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ここでは、日本語の「です」に相当する韓国語のフレーズと、それぞれの表現が持つニュアンスについて例文と共に解説します。

「です」の韓国語表現

  1. 입니다 (イムニダ): フォーマルな会話で「です」を表現する基本的な形。
  2. 이에요 (イエヨ): 友人や同等の年齢の人に対して「です」を表現する、カジュアルな形。
  3. 예요 (イェヨ): '-니다' のカジュアルな版。友人や同じくらいの歳の人たちに対して使う。
  4. 이다 (イダ): 書き言葉で「です」を表現する形で、一般的に口語ではあまり使われない。
  5. 이란다 (イランダ): 同じ意味を持つが、より本格的な文体や優雅な雰囲気を持つ。
  6. 라고 하다 (ラゴ ハダ):「だと言われています」や「と呼ばれています」のような伝聞表現で使われる形。
  7. 이라고 (イラコ): 主に直接的な発言または思考を引用するときに用いられ、「〜と言う」や「〜だと言う」の意味。
  8. 였다 (オッタ): 過去形 であり、「でした」や「だった」を表す。
  9. 인 것 같다 (イン コッ カッタ): 確証がない場合や推定を表すために使用され、「〜であるようだ」や「〜かもしれない」という意味を持つ。
  10. ㄴ 것이다 (ン コシダ): 事実を強調するために使われ、「〜だということだ」や「〜のことだ」という意味を持つ。

입니다

1. 저는 일본인입니다.

日本語訳:「私は日本人です。」

2. 이것은 매우 중요합니다.

日本語訳:「これは非常に重要です。」

3. 처음 뵙겠습니다. 저는 박지수입니다.

日本語訳:「初めまして。私はパク・ジスです。」

「입니다」は韓国語で「です」に相当する語彙で、主語と述語をつなげる役割を果たします。文の最後に位置し、肯定的な事実を述べるときに使用します。日本語の「です」がそうであるように、「입니다」も敬語です。そのため、敬意を表す際に使用されることが多いです。また、「です」同様、韓国語の「입니다」も主語がそれ自体であることを表現する場合や、主語の特性や状態を説明する場合に使用されます。「입니다」は一般的に正しい韓国語文を作るための根幹となる表現です。

이에요

1. 저는 의사예요.

日本語訳:「私は医者です。」

2. 이것은 제 핸드폰이에요.

日本語訳:「これは私の携帯電話です。」

3. 오늘 날씨가 좋아요.

日本語訳:「今日の天気は良いです。」

「이에요」は、韓国語で「です」を表す表現の一つです。名詞の後につけて、「~である(です)」という意味を示します。具体的なものや抽象的なものをあらわすときや、自己紹介するとき、物事の状態を説明するときなど、様々な場面で使われます。「이에요」は通常、敬語体(丁寧語)で、話し手と聞き手の関係が公式であるか、または初対面である場合や年齢や地位が上の人に対して使用します。また、「이에요」を使うとき、文脈によっては「そうです」や「確かにそうです」のニュアンスも持ちます。

예요

1. 책이 아주 재미있어요.

日本語訳:「本がとても面白いです。」

2. 학교는 아직 끝나지 않았어요.

日本語訳:「学校はまだ終わっていません。」

3. 그것은 좋은 아이디어예요.

日本語訳:「それはいいアイディアです。」

韓国語において"예요"は、日本語の「です」に相当します。「です」のように、文末に配置し、主語と述語のバランスを取る役割を果たします。動詞、形容詞、名詞など後に来る単語の種類によって語形が変化することはありますが、その核心的な意味は同じであり、直訳すると「~であります」となります。また、"예요"は主に敬語・丁寧語表現として使用され、多くの歴史的な、社会的な、文化的な、そして社交の場面で使われます。そのため、韓国語でコミュニケーションをする際に"예요"表現は避けて通れません。

이다

1. 저는 나유라고 합니다.

日本語訳:「私はナユと申します。

2. 이건 내가 쓴 소설이다.

日本語訳:「これは私が書いた小説です。」

3. 벚꽃은 봄의 상징인 것이다.

日本語訳:「桜は春の象徴です。」

「이다」は、日本語の「です」に相当する韓国語の文末表現で、名詞の後ろで使われ、主語と述語を接続します。「입니다」は「이다」の敬語形で、目上の人や礼儀を要する場面ではこちらを用いることが多いです。「이다」自体には助動詞としての意味はなく、繋ぎ言葉のような役割を果たしています。また、「です」にあたる「이다」は断定の意味を持っており、文全体のテンスや様態を決定しません。

이란다

1. 이 책 읽어봤어? 아주 재미있다 이란다.

日本語訳:「この本を読んでみた?とても面白いそうだよ。」

2. 그곳의 음식은 매우 맛있다 이란다.

日本語訳:「その場所の料理はとても美味しいそうだ。」

3. 내일은 비가 온다 이란다.

日本語訳:「明日は雨が降るらしいよ。」

「이란다」は、韓国語の文末に付ける助詞の一つで、主として間接的な話題を話す時に使います。「~そうだ」という日本語の文末表現に近いニュアンスを持っています。「이란다」を含む文章は、話し手が直接的な経験や知識ではなく、他人から聞いた情報や噂などを伝えていることを示します。なお、言い切り調ではなく、一種の伝聞調を示しているため、文脈や話し手の態度によりその確信度は変わります。これらの特徴から、「이란다」は「らしい」「そうだ」などと訳すことができます。

라고

1. 「그녀는 나를 좋아한다고 말했다.」

日本語訳:「彼女は私のことを好きだと言った。 」

2. 「손님께서는 밥이 맛있다고 말했다.」

日本語訳:「客はごはんが美味しいと言った。」

3. 「나는 그 사람을 믿는다고 밝혔다.」

日本語訳:「私はその人を信じていると明言した。」

「~라고」は韓国語の文法要素で、「という」「~だと」「~と」などの意味を持つときに使われます。「라고」は文脈により、「~と伝える」、「~と語る」、「~と述べる」、「~と言っています」など似たような意味で使われます。たとえば、他の誰かが発言した内容や自分自身の言葉を伝えるとき、信念や意見を明確に示すときによく使用されます。一般的に日本語の「と」に相当しますが、必ずしもそのような意味を示すわけではなく、文脈によって異なるニュアンスを持つことがあります。伝達、引用、報告などに広く使用され、文の結び付けを強調します。

이라고

1. "저는 토요일에 공부하러 학교에 갔습니다"라고 그녀가 말했습니다.

日本語訳:「私は土曜日に学校で勉強に行った」と彼女が言いました。

2. 저는 "포민호 씨는 정말 잘생겼어요"라고 생각합니다.

日本語訳:私は「ミンホさんは本当にハンサムだ」と思います。

3. 와이프에게 "당신을 사랑합니다"라고 말했습니다.

日本語訳:私は妻に「あなたを愛しています」と言いました。

「이라고」は、「だ」という働きを持つ述語の末尾に付けて使用します。基本的には、日本語の「と」や「と言った」のようなニュアンスで、他人に何かを伝える時、思考や感情を述べる時に使います。また、내가、저가(私が)などの一人称を伝える時にも使われることが多いです。それは、韓国語における間接引用の一種で、日本語におけると同じく他人との会話の中でよく使われます。

였다

1. 그녀가 내 친구였다.

日本語訳:「彼女は私の友人でした。」

2. 이별은 너무 슬펐다.

日本語訳:「別れはとても悲しかったです。」

3. 회의는 길고 지루했다.

日本語訳:「会議は長くて退屈でした。」

「였다」のニュアンスについて

「였다」は過去形表現で、「でした」という意味になります。日本語の「です」に近い表現ではありますが、完了形を表すための終了助詞であると同時に、「였다」は断定的な意味合いも持っています。日本語の「です」が多くのシーンで使われるのに対して、「였다」はある時点での状態や事実をはっきりと述べる場面で使われます。「였다」は文末表現として使われ、話者の主観や観察を表すため、文全体を通しての視点や態度を示す重要な役割を持っています。また、「였다」を含む文は一般的に口語表現よりも文語表現に近いため、堅い表現を必要とする場面でよく使われます。

1. 오늘 날씨가 좋으니까 공원에 가서 산책하러 갈 인 있어요.

日本語訳:「今日は天気がいいから、公園に散歩に行こうという人いますか。」

2. 친구가 도와준 덕분에 과제를 끝낼 인이 되었습니다.

日本語訳:「友達が助けてくれたおかげで、課題を終えることができました。」

3. 이 일을 내가 혼자서 할 인이 아니에요.

日本語訳:「この仕事を一人でやることはできません。」

「인」は主として接尾語として使われ、日本語の「ことができる」や「ことがある」の意味を表します。しかし、文脈によってはそのニュアンスが変わることもあります。一般的に、「~할 인이 있다」は「~することのできる人や能力がある」、「~할 인이 없다」は「~することのできる人や能力が無い」を意味します。また、「イン」の前に来る動詞は、可能形ではなく原型であることが多いです。直訳すると文法的な誤りになることがありますが、韓国語としては自然で正しい表現です。

것이다

1. 그녀는 아름다운 여성이다.

日本語訳:「彼女は美しい女性です。」

2. 결국 그는 우리 팀의 리더가 되었다.

日本語訳:「最終的に、彼は我々のチームのリーダーになったのです。」

3. 이것은 고양이의 먹이가 아니다.

日本語訳:「これは猫のエサではありません。」

韓国語の「것이다」は日本語の「です」の意味にほぼ相当します。それは事実、存在、属性などをはっきり伝えるための述語です。しかし、日本語の「です」は文末表現であるのに対し、「것이다」はそのままでは文が完成せず、文末形「다」をつけるなどして文を完成させる必要があります。「것이다」の「것」は「こと」や「もの」などの中立的な存在や事柄を表し、「이다」は存在や同一性を示す述語です。

韓国語で「です」を表現する際のポイントと注意点

「です」に相当する韓国語表現は主に「입니다」、「이에요」、「예요」などがあります。これらの使い分けは主に話す相手との関係や、文末での使い方によります。たとえば、「입니다」は高めの敬語レベルで、公式の場や社会の上下関係がはっきりしている場所で使います。「이에요」は相手が年上かつ身内、あるいは自分との距離が近い人に対して使います。「예요」は比較的カジュアルな表現で、友人や同世代、年下の人に対して使います。

例文:

  1. 저는 사과입니다。(私はリンゴです:公式の場や敬語表現が求められる場所で使います。)
  2. 언니는 학생이에요。(お姉さんは学生です:年上の親しい人々や親族に対して使います。)
  3. 너는 좋은 사람이야。(あなたはいい人だよ:友人や同世代、年下の人に対して使います。)

「です」の韓国語表現まとめ

「です」は韓国語で一般的に「입니다」または「이에요/예요」を使って表現します。ただし、使う文末語の形は話し手と聞き手の関係、話題の内容、文脈などにより変わるため注意が必要です。たとえば、尊敬形では「이십니다」、謙譲形では「드립니다」などを使います。また、否定形では「아니에요」または「아닙니다」になります。このように韓国語では日本語の「です」に相当する表現が多様に存在します。