言語ナビ

「ご無沙汰しております」という表現は、久しぶりに連絡を取る際の定番挨拶です。ビジネスシーンでよく使われ、相手への配慮と丁寧さを欠かさないことが重要です。正しい使い方を押さえておきましょう。

「ご無沙汰しております」の意味

「ご無沙汰しております」という言葉は、しばらく連絡や会話が途絶えていた相手に対して使う挨拶の表現です。主にビジネスやフォーマルな場面で、再び連絡を取る際に相手への配慮を示すために用いられます。

「無沙汰」とは、連絡や挨拶をしない状態を指し、「ご無沙汰しております」は、その状況をお詫びする意味合いを含む丁寧な表現です。再会や再びの連絡に対して、礼儀を示す際に使われる言葉です。

「ご無沙汰しております」の使用場面

  • 久しぶりに連絡を取る場合:長い間連絡を取っていなかった相手に対し、挨拶として使われます。友人や仕事関係者に対して適しています。
  • ビジネスシーンでの再会時:以前一緒に仕事をした取引先や顧客との久しぶりの再会や連絡時に、礼儀正しく距離感を保ちながら使われます。
  • 年賀状や季節の挨拶状で使用する場合:年に一度の挨拶や、季節の変わり目に送る挨拶文で、しばらく会っていない相手に対して使われます。
  • 礼儀を示す場面:年配者や目上の方に対して、長期間の疎遠や無沙汰を詫びる意味を含めて使われます。

「ご無沙汰しております」の言い換え表現・別の言い方

  • ご無礼をお許しください:長期間連絡を取っていなかったことに対して、相手に対する礼儀を欠いていたことを詫びる表現です。ビジネスやフォーマルな場面で使われます。
  • 長らくご連絡を差し上げず失礼いたしました:相手への連絡を長期間怠っていたことを丁寧に詫びる表現です。ビジネスシーンでのメールや手紙など、ややフォーマルな状況に適しています。
  • しばらくぶりにご連絡させていただきます:長い間連絡が途絶えていたことを詫びつつ、久しぶりの連絡であることを伝える丁寧な表現です。ビジネスでもプライベートでも使いやすい表現です。
  • 久々のご連絡となってしまい申し訳ありません:長い間の疎遠を詫びながら、再び連絡を取る際に使う表現です。軽い謝罪を含んでおり、親しい関係でも使えます。

「ご無沙汰しております」を使ったビジネスメール例文

久しぶりに連絡を取る場合

件名:ご無沙汰しております

〇〇様

ご無沙汰しております。〇〇株式会社の△△です。

長い間ご連絡できず、大変失礼いたしました。
〇〇様にはその後いかがお過ごしでしょうか。

以前ご相談いただいたプロジェクトに関して、新たな進展がございましたので、ぜひ一度お話しさせていただければと存じます。

お忙しいところ恐縮ですが、ご都合の良い日時をお知らせいただけますと幸いです。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

ビジネスシーンでの再会時

件名:ご無沙汰しております

〇〇様

ご無沙汰しております。△△株式会社の□□です。

先日の展示会以来、お目にかかる機会がなく、大変寂しく思っておりました。
その後、お変わりなくお過ごしでしょうか。

今回、〇〇様とまたお話しできる機会があり、大変嬉しく思っております。
ぜひ改めて、今後のビジネスの進展についてご相談させていただければと存じます。

お手すきの際にでも、ご連絡いただけますと幸いです。

年賀状や季節の挨拶状で使用する場合

件名:ご無沙汰しております

〇〇様

ご無沙汰しております。△△株式会社の□□です。

時節柄、ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。
長らくご連絡できず、失礼いたしました。

さて、年始のご挨拶とともに、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
また、〇〇様には本年も引き続きお世話になりますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

お忙しいところ恐縮ですが、ご健康をお祈りしつつ、ご挨拶まで。

礼儀を示す場面

件名:ご無沙汰しております

〇〇様

ご無沙汰しております。△△株式会社の□□です。

長らくご連絡差し上げることができず、誠に失礼いたしました。
〇〇様におかれましては、お変わりなくお過ごしでしょうか。

この度は改めてご連絡させていただきましたのは、〇〇様に以前お世話になりました件で再度お願いしたく、ご相談させていただければと存じます。

お手数をおかけいたしますが、何卒ご検討いただけますと幸いです。

「ご無沙汰しております」の正しい使い方と注意点

「ご無沙汰しております」という言葉を使う際、陥りがちなミスやマナー違反としては、まず過度にカジュアルな場面や親しい友人とのやり取りで使うことが挙げられます。この表現はフォーマルで丁寧な言い回しであり、特にビジネスシーンや目上の人に対する表現として適していますが、親しい間柄ではやや形式的すぎる印象を与える可能性があります。

また、使いすぎると相手に「疎遠にしていたこと」を強調しすぎる印象を与えかねません。頻繁に連絡を取る相手には不要な表現となり得ます。

さらに注意点として、「ご無沙汰しております」だけで終わらせず、その後の内容でなぜ久しぶりの連絡となったかを簡潔に説明し、その後の要件を明確に伝えることが重要です。相手に対して礼儀を示すために、「失礼いたしました」や「お忙しいところ恐縮ですが」など、相手の時間を奪うことへの配慮を示す言葉も添えると、より好印象を与えることができます。

「ご無沙汰しております」の意味や言い換え・メール例文まとめ

「ご無沙汰しております」は、久しぶりに連絡を取る際に使われる丁寧な挨拶表現です。主にビジネスシーンや目上の人に対して使用され、長期間の連絡が途絶えていたことを詫びる意味を含みます。使う際には、単に疎遠であったことを伝えるだけでなく、相手への配慮や謝罪の気持ちを込めることが重要です。

加えて、その後の要件を明確にし、相手の時間に対する配慮を示す言葉を添えるとより良い印象を与えます。