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ここでは、日本語の「私」に相当する韓国語のフレーズと、それぞれの表現が持つニュアンスについて例文と共に解説します。

「私」の韓国語表現

  1. 나 (ナ): 一般的に友達や年下、同年代の人に対して使用する一人称代名詞。
  2. 저 (チョ): より対等な関係や目上の人、年配の人への尊敬表現として使う一人称代名詞。
  3. 제가 (チェガ): 具体的な行動や意見を伴う場合によく使い、自分が実行者であることを強調する表現。
  4. 내가 (ネガ): 肩が丸い"(직접) 나"よりも断定的でかつ主張が強いニュアンスがあります。
  5. 우리 (ウリ): 韓国語には集団意識が強く、「私」を表す時にも「ウリ」(我々)と言う表現がよく使われます。
  6. 자신 (ジャシン): 直訳すると「自身」で、自分自身を強調する時に使われる。
  7. 나 자신 (ナ ジャシン): 「自分自身」あるいは「私自身」を意味する。
  8. 스스로 (ススロ): 「自分で」を表し、自身で物事を行うことを強調する場合に使います。
  9. 오직 나 (オジグ ナ) : 「ただ私だけ」を意味し、他の誰でもない自分だけを強調しています。

1. 나는 일본어를 배우고 있습니다.

日本語訳:「私は日本語を学んでいます。」

2. 나는 집에 가고 싶습니다.

日本語訳:「私は家に帰りたいです。」

3. 나는 추운 날씨를 좋아하지 않습니다.

日本語訳:「私は寒い天気が好きではありません。」

「나」は韓国語で「私」を意味し、口語で一人称の主体を表すときによく使用されます。「나」の使い方は自己を示すのみならず、話者の考えや感じや意図も伝えます。「나」は、対等な関係や友人、家族など親しい間柄、または話者が自分の立場が上だと考える場合に使われます。「나」を非形式的な場や親しい人に対しては自然に使用することができますが、目上の人や初対面の人と話す際、または丁重な表現が求められる場合には「저」を使うのが一般的です。

1. 저는 일본 사람입니다.

日本語訳:「私は日本人です。」

2. 저는 초밥을 좋아합니다.

日本語訳:「私は寿司が好きです。」

3. 저는 오늘 시험을 봤습니다.

日本語訳:「私は今日試験を受けました。」

「저」は韓国語の一人称代名詞で、「私」を意味します。「나」も「私」を意味しますが、社会的な地位や年齢、親密度などの関係を考慮した敬意を表す目的で「저」を使います。「저」は謙譲的な表現であり、相手に対する尊敬を示します。特に年長者や上司、目上の人に対して自分を指すときや初対面の人に対してよく使われます。また、「私」を強調する場合や自己紹介する場合にも使われます。比較的公式な場面や丁寧さを求められる場面では「저」を用います。

제가

1. 제가 이 일을 맡겠습니다.

日本語訳: 私がこの仕事を引き受けます。

2. 제가 어제 그를 만났습니다.

日本語訳:私が昨日彼に会いました。

3. 제가 좋아하는 음식은 김치입니다.

日本語訳:私が好きな食べ物はキムチです。

「제가」は韓国語で「私」を意味しますが、日本語の「私」よりも少しニュアンスが異なります。「제가」は主に自分自身が行動の主体であることや、行動の結果に責任を持つことを強調するときに使います。また、発話者が自分の意見を述べるときや、相手に何かを提案するときにも使われます。韓国語では主語や目的語はしばしば省略されるので、「제가」が明示的に使われると、その文のトピックが「私」であることを強調する効果もあります。

내가

1. 내가 학교에 가야 해.

日本語訳:「私は学校に行かなければならない。」

2. 내가 이 일을 맡겠다.

日本語訳:「私がこの仕事を引き受ける。」

3. 내가 그녀를 사랑하고 있어.

日本語訳:「私は彼女を愛しています。」

韓国語における「내가」は、「私」という意味を持つ1人称代名詞で、主に主語として使用されます。ただし、英語の「I」とは違い、韓国語では自分自身を指す1人称代名詞の使用は限られており、特定の条件下でしか使われません。例えば、会話の中で自分を強調する場合や、自分が行動の主体であることを明確にする場合などに使います。また、親密な関係でない人と話す際には、自分を「저」(私)と言い換えるのが一般的です。

우리

1. 우리는 모두 같이 식사할 것입니다.

日本語訳:「私たちは皆で食事をする予定です。」

2. 우리 엄마는 요리를 잘해요.

日本語訳:「うちのお母さんは料理が上手です。」

3. 마치 우리가 영화를 보는 것처럼 느껴졌어.

日本語訳:「まるで私たちが映画を観ているように感じたよ。」

韓国語の「우리(ウリ)」は、直訳すれば「私たち」を意味しますが、日本語の「私たち」よりもさらに広範囲に使用されます。「私」を表す際は通常「나」を使いますが、家族や親密な人々を指す場合は「ウリ」を使うこともあります。例えば、「ウリ 엄마」は直訳すれば「私たちの母」ですが、「私の母」もしくは「うちの母」を意味します。特に家族や国民全体を包み込むような、一体感や共有感を表すときによく使われます。

자신

1. 자신의 목표를 달성하기 위해 많은 노력을 했다.

日本語訳:「自分の目標を達成するために、多くの努力をした。」

2. 여기에서 자신의 능력을 최대한 발휘하세요.

日本語訳:「ここで自分の能力を最大限に発揮してください。」

3. 자신이 맞는 일을 하고 있는지 잘 모르겠다.

日本語訳:「自分が正しいことをしているのかよくわからない。」

韓国語の「자신」は反射代名詞で、主に「私」または「自分」の意味をもつ。日本語の「自分」や「私」と同様に、話し手の視点や状況によって使い分けられる。特に、自分自身を示すときや、自己紹介、自分の意見や感想を述べるときによく使われます。また、「자신」は人間だけではなく、動物や物に対しても使え、広範な表現をカバーすることができます。それだけでなく、「自信」の意味にも使われますから、文脈によって意味が変わることもあります。

1. 나는 학생입니다.

日本語訳:「私は学生です。」

2. 나의 이름은 김이다.

日本語訳:「私の名前はキムだ。」

3. 나는 밥을 먹었다.

日本語訳:「私はご飯を食べた。」

「나」は韓国語で「私」を意味します。「私」を指す韓国語言葉は「나」以外に「저」も存在します。「나」は普通の日常会話で多く使われ、親しい友人や年下の人に対して使います。「저」はより丁寧で、年上の人や初対面の人、あるいは目上の人に対して使います。特に、韓国では年齢や身分が非常に重視されるので、誰に対してどの「私」を使うかは非常に重要です。

스스로

1. 그녀는 스스로 문제를 해결했습니다.

日本語訳:「彼女は自分で問題を解決しました。」

2. 우리는 스스로 생각하고 판단해야 합니다.

日本語訳:「私たちは自分で考え、判断しなければならない。」

3. 나는 스스로 후회한다.

日本語訳:「私は自分自身を後悔している。」

「스스로」は、日本語でいう「自分で」または「自分自身」のような意味を持つ韓国語の表現です。行動を起こす主体が自分自身であること、自分自身を対象に感情や意識が向けられることを強調するときに使います。「ススロ」の後に動詞が続くと、「自分でその行動を起こす」という意味になります。また、「ススロ」の後に自己否定的な感情を表す動詞や形容詞が続くと、その感情や意識が自分自身に向けられることを示します。

오직

1. 오직 그녀만이 그의 진짜 마음을 알 수 있었다.

日本語訳:「彼の本当の心を知ることができるのは彼女だけだった。」

2. 나는 오직 너를 위해 살아가겠다.

日本語訳:「私はただあなたのために生きていくだけだ。」

3. 오직 진실만이 우리를 자유롭게 할 수 있다.

日本語訳:「真実だけが私たちを自由にすることができる。」

ここでの「오직」は、日本語でいう「ただ〜だけ」「〜だけ」「唯一」などといった意味を持つ接頭語で、「他にはない」「ひとつだけ」といった意味をもった「限定」のニュアンスを表します。他の要素や選択肢を除外し、一つの特定の対象または要素だけを指していることを強調します。

韓国語で「私」を表現する際のポイントと注意点

「私」を韓国語で表現すると、「나」、「저」、「제」、「내」などがあります。これらはすべて自己指示代名詞であり、文脈や敬語の程度により、それぞれ微妙に異なる意味とニュアンスを表します。

  • 「나」は、「私」を直訳したもので、普通の自己紹介や友達との会話など親しい人との非公式の場では一般的に使用されます。例文:「나는 학생이야」(私は学生です)
  • 「저」は、「私」のもうひとつの直訳で、より敬語に寄せられます。初対面の人や自分より年上の人、上位の人との公式な場やビジネスシーンでは使用されます。例文:「저는 학생입니다」(私は学生です)
  • 「제」は、他の人を尊重する場合やフォーマルな場面で「私の」や「私のもの」を意味します。例文:「제 이름은 지수입니다」(私の名前はジスです)
  • 「내」は、「私の」や「私のもの」という意味ですが、「나」同様、親しみを感じる相手やカジュアルな場面で使用されます。例文:「내 이름은 지수야」(私の名前はジスです)

「私」の韓国語表現まとめ

韓国語で「私」は通常、一般的に「나」またはフォーマルな形で「저」と表現します。女性が自己紹介する際は「저는」、男性は「나는」を使うことが多いです。また、親しい相手に対する話し言葉では、「내(네)」を使用します。相手との距離感や場面により使い分けることが大切です。