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「お伺いしてもよろしいでしょうか」という表現は、相手に訪問の許可を丁寧に求める際に使われます。本記事では、その正しい使い方や配慮すべきポイントについて解説します。

「お伺いしてもよろしいでしょうか」の意味

「お伺いしてもよろしいでしょうか」は、相手の許可を得て訪問したい旨を丁寧に伝える表現です。

「お伺いする」は「訪問する」の謙譲語であり、相手に対する敬意を示しています。「よろしいでしょうか」は相手の判断を仰ぐための丁寧な表現です。

このフレーズを使うことで、相手の都合を尊重しながら訪問の許可を求めることができます。ビジネスシーンやフォーマルな場面で、相手に負担をかけずに訪問を依頼する際に使われます。

「お伺いしてもよろしいでしょうか」の使用場面

  • 面談や会議のアポイントを取る場合:相手に対して面談や会議のために訪問したいと依頼する際に使われます。相手の都合を尊重し、訪問の許可を丁寧に求める表現です。
  • クライアント先を訪問する場合:取引先や顧客に対し、打ち合わせや確認のために訪問したいときに使います。ビジネスマナーとして相手の予定に配慮した丁寧な表現です。
  • 指導や助言を受けるための訪問依頼の場合:上司や先輩に相談や指導を仰ぐために訪問したいときに使用されます。相手の立場に敬意を示し、時間を割いてもらうための許可を求めます。
  • 家庭訪問やプライベートな訪問を依頼する場合:親しい相手であっても、礼儀を重んじて訪問の許可を求める際に使われます。相手に負担をかけないよう配慮した丁寧な表現です。

「お伺いしてもよろしいでしょうか」の言い換え表現・別の言い方

  • お訪ねしてもよろしいでしょうか:訪問したい意図を丁寧に伝える表現で、相手の許可を得ることに重きを置き、相手への敬意を示します。
  • 伺わせていただいてもよろしいでしょうか:自分が訪問することについて相手の許可を求める謙虚な表現です。相手の意向を確認し、負担をかけないように配慮しています。
  • お時間をいただけますでしょうか:訪問する際の時間を確保してもらうための依頼で、相手の予定や都合を尊重するニュアンスがあります。
  • ご都合を伺ってもよろしいでしょうか:相手のスケジュールや都合を確認した上で訪問したい意図を示します。相手の状況を重視し、訪問を提案する丁寧な表現です。

「お伺いしてもよろしいでしょうか」を使ったビジネスメール例文

面談や会議のアポイントを取る場合

件名: 面談のアポイントについて

[相手の名前]様

お世話になっております。[自分の名前]です。先日お話ししました件に関して、詳細をお伺いし、直接ご相談させていただきたいと考えております。

お忙しいところ恐縮ですが、ご都合のよろしい日時にお伺いしてもよろしいでしょうか。可能な日程がございましたら、ご教示いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

クライアント先を訪問する場合

件名: 訪問のお願い

[クライアントの名前]様

お世話になっております。[自分の名前]です。

現在進行中の[案件名]に関し、進捗について直接お伺いし、ご意見を伺いたいと考えております。お手数をおかけいたしますが、来週以降でお伺いしてもよろしいでしょうか。

ご都合の良い日がございましたらお知らせいただけると助かります。

お忙しい中恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。

指導や助言を受けるための訪問依頼の場合

件名: 指導のお願いについて

[上司または先輩の名前]様

お疲れ様です。[自分の名前]です。

現在取り組んでいる[業務内容]について、どうしても確認したい点があり、直接ご指導をお願いできればと思っております。

お忙しいところ恐縮ですが、今週中にお時間をいただき、お伺いしてもよろしいでしょうか。ご都合の良い日程をお知らせいただけますと幸いです。

何卒ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

家庭訪問やプライベートな訪問を依頼する場合

件名: ご自宅への訪問について

[相手の名前]様

こんにちは。[自分の名前]です。長い間ご無沙汰しております。

もしご都合がよろしければ、[日付]にご自宅にお伺いしてもよろしいでしょうか。久しぶりにお会いしてお話しできればと思っております。

ご無理のない範囲で、ご都合の良い時間を教えていただけると嬉しいです。

ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

「お伺いしてもよろしいでしょうか」の正しい使い方と注意点

「お伺いしてもよろしいでしょうか」という言葉を使う際の注意点として、相手の都合を十分に考慮せずに使うと失礼にあたることがあります。

特に急な訪問依頼や、相手が忙しいと分かっている時期に一方的にこの表現を使うと、相手に負担をかけてしまう可能性があります。また、曖昧な表現のままでは相手に具体的なイメージを持ってもらえず、返事がしにくくなる場合もあります。

正しい使い方としては、訪問の理由と目的を具体的に説明し、相手のスケジュールに柔軟に合わせる姿勢を示すことが大切です。

例えば、「来週のご都合がよろしいお時間にお伺いしてもよろしいでしょうか」とすることで、相手が都合を調整しやすくなり、訪問を快諾しやすくなります。また、相手に負担をかけないよう、訪問が無理な場合は遠慮なく断ってほしいという意図も示すことで、相手への配慮を伝えることができます。

「お伺いしてもよろしいでしょうか」の意味や言い換え・メール例文まとめ

「お伺いしてもよろしいでしょうか」は、相手に訪問の許可を丁寧に求める表現で、「お伺いする」は訪問の謙譲語です。相手の都合を尊重し、訪問しても差し支えないかを尋ねる際に使います。

ただし、相手に負担をかけないよう、訪問の目的と希望日時を明確に示し、柔軟に対応できる旨を伝えることが大切です。相手の状況を考慮し、配慮ある態度を示すことで、より誠実な印象を与えられます。