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ここでは、日本語の「など」に相当する韓国語のフレーズと、それぞれの表現が持つニュアンスについて例文と共に解説します。

「など」の韓国語表現

  1. 등 (トゥン): 「など」を直訳した基本表現で一般的に使われる。
  2. 이나 (イナ): 「や」「など」といった言葉を接続詞として使用する場面で使われる。
  3. 같은 (カトゥン): 主に「同じ」「一緒」を表すが、「など」の意味でも使われる。
  4. 이런 (イロン): 「これらのような」を意味するが、具体的な物事や人物を列挙した後に用いて「など」とする。
  5. 외에 (エエ): 「以外」という意味だが、後に「도」と組み合わせて「なども」や「を含む」の意味になる。
  6. 및 (ミク): 「および」が直訳だが、「などと」というニュアンスで使われることがある。
  7. 한데다 (ハンデダ): 「その上」「さらに」といったように、他のものを加える意味合いで「など」に該当する。

1. 학교, 도서관, 공원 등에 갔습니다.

日本語訳:「学校、図書館、公園などに行きました。」

2. 김치, 된장, 고추장 등은 한국 음식에 필수적인 재료입니다.

日本語訳:「キムチ、豆醤、唐辛子醤などは、韓国料理に必要な食材です。」

3. 지금까지 한국, 일본, 중국 등 여러 나라를 방문했습니다.

日本語訳:「これまでに韓国、日本、中国など、いくつかの国を訪れました。」

「등」は、「など」という意味で、日本語の「など」や英語の"etcetera"、“among others"と同じ要素を列挙していることを示します。そのリストにはさまざまな項目が含まれていますが、その中には「등」の後にすべてをリストに含める必要はありません。「등」の前にある項目は単なる例であり、その他の可能性のある項目を暗示しています。したがって、その範囲は広いです。

이나

1. 커피나 차 둘 중에 하나를 고르세요.

日本語訳:「コーヒーなど、茶のどちらかを選んでください。」

2. 박물관이나 도서관에 가고 싶습니다.

日本語訳:「博物館や図書館に行きたいです。」

3. 공원에서 책을 읽거나 산책하는 것을 좋아합니다.

日本語訳:「公園で本を読んだり、散歩したりすることが好きです。」

韓国語における「이나」の使用は、日本語の「など」や「や」に相当します。一連の物事や行動の選択肢を列挙する際に使用され、そのシークエンスが完全ではないこと、つまり他にも選択肢があることを示します。「이나」の前にある項目は特に重要であることを示し、それに続く項目は他の可能性の一部を示します。したがって、この接続詞は多様性や開放性を示すのに役立ち、通常、選択肢を提案するコンテクストで使用されます。

같은

「같은」は韓国語で「〜のような」「〜と同じ」という意味を持つ単語です。日本語の「など」とは異なり、比較や類似を示す場合に使われます。以下に「같은」を使った3つの例文とその日本語訳を示します。

  1. 그는 나와 같은 학교에 다닙니다.
    日本語訳: 彼は私と同じ学校に通っています。
  2. 이런 종류의 책들은 이것과 같은 매장에서 쉽게 찾을 수 있습니다.
    日本語訳: この種類の本は、これと同じような店で簡単に見つけることができます。
  3. 그녀는 어머니와 같은 의사가 되고 싶어합니다.
    日本語訳: 彼女は母親のような医者になりたいと思っています。

「같은」は、日本語の「など」と異なり、類似性や同一性を示すのに使われる単語です。たとえば「同じ学校」「同じ種類」「同じような職業」という文脈で使われます。これは、対象が持つ共通点や似ている点を指摘する際に用いられ、類似点を強調するための表現です。また、比較や例示をする際にも頻繁に使われます。一方で、日本語の「など」は例示や列挙をする際に用いられることが多く、これら二つの単語は用途が異なります。

이런

「이런」は韓国語で、「このような」「こんな」という意味の表現です。日本語の「など」とは異なり、「このような」や「こんな」といった具体的な状況や事物を指示する際に用いられます。以下に「이런」を使った3つの例文とその日本語訳を示します。

  1. 이런 책을 찾고 있었어요.
    日本語訳: こんな本を探していました。
  2. 이런 날씨에는 집에 있고 싶어요.
    日本語訳: こんな天気の時は家にいたいです。
  3. 이런 문제는 처음 봤어요.
    日本語訳: こんな問題は初めて見ました。

「이런」のニュアンスは、日本語の「など」とは異なります。「など」は一般に、ある範囲のものを例示する際に使われ、「その他」や「などなど」といった感じで列挙の一部を示します。一方で、「이런」は具体的な状況や物事を示す際に使われ、「このような」や「こんな」という意味で、話している対象がどのような特性を持つのかを具体的に指し示します。したがって、「이런」は状況や対象の特徴を説明するのに用いられる表現です。

외에

1. 학교 외에도 다른 곳에서 공부할 수 있습니다.

日本語訳:「学校以外にも他の場所で勉強することができます。」

2. 그 평균 외에는 그리 들어올만한게 없었다.

日本語訳:「その平均値以外には、特筆すべきことは何もなかった。」

3. 이거 외에도 다른 물건을 찾고 있습니다.

日本語訳:「これ以外にも他の商品を探しています。」

외에は韓国語で「以外」「ほかに」を意味し、特定の事象や物事を除いて他の可能性を強調したり示したりする表現です。主に「~외에」「~외에도」の形で使われ、日本語の「以外」「ほかに」に相当します。"외에도"は"외에"+"も"で、「も」の部分が強調の意味を持ちます。つまり、「외에」は除外する範囲を示し、「외에도」はその範囲だけでなく他の範囲も含むというニュアンスがあります。これらの言葉を使うことで、話し手は自分の言葉が一部分に過ぎないこと、他にもさまざまな可能性や視点が存在することを示します。

「및」は韓国語で「及び」という意味の接続詞で、二つ以上のものや人を並列して結びつける際に用いられます。日本語の「など」とは異なり、リストの中のすべての要素を具体的につなげる際に使われます。以下に「및」を使った3つの例文とその日本語訳を示します。

  1. 이 회사는 컴퓨터 및 전자 제품을 제조합니다.
    日本語訳: この会社はコンピュータ及び電子製品を製造します。
  2. 그 프로젝트는 연구 및 개발에 중점을 두고 있습니다.
    日本語訳: そのプロジェクトは研究及び開発に重点を置いています。
  3. 회의는 월요일 및 수요일에 열립니다.
    日本語訳: 会議は月曜日及び水曜日に開かれます。

「및」のニュアンスは、日本語の「など」とは異なります。「など」は一般的に列挙したものの中の一部を示し、他にも多くの例があることを暗示します。しかし、「및」は列挙された要素すべてが等しく重要であることを示し、具体的な連続性や包括性を強調します。したがって、「및」はリストアップされたすべての要素を具体的に結びつける際に使われる表現です。

한데다

1. 이 책은 가격이 저렴한데다 내용도 훌륭하다.

日本語訳:「この本は値段が手頃な上に内容も素晴らしい。」

2. 그녀는 미모가 뛰어난데다 성격도 매우 좋다.

日本語訳:「彼女は美貌が抜群でさらに性格もとてもいい。」

3. 그는 축구를 잘하는데다 노래도 잘한다.

日本語訳:「彼はサッカーが上手な上に歌もうまい。」

「한데다」は韓国語の文法の中で、「~上に」「更に」などという意味を持つ接続助詞です。「一つ目の事実に加えて、更に別の事実が追加される」ことを表現するために使います。一つ目の事実に対する評価や感想が明確で、それを強調する感じが強いです。「おまけに」「それどころか」などのニュアンスとなります。日本語では「~だけでなく、その上~も」「~である上に~も」などと似た使い方があります。このように、「한데다」は、前文の情報に更なる情報を追加する際に使用します。また、「한데다」の後には、同じような事柄やさらに強調したい内容を続けます。

韓国語で「など」を表現する際のポイントと注意点

日本語の「など」に相当する韓国語のフレーズには「등(ドゥン)」や「같은(カットゥン)」などがあります。これらの表現は日本語の「など」と似たような意味を持ちますが、微妙な違いがあります。

1. 등(ドゥン): こちらは「など」や「等」といったものに相当します。一つまたはそれ以上の例を挙げ、同様または類似の項目が他にもあることを示します。例えば、「사과, 배, 복숭아 등을 먹었다」は「リンゴ、ナシ、桃などを食べた」という意味になります。

2. 같은(カットゥン): 直訳すると「同じ」という意味ですが、「など」といった意味でも使います。ただし、日本語の「など」と違い、同じグループあるいはカテゴリーに属するものを指す際に使います。例えば、「사과 같은 과일을 좋아한다」では、「リンゴなどのフルーツが好き」という意味になります。

「など」の韓国語表現まとめ

「など」を韓国語で表現すると、「등」や「같은」や「-이나」が一般的です。「등」は名詞や文の末尾につけて使用します。「같은」は主に名詞の後につけて「〜のようなもの」という意味を持ちます。「-이나」は主に体言語尾につけ、複数の選択肢の中のいくつかを示します。