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ここでは、日本語の「読む」に相当する韓国語のフレーズと、それぞれの表現が持つニュアンスについて例文と共に解説します。

「読む」の韓国語表現

  1. 읽다 (イクタ): 最も一般的な「読む」を意味する動詞です。
  2. 책을 훑다 (チェクル フッタ): 英語で言うと「スキム」に近く、本や文章をさらっと読む意味があります。
  3. 읽어보다 (イクオボダ): 「読んでみる」または「読み試す」の意味で、まだ読んだことがないものを読むときに使われます。
  4. 읽히다 (イクヒダ):「読まれる」の受け身形で、他人に自分の書いたものが読まれる場合に使われます。
  5. 구석구석 읽다 (クソンクソン イクダ): 「隅々まで読む」などという意味で、非常に詳しく読むことを表します。
  6. 펼쳐서 읽다 (ピョルチョソ イクダ): 「広げて読む」の意味で、特に新聞などを開いて読むときに使われます。
  7. 씹어 읽다 (シポ イクダ): 「噛み砕いて読む」や「じっくり読む」という意味で、内容を深く理解するためにじっくりと読むことを指します。

읽다

1. 책을 읽다가 잠들었어요.

日本語訳:「本を読んでいて眠ってしまいました。」

2. 오늘 친구가 쓴 시를 읽었어요.

日本語訳:「今日、友達が書いた詩を読みました。」

3. 공지사항을 다 읽어보세요.

日本語訳:「お知らせを全部読んでみてください。」

「읽다」は韓国語で「読む」を意味します。日本語の「読む」と基本的な意味は同じで、文字や文章などを目で追って内容を理解する行為を指します。しかし、韓国語の‘읽다’は思考を巡らせながら文の意味を理解する視覚的な行為だけでなく、音声的な行為、つまり、人に向かって文章や本を音読することも含むことがあります。また、日本語では「読み上げる」を使いますが、これも‘읽다’で表現します。さらに、「읽다」は比喩的に「状況を察知する」や「相手の意図を理解する」といった意味にも使われることがあります。

책을

1. 책을 읽는 것이 나의 취미입니다.

日本語訳:「本を読むことが私の趣味です。」

2. 그는 매일 책을 읽습니다.

日本語訳:「彼は毎日本を読みます。」

3. 그녀는 책을 쓰는 것에 흥미를 느낍니다.

日本語訳:「彼女は本を書くことに興味を感じます。」

「책을」というフレーズは、その後に続く動詞によってさまざまな意味合いを持ちますが、通常、「読む」などの動詞と組み合わされることが多いです。「책을 읽다」は直訳すると、「本を読む」となり、文字通りの意味以外にも「知識を得る」「情報を収集する」「考えを深める」など、幅広いニュアンスを含んでいます。また、「책을 작성하다」、「책을 출판하다」など、作品を生み出す行為やその準備を指す表現としても「책을」は使用されます。

읽어보다

1. 이 책은 반드시 한번 읽어봐요.

日本語訳:「この本は絶対に一度読んでみてください。」

2. 그 남자가 쓰려던 글을 읽어봤는데 매우 모호하더라.

日本語訳:「その男が書こうとしていた文章を読んでみたんだけど、非常に曖昧だったよ。」

3. 가사를 읽어보세요. 아주 아름다워요.

日本語訳:「歌詞を読んでみてください。とても美しいですよ。」

「읽어보다」は、文字通り「読んでみる」という意味です。「~어/아 보다」は試みの意味を含む接尾辞で、「〜してみる」に相当します。ただし、「읽어보다」は、単なる「読む」行為にとどまらず、「考える」「理解しようとする」「意義を探ろうとする」などの意図的なシグナルも含んでいます。例文では、本を読んだり、文章を読んだり、歌詞を読んだりする際に、「읽어보다」が使われています。「説明を読んでみる」とか「試しに読んでみる」といった日本語と同じようなニュアンスもあります。その試みや経験を通じて何か無形の価値(知識、経験、理解、感動など)を得ることを期待する感覚を含んでいます。

읽히다

1. 그녀의 생각이 얼굴에 다 읽히었습니다.

日本語訳:「彼女の考えが顔にすぐに読み取れました。」

2. 그의 시는 아직도 많이 읽히는 편이다.

日本語訳:「彼の詩は今でもたくさん読まれています。」

3. 그의 책은 사람들 사이에서 잘 읽히었다.

日本語訳:「彼の本は人々の間でよく読まれました。」

「읽히다」は、日本語の「読む」のニュアンスとは異なり、他動詞として使用されることが多いです。通常、「読まれる」または「解読される」などの意味を持つため、「人々によって読まれる」、「表情から何かを読み取られる」などの状況で使用されます。人や物事の特性や状況が他人に理解され、認識される状態を表現します。また、文学作品や書籍が広く読者に受け入れられていることを示すためにも使われます。特定の感情や意図が他者に対して明らかに伝わる様子を指す場合もあります。

구석구석

1. 구석구석을 살펴보니, 먼지 한 톨도 없었습니다.

日本語訳: 「隅々まで見てみると、ほこり一つもなかったです。」

2. 그는 이번 사건에 대해 구석구석 캐고있다.

日本語訳: 「彼はこの事件について隅々まで探っている。」

3. 방을 청소할 때는 구석구석 꼼꼼히 청소해야한다.

日本語訳:「部屋を掃除するときは隅々まで丁寧に掃除しなければなりません。」

韓国語の「구석구석」は日本語での「隅々」や「細部まで」などと同じ「触れてみる」という意味が含まれます。細部まで、細かく、じっくりと見たり触ったり調べたりすることを表します。何かを精通したり、探索したり、整理したり、研究したりするときなどによく使われます。また、掃除や片付けなどの文脈でも、全ての場所を念入りに掃除したり整理したりすることを示すのにも使われます。

펼쳐서

1. 책을 전부 펼쳐서 읽어 볼 것입니다.

日本語訳: 「本を全部広げて読んで見るつもりです。」

2. 펼쳐서 보니 그림이 이상하게 생겨있었다.

日本語訳: 「広げてみると、絵が奇妙な形になっていた。」

3. 그녀는 지도를 펼쳐서 우리에게 길을 가르쳐 주었다.

日本語訳: 「彼女は地図を広げて、私たちに道を教えてくれた。」

「펼쳐서」は、物を広げる、開くという意味を持ちます。具体的には、地図や書籍、折りたたんだ布などを開くときに使われます。韓国語の原形は「펼치다」で、「펼쳐서」はその連用形です。また、「펼쳐서」には比喩的な用法もあり、思考や視野を広げる、情報や情感を開放的に表現するなどの意味でも使われます。「펼쳐서」が「読む」と結びつくと、「じっくりと、詳しく読む」というニュアンスをもたらします。この表現は、単に読むだけではなく、その内容を理解し吸収するという深い意味を含んでいます。

씹어

1. 씹어도 씹어도 끝이 없는 풍성한 맛이었다.

日本語訳:「噛んでも噛んでも尽きない豊かな味だった。」

2. 사과를 잘 씹어서 먹는 것이 소화에 좋다.

日本語訳:「リンゴをしっかり噛んで食べると消化に良いです。」

3. 씹어 먹는 모습이 너무나 사랑스러웠다.

日本語訳:「噛み砕いて食べる姿がとても愛らしかった。」

韓国語の「씹어」は、日本語の「噛む」に相当する動詞です。また、日本語の「噛む」のように、食べ物を口の中で歯で細かく砕く行為を指します。特に、食事や飲食に関連した表現でよく使用されます。また、「考える」や「理解する」という意味で比喩的に使うこともあります。しかし、この意味での使用はあまり一般的ではありません。また、「씹다」は、他の単語と組み合わせて新たな意味を持つこともあります。例えば、「말을 씹다」は、言葉を吐かない、つまり何も話さないという意味になります。

韓国語で「読む」を表現する際のポイントと注意点

「読む」を韓国語で表す時、基本的に「읽다」を使います。例えば、「本を読む」は「책을 읽다」になります。ただ、「手紙を読む」のように、自分だけが独占的に情報を得る場合、または、秘密や私的なものを共有する場合には、「보다」を使うこともあります。例えば、「手紙を読む」は「편지를 보다」が正しい表現です。「보다」には「見る」の意味もありますが、その場合でも、情報を得るという点では共通していると考えると理解しやすいです。

「読む」の韓国語表現まとめ

「読む」を韓国語で表現する際、一般的な動詞としては「읽다(イルクタ)」が用いられます。具体的な例を挙げると、「本を読む」は「책을 읽다(チェギュル イルクタ)」、「新聞を読む」は「신문을 읽다(シンムヌル イルクタ)」となります。また、敬語を使う場合、「읽다」は「읽으시다(イルクシダ)」になります。