ここでは、日本語の「私も」に相当する韓国語のフレーズと、それぞれの表現が持つニュアンスについて例文と共に解説します。
「私も」の韓国語表現
- 나도 (ナド): 最も一般的な「私も」の韓国語表現。たとえば、他人が何かを好きだと言ったときに、自分も同じように好きだと表現するときに使用します。
- 저도 (チョド): 敬語の「私も」の表現で、目上の人に対して使います。他の人が何かを持っているとき、自分もそれを持っていると表現する際に使います。
- 난데요 (ナンデヨ): 口語で「私も」の意味があり、自分の意見や感情を強調する表現です。
- 내가도 (ネガド): 「私も」を強調したい時に使う表現で、自分も何かをする能力や意志があることを強調する際に使います。
- 내겐도 (ネゲンド): 「私にも」の意味を持ち、自分にも何かを経験する機会や能力があることを表します。
- 나한테도 (ナハンテド): 「私にも」の意味で、特に何かを与えられたときに使います。
- 나에게도 (ナエゲド): 名詞型の「私にも」の表現で、一般的に何かを受け取ったり、与えられたりする場合に使用されます。
- 나의것도 (ナウィゴットド): 「私のものも」の意味で、自分の持ち物や所有物について話す際に使われます。
- 너만큼이나 나도 (ノマンクミナ ナド): 「あなたと同じくらい私も」の意味で、他の人と自分が同じように何かを感じたりする時に使われます。
나도
1. 나도 그 영화를 봤어.
日本語訳:私もその映画を見ました。
2. 나도 갈게.
日本語訳:私も行きます。
3. 나도 당신을 사랑해.
日本語訳:私もあなたを愛しています。
韓国語の「나도」は、「私も」や「私も同様に」という意味を持っています。「나」は「私」を、「도」は「も」をそれぞれ表します。したがって、何かの行動や感情、経験などを自分もまた同様にしている、または感じていることを示す際に使用します。たとえば、他の人が何かをしているときや、何かを感じているときに、自分も同様の行動をする、または同様の感情を持つことを伝えることができます。また、何かに参加する意志を表す際にも使うことができます。
저도
1. 친구: 나는 오늘 굉장히 피곤해.
나: 저도. 오늘하루 종일 일했어요.
日本語訳: 友達:「私は今日とても疲れている。」
私:「私も。一日中仕事をしました。」
2. 선생님: 내일 시험을 잘 보려면, 꼭 공부해야해.
학생: 네, 알겠습니다. 저도 열심히 할게요.
日本語訳: 先生:「明日の試験を良く受けたいのなら、必ず勉強しなければならない。」
生徒:「はい、分かりました。私も一生懸命やります。」
3. 아내: 오늘이 너의 생일이라서 특별히 만약 좋아하는 음식을 만들어 봤어.
남편: 정말 고마워. 저도 너를 위해서 뭔가를 하고 싶어.
日本語訳: 妻:「今日はあなたの誕生日なので、特別にあなたが好きな食べ物を作ってみました。」
夫:「本当にありがとう。私もあなたのために何かをしたい。」
「저도」は「私も」という意味で、先に言ったことや行動に対して同じ意見や感情、行動を示すときに使います。「저」は謙譲語で「私」を意味し、「도」は「も」を意味する助詞です。対象の状況や感情、行動に対して自分も同じだということを示すので、共感や賛同の意味を持つことが多いです。ただし、必ずしも良い意味だけでなく、辛い状況や否定的な感情を共有する場合もあります。
난데요
1. 지금 식사하시는 난데요.
日本語訳:「私も今、食事をしているんです。」
2. 아직 학교에 가는 난데요.
日本語訳:「私もまだ学校に行っているんです。」
3. 오늘 저녁에 친구들이랑 만나는 난데요.
日本語訳:「私も今日の夜は友達と会う予定なんです。」
「난데요」は、韓国語の文末表現で「私も〜なんです」の意味があります。「나」は「私」を表し、「ㄴ데요」は述語と主語の並列、逆説、因果関係を表す接続助詞です。この「난데요」を使うと、話し手の一方的な受け入れや同意ではなく、話し手自身の状況や意見を相手に伝える効果もあります。韓国語のコミュニケーションでは、「난데요」を使った表現は頻繁に使われ、自己主張と同情のバランスを保つ役割を果たします。また、言葉の終わりに使うことで、相手に次の話を促す効果もあります。
내가도
1. 나도 노래를 좋아합니다.
日本語訳:「私も歌が好きです。」
2. 나도 학원에 가야 합니다.
日本語訳:「私も学院に行かなければなりません。」
3. 나도 친구와 영화를 보러 가요.
日本語訳:「私も友達と映画を見に行きます。」
ここでの「내가도」は韓国語で「私も」を意味します。主に他の誰かの行動や感情、意見に対して自分も同じだと表現する際に用いられます。会話の中で相手が何か自分の意見や感情、行動について述べた直後に、「나도」を使って自分も同じ感情を抱いている、あるいは同じ行動を取る予定であることを示すことができます。実際の会話の中では「나도」は頻繁に使われる表現であり、相手との共感を示すことで親近感を高める効果もあります。
내겐도
1. 내겐도 아직 배울 것이 많아.
日本語訳:「私もまだ学ぶことが多い。」
2. 내겐도 그 사람이 정말로 좋아.
日本語訳:「私もその人が本当に好きです。」
3. 내겐도 너와 같은 친구가 있어서 행복해.
日本語訳:「私も君と同じような友人がいて幸せです。」
「내겐도」は、韓国語で「私も」または「私にも」を意味します。어떤状況や感情、経験などを他の人々と共有しているときに使用されます。また、「내겐도」は相手が経験したことや感じていることに対して、自身も同じ経験をしたことがある、または同じように感じていると伝えたいときにも使われます。これは自分自身と他の人との間に共通の経験や感情があることを強調し、共感や連帯感を表現するのに役立ちます。
나한테도
1. 나한테도 그 사실을 알려줘.
日本語訳:「私にもその事実を教えてください。」
2. 너가 그걸 즐기면 나한테도 행복이야.
日本語訳:「君がそれを楽しんでいるなら、私も幸せだよ。」
3. 나한테도 빵을 주세요.
日本語訳:「私にもパンをください。」
「나한테도」は韓国語で「私にも」という意味になります。「나」は「私」を意味し、「한테」は「に」という格助詞を意味し、「도」は「も」を意味します。このフレーズは、他の人に対して何かが行われ、話され、または与えられたときに、自分自身にもその行為や話が行われること、またはそのものが与えられることを願って用いられます。従って、「私にも」「私も」のようなニュアンスを持ちます。「도」の存在のため、主に他の何人かと共に自分も含まれる状況で使用されます。
나에게도
1. 나에게도 말해줄 수 있을까요?
日本語訳:私にも言ってくれますか?
2. 나에게도 그런 기회를 줘.
日本語訳:私にもそのような機会をくれ。
3. 그는 나에게도 그 사실을 숨겼다.
日本語訳:彼は私にもその事実を隠した。
韓国語の「나에게도」は日本語の「私も」に相当する表現で、直訳すると「私にも」となります。これは、既に話の中に出てきた人物またはモノが行った行為を、話し手自身も同じように行うことができる、または、そのような状況や扱いを受けることができるという意思や希望を表します。あるいは、他の人が知っている情報や経験を、話し手自身も同じように知っている、または経験していることを示す場合にも使われます。
나의것도
「나의 것도」は韓国語で「私のものも」という意味です。自分のものや事柄が他のものや事柄と関連している状況を指す際に使われます。「私も」というニュアンスは直接的ではありませんが、自分のものや関心事が他者のものや関心事と同様であることを示す際に使われることがあります。以下に「나의 것도」を使用した例文とその日本語訳を3つ挙げます。
- 네가 커피를 마신다면, 나의 것도 주문해 주세요.
日本語訳:あなたがコーヒーを飲むなら、私のものも注文してください。 - 그들이 받은 선물과 나의 것도 같아요.
日本語訳:彼らが受け取ったプレゼントと私のものも同じです。 - 친구가 도서관에 갈 때, 나의 것도 가져가 줄래요?
日本語訳:友達が図書館に行く時、私のものも持って行ってくれる?
「나의 것도」の「私も」というニュアンスについては、「나의 것도」は「私も」という言葉よりも具体的なものや状況を指します。しかし、他者の行動や状況に自分のものや状況が関連していることを示す際に使われることがあり、そういった文脈では「私も」と同じような意味合いを持つことがあります。
너만큼이나
1. 나도 너만큼이나 행복하고 싶어.
日本語訳: 私も君くらい幸せになりたい。
2. 너만큼이나 그가 이해를 잘하고 있다.
日本語訳: 彼も君と同じくらい理解しているよ。
3. 나는 너만큼이나 그녀를 사랑하고 있어.
日本語訳: 私も君と同じくらい彼女を愛している。
"너만큼이나"は接続詞のひとつで「君と同じくらい」または「君ほど」、「君のように」という意味を持つ表現です。基本的には「私も」の意味合いが含まれますが、「私」以外の人や物にも適用することが可能なニュアンスも併せ持っています。例えば、"너만큼이나 그가 이해를 잘하고 있다"の文では、「彼も君と同じくらい理解している」の意味になります。そのため、「너만큼이나」は比較の対象が「私」とは限らず、他の人や物と同じくらいだという表現の際に使います。よって、「私も」のニュアンスもありますが、その対象は幅広いと言えます。
韓国語で「私も」を表現する際のポイントと注意点
「私も」に相当する韓国語のフレーズは「저도」です。主語として使う場合は「저도~합니다」となります。例えば、「私も一緒に行きます」は「저도 함께 갑니다」となります。助動詞として使う場合は、主語の後ろに来る形が特徴的で、「~ 저도」となります。例えば、「私も好きです」は「저도 좋아합니다」となります。このように、日本語の「私も」を韓国語に置き換える際には、主語として使うか助動詞として使うかによって微妙に文法が異なる点に注意が必要です。
「私も」の韓国語表現まとめ
「私も」を韓国語で表現すると、「나도」になります。ここで、「나」は「私」を、「도」は「も」をそれぞれ表しています。ただし、韓国語は文脈や話し手の立場により使い分けられる敬語レベルが存在するため、公式な場や目上の人に対しては「저도」を使った方が適切です。また、口語では「나두」のように、「도」の発音が変わることもあります。