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ここでは、日本語の「辛い」に相当する韓国語のフレーズと、それぞれの表現が持つニュアンスについて例文と共に解説します。

「辛い」の韓国語表現

  1. 맵다 (メプダ): スパイシーな辛さを言い表す基本的な表現で、食べ物がスパイシーであることを表す際に使われます。
  2. 힘들다 (ヒムドゥルダ): 物理的または精神的な困難や辛さを表す表現で、仕事が辛い、勉強が辛いなど人生の困難な瞬間に使われます。
  3. 아프다 (アプダ): 体の痛みを表す表現で、身体が辛いと感じる時や具体的な病気や傷などの痛みを表すときに使用します。
  4. 고통스럽다 (ゴトンスロプダ): 忍び難い辛さや痛みを指し、深刻な困難や苦悩を強調する際に使用します。
  5. 기운이 없다 (ギウニオプダ): 元気がなく、気分が沈んでいる状態を指し、「辛い」という意味で使われます。
  6. 서러워하다 (ソロヲハダ): 悲しみや苦しみを感じている状態を述べるときに使用します。
  7. 속상하다 (ソクサンハダ): フラストレーションや落胆を感じているという、心情的な辛さを表す表現です。
  8. 눈물나다 (ヌンムルナダ): 悲しみや苦しみ、感動から涙が出る状態を表す言葉で、「辛い」という感情を表すために使われます。
  9. 화나다 (ファナダ): 怒りや苛立ちを感じている状態を指し、「辛い」という意味で使われます。
  10. 견디다 (ギョンディダ): 非常に辛い状況や痛みを耐えている状態を表す表現です。

맵다

1. 이 음식은 맵다.

日本語訳: この料理は辛い。

2. 비빈은 매운 음식을 잘 먹습니다.

日本語訳: ビビンは辛い食べ物が得意です。

3. 매운 음식을 먹으면 입이 아프다.

日本語訳: 香辛料のきいた食べ物を食べると口が痛い。

「맵다」という単語は主に食べ物が辛いという意味で使われ、通常は口の中に強い燃えるような感覚を引き起こす食べ物を指します。これには唐辛子やわさび、マスタードなどが含まれます。しかし、「맵다」は辛さのみならず、痛みや苦痛を示す場合もあります。例えば、冷たすぎる物を食べて歯が痛い場合や、高温の物を触って肌がヒリヒリする場合も「맵다」と表現することが可能です。そのため、「맵다」は単に「辛い」だけでなく、痛みや苦痛を伴う感覚全般をカバーする表現と言えます。

힘들다

1. 그 일을 다 끝내니 정말 힘들었어요.

日本語訳:「その仕事を全部終えて、本当に疲れました。」

2. 오늘은 진짜 너무 힘들다.

日本語訳:「今日は本当にとても辛い。」

3. 요즘 일이 너무 힘들어서 힘들어요.

日本語訳:「最近、仕事がとても辛くてしんどいです。」

「힘들다」は、「辛い」、「苦しい」、「しんどい」のような感情を表現する際によく使用される形容詞です。「힘들다」は、直訳すると「力が必要だ」という意味になります。つまり、物理的な力だけでなく、心理的なエネルギーも含んでいます。「힘들다」は、身体的または精神的な疲労、ストレス、苦痛を表現するときに使用されます。特に、困難な状況や過酷な労働に立ち向かわなければならない状況を指すこともあります。つまり、「힘들다」とは自分自身が何らかの困難に直面しているという状況や感情を表現する際に使用する形容詞です。

아프다

1. 이거 먹으니까 배가 아프다.

日本語訳:「これを食べるとお腹が痛くなる。」

2. 어제부터 머리가 아프다.

日本語訳:「昨日から頭が痛い。」

0. 너랑 헤어지고 나니 가슴이 아프다.

日本語訳:「君と別れてから、胸が痛い。」

「아프다」は「痛い」や「苦しい」といった意味を持つ韓国語の形容詞です。体調が悪いときや、体の何処かが痛む時に使う一方で、心情を表すときにも使います。特に、心が痛むほど辛い状況を示すときに用いられます。例えば、「너랑 헤어지고 나니 가슴이 아프다」という場合、肉体的な痛みと言うよりは別れたことによる精神的な苦しみや悲しさを表しています。ただし、あくまで「心が痛む」つまり「悲しい」ニュアンスを強く含み、辛さとは一部異なります。「아프다」ではなく、辛さだけを表現したい時は「힘들다」を使います。

고통스럽다

1. 내가 가장 고통스러웠던 기억 중 하나는 집이 불탄 날이다.

日本語訳:「私が最も苦しいと感じた記憶で一つは、家が燃えたその日だ。」

2. 아프고 고통스러워서 더 이상 참을 수 없었다.

日本語訳:「痛くて、辛くて、もう我慢できなかった。」

3. 그는 자신의 실패를 치열하게 고통스럽게 느꼈다.

日本語訳:「彼は自分の失敗をとても辛く、激しく感じた。」

고통스럽다は、「苦しい」「痛い」などの意味となりますが、精神的な苦しむ様子だけでなく肉体的な苦痛を含む意味もあります。次に「辛い」というニュアンスについて説明しますが、고통스럽다は一般的に苦痛や辛さを強く感じる際に使われます。また、音楽やアートなどの創作活動で苦労したり、深い悲しみや喪失感を経験する際もこの表現が使われます。だからと言って、항상극端的にネガティブな意味だけを持つわけではなく、時には困難な試練を乗り越え、成長する過程を表現するのにも使われます。

기운이 없다

「기운이 없다」は韓国語で、「元気がない」「力がない」という意味の表現です。肉体的、精神的な疲労や活力の不足を指す際に用いられます。以下に「기운이 없다」を使った3つの例文とその日本語訳を示します。その後で、「기운이 없다」の「辛い」というニュアンスについて説明します。

  1. 韓国語: 오늘따라 기운이 없어서 아무것도 하기 싫어요.
    日本語訳: 今日は特に元気がなくて、何もする気が起きない。
  2. 韓国語: 감기에 걸려서 몸이 축 쳐지고 기운이 없어요.
    日本語訳: 風邪をひいて、体がだるくて元気がない。
  3. 韓国語: 최근에 스트레스를 많이 받아서 항상 기운이 없어요.
    日本語訳: 最近ストレスをたくさん受けて、いつも元気がない。

「기운이 없다」は、「辛い」というニュアンスを持ちますが、これは主に精神的または肉体的な疲労や活力の欠如を表します。この表現は、個人が疲れている、体調が悪い、または気力がない時に使われることが多いです。物理的な病気やストレス、睡眠不足などが原因で元気がない状態を指すことが一般的です。話者が抱える苦しみや不快感が、その人の全体的なエネルギーレベルに影響を与えていることを示します。

서러워하다

1. 그녀는 죽은 할머니를 서러워하고 있어요.

日本語訳:「彼女は亡くなったおばあさんを悲しんでいます。」

2. 친구가 떠난 후로 그는 매일을 서러워하고 있다.

日本語訳:「友達が去った後、彼は毎日悲しんでいます。」

3. 나는 오늘 아침 헤어진 애인을 서러워하다가 하루 종일 울었다.

日本語訳:「今朝別れた恋人を悲しんで、一日中泣いた。」

「서러워하다」は、物事や人に対する悲しみや哀れみを表現するために使用される韓国語の動詞です。「辛い」というニュアンスも含むため、何かを失ったり、辛い状況に直面したときに特に使われます。「서러워하다」は哀痛、悲涼感、無力感など、人間の感情の深い部分を表現するため、その感情が非常に強い場合や個人の心情を深く理解する必要がある文脈ではよく使用されます。また、「서러워하다」は個人だけでなく、他人や社会全体の悲しみや悲劇を表現するためにも使われます。そのため、相手が抱える辛さや苦しみを共有し、理解しようとするときにも使われる語です。

속상하다

1. 그런 일이 있었을 줄 몰랐네, 정말 속상하다.

日本語訳:そんなことがあったなんて知らなかった、本当につらい。

2. 그녀가 나에게 그런 말을 한다니 속상하다.

日本語訳:彼女が私にそういう言葉を投げかけるなんて、悲しい。

3. 이렇게 노력했는데 결과가 나오지 않아 속상하다.

日本語訳:これだけ努力したのに結果が出ないなんて、つらい。

「속상하다」のニュアンスについて説明します。「속상하다」は日本語の「悲しい」や「つらい」に相当しますが、主に心が傷ついたり、期待外れだったり、不満などから感じる心の痛みや苦しい感情を表現します。特に無力感や、自分の能力を十分に発揮できなかったときの悲しみや失望感を表すことによく使われます。また、相手に対して不満や悲しい感情を感じたときも「속상하다」を使うことがあります。

눈물나다

1. 어제 동생이 대학에 합격한 소식을 듣고 눈물이 났다.

日本語訳: 昨日、弟が大学に合格したニュースを聞いて涙が出た。

2. 그의 이야기를 듣고는 눈물이 났다.

日本語訳: 彼の話を聞いて涙が出た。

3. 결혼식에서 신부를 보고서는 눈물이 났다.

日本語訳: 結婚式で花嫁を見て涙が出た。

「눈물나다」は直訳すると「涙が出る」という意味で、感情が高ぶった際に用いられる表現です。悲しい時だけでなく、喜びや感動、時には怒りの状態でも使われます。言葉だけでは表現しきれないほどの感情が高まる瞬間を表す言葉です。しかし一方で、「辛い」というニュアンスをまとった時にも「눈물나다」が使えます。つまり、あまりにも辛くて泣きたいほどの気持ち、あるいは心が痛くて涙が出てしまうほどの状況を指すこともあります。したがって、「눈물나다」にはさまざまな感情の「強度」が含まれていると言えます。

화나다

1. 나는 그가 약속을 지키지 않아서 화났다.

日本語訳: 私は彼が約束を守らなかったことに怒った。

2. 아빠는 여동생이 밤 늦게까지 외출해서 화났다.

日本語訳: 父は妹が夜遅くまで外出したことに怒った。

3. 그녀는 매번 외면당하는 것에 화났다.

日本語訳: 彼女はいつも無視されることに怒った。

「화나다」は、日本語の「怒る」に相当しますが、「辛い」のニュアンスも持っています。怒りは心地よい感情ではなく、内部的に苦しみやストレスを感じることから「辛い」という表現が使われます。具体的には、怒りの感情が強すぎて自身をコントロールできない状況や、怒りを感じる出来事が繰り返し起こる場合などに「화나다」という表現を使います。また、他人の行動や発言によって不快な感情を感じ、それがストレスや苦しみとなって表現されることもあり、「화나다」はそのような感情を表すのに適しています。

견디다

1. 그 마음의 고통을 어떻게 견디고 있을까요?

日本語訳: 「その心の苦痛をどうやって耐えているのでしょうか?」

2. 나는 이런 생활을 더 이상 견디지 못할 것 같다.

日本語訳: 「私はこんな生活をこれ以上耐えられそうにない。」

3. 경제적으로 어려운 상황을 견디는 데에는 정말 힘이 많이 든다.

日本語訳: 「経済的に困難な状況に耐えるのは本当に力が必要だ。」

韓国語の「견디다」は、日本語の「耐える」という意味合いが強いです。また、「苦しい」「辛い」など言葉だけでは言い表せないほどの肉体的、精神的な辛さや困難を乗り越える、というニュアンスも含まれます。具体的には、病気や痛み、大きなストレスなどを我慢強く耐え忍ぶ様子を指します。したがって、韓国語の「견디다」を使用する際には、何か困難や苦痛、苦悩を乗り越える、またはそれに耐えることを強く意識すると良いでしょう。また、この言葉はその人の強さや忍耐力を示す言葉とも言えます。時として、非常に大きな困難を我慢強く耐え忍ぶことを讃える意味合いでも使われます。

韓国語で「辛い」を表現する際のポイントと注意点

日本語の「辛い」は、韓国語では異なる表現が存在します。「痛い」を意味する「아프다」、「ツライ」や「しんどい」を意味する「힘들다」、食べ物が「ピリ辛」の「매워요」。どれも「辛い」を表す単語ですが、使用される文脈が大きく異なります。例えば、「頭が痛い」は「머리가 아파요」、「心が痛い」も「마음이 아파요」。「仕事がしんどい」は「일이 힘들어요」、長距離の走行が「しんどい」も「너무 멀어서 힘들어요」。「辛いラーメン」は「라면이 매워요」。このように、正確な韓国語表現を使用するには、そのシチュエーションを注意深く理解することが重要です。

「辛い」の韓国語表現まとめ

韓国語で「辛い」を表現する方法は主に2つあります。心理的な苦しみや痛みを表現するときは「아파요」を使います。この場合、「私は辛い」は「저는 아파요」となります。一方、食べ物が辛いことを示すときは「매워요」を使います。この場合、「これは辛い」は「이것은 매워요」と表現します。このように、痛みの種類によって使い分けるのが韓国語の特徴です。