考えと現在の考えは違う。

「차이나다」は日本語の「違う」に当たる表現で、「差がある」「異なる」といった意味を表します。一般的に二つ以上の物事が同じでなく、何かしらの面で違いがある状態を指す言葉です。主に相対性を強調する際に使われます。物事が同じでないこと、相違があること、差別化があることなど、多種多様な状況や現象を表現するのに用いられます。人々が同じ目線で見たときに見える違い、または個々の視点や意見の相違、価値観の相違などを指し示すこともあります。

어긋나다

1. 계획과 실제가 어긋났다.

日本語訳:「計画と現実が食い違った。」

2. 그의 행동이 학교의 규칙과 어긋납니다.

日本語訳:「彼の行動は学校の規則に違反しています。」

3. 나의 생각이 그녀의 생각과 어긋난다.

日本語訳:「私の考えが彼女の考えと違う。」

韓国語の「어긋나다」は日本語の「違う」に相当する言葉ですが、そのニュアンスには微妙な違いがあります。「어긋나다」は、基準や計画といったあるべき状態から実際がずれている、または思想や意見が互いに一致していない状態を表します。ただし、その食い違いや違いが否定的な意味合いを持つことも多いです。たとえば、規則に適合していない、期待と現実が合わないなどの状況に使われます。また、「어긋나다」は互いの意見が合わないことを表す際にも使用されます。そのため、「어긋나다」は純粋な「違う」という意味に加え、「ずれる」「適合しない」「一致しない」といった意味も広く含んでいます。

다른

1. 다른 사람의 의견도 존중해야 합니다.

日本語訳:「他の人の意見も尊重するべきです。」

2. 나는 다른 길을 선택했습니다.

日本語訳:「私は違う道を選びました。」

3. 이것은 다른 문제입니다.

日本語訳:「これは別の問題です。」

「다른」は、日本語で「違う」「他の」「別の」などと訳される韓国語の語彙です。比較対象や選択肢などがある中で、一方に焦点を当てなければならない状況では「다른」を使います。特定のもの、人、場所、状況などと他のものとを比較し区別する際にも使用されます。また、「다른」は特定の群から何かを選び出すときも使われます。選択されたものとそれ以外のものとの間の違いを明確にする役割も果たしています。「다른」は単に異なっているだけでなく、相互に対立や区別が存在することを示す場合にも用いられます。

韓国語で「違う」を表現する際のポイントと注意点

日本語の「違う」に相当する韓国語は主に「달라(다르다)」、「틀려(틀리다)」、「아냐」の3つあります。

「달라(다르다)」は、日本語の「違う」の一般的な表現で、物事が他と異なる、または規則、法則から外れている等を表現します。

例文: 너의 생각과는 달라요.(あなたの考えとは違います。)

「틀려(틀리다)」は、主に物事が間違っている、または誤った情報であることを指す際に使用します。

例文: 당신의 답변은 틀려요.(あなたの回答は間違っています。)

「아냐」は否定表現ですが、文脈により「違う」と表現する場合もあります。

例文: 내가 그런 말을 했냐? 아냐, 그건 사실이 아냐.(私がそんなことを言ったか?違う、それは事実ではない。)

これらの表現にはそれぞれ微妙なニュアンスがありますので、状況に合わせて使い分けることが重要です。

「違う」の韓国語表現まとめ

韓国語で「違う」を表現する際には主に「다르다」が使われます。しかし、具体的な状況や文脈により、表現が変わります。例えば、「それは違う」は「그것은 다르다」や「틀렸어」、「違います」は「다릅니다」、「間違っている」は「틀리다」などと表現されます。また、口語表現では「아니다」や「아냐」もよく使われます。