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ここでは、日本語の「はい」に相当する韓国語のフレーズと、それぞれの表現が持つニュアンスについて例文と共に解説します。

「はい」の韓国語表現

  1. "네" (ネ):一般的な「はい」。使いやすく、一番無難な答え方です。
  2. "예" (イェ):礼儀正しく、ちょっと古臭い感じの「はい」。主に高齢者や上級者に対して使われます。
  3. "그래" (クレ):友達同士など、カジュアルな場面での「そうだね」。
  4. "응" (ウン):非常にカジュアルな「うん」。友達や年下の人に対してよく使われます。
  5. "맞아" (マジャ):「その通り」や「そのとおりだよ」のような意味。相手の言っていることに同意するときに使います。
  6. "알았어" (アラッソ):「分かった」や「了解」の意味で、相手の話を理解したことを示します。
  7. "됐어" (トェッソ):「いいよ」や「それで大丈夫」の意思表示。何かを申し出られて快諾する時などに使います。
  8. "그렇지" (クロッチ):「そうだよね」や「まさにその通り」を意味し、相手の意見に強く同意する際に使われます。
  9. "참" (チャム):主に相槌として使われ、「そうですね」や「うん、それな」などといった感じです。

例文1:괜찮아요. 네, 걱정하지 마세요.

(大丈夫です。ええ、心配しないでください。)

例文2:네, 사랑해요.

(はい、愛してます。)

例文3:네, 이해했습니다.

(はい、理解しました。)

「네」は韓国語で「はい」という意味です。聞き手が話し手の言葉を理解し、同意し、受諾することを示す表現です。「네」は、尊敬表現として、年齢や地位が高い人に対して質問や要請があったとき、または謙譲表現として自分の意見や感情を伝えるときなど、さまざまな場合で使います。たとえば、上司から指示を受けたときや恋人への愛情を伝えるときなどです。「네」の単語自体には特別な感情の含みはありませんが、話し方や文脈によっては敬意や同意、了承などを含むことができる言葉です。また、「네」と答えることで、会話がスムーズに進行し、コミュニケーションが円滑なものになります。

1. 예, 거기가 제 집입니다.

日本語訳: はい、そこが私の家です。

2. 네가 올 것을 예상했다.

日本語訳: あなたが来ることを予想しました。

3. 그녀는 예술가로서 이름을 날리다.

日本語訳: 彼女は芸術家として名を馳せました。

「예」は、日本語の「はい」や英語の「Yes」と同様に、相手からの質問や提案などに対する肯定の返答以外にも、相手の意見や感情を尊重し、同意を示すときにも使います。また、「예」は形式や礼儀を重んじる韓国社会で、特に年上や目上の人、初対面の人との会話では、「네」よりも丁寧で礼儀正しい言葉として感じられます。ただし、日常生活や親しい間柄では、より親しみやすくカジュアルな「네」がよく使われます。「예」は敬意を示すための言葉であるため、あくまで公式な場や敬意を持って交わすべき人とのコミュニケーションの中で使用すべき言葉と思っておくとよいでしょう。

그래

  1. "그래, 너가 맞아.": "そうだね、君が正しいよ。"
  2. "그래? 그건 처음 들어봐." : "そうなの?それは初めて聞いたよ。"
  3. "그래, 그 일은 내가 맡을게.": "了解、その件は私が引き受けるよ。"

그래는日本語の"はい"や"そうです"に似てるけれども、そのニュアンスは少し違います。그래は相手の発言を受け入れて、自分自身もその考えに同意するときに使います。また、相手の感情や状況を共感的に理解し、その確認を示す時にも使います。記事を読んだり、新しい情報を得たりした時、その情報に対する共感や理解を表現するためにも使われます。一方、"はい"は相手の話を単純に認識した、或いは指示や依頼を承諾したときに使います。したがって、그래は「はい」と似ていますが、より多くの共感や可視な了解のニュアンスが含まれています。

1. 응, 너도 좋은 하루 보내.

日本語訳:うん、君も素敵な一日を過ごしてね。

2. 응, 내가 도서관에서 공부하고 있어.

日本語訳:うん、私は図書館で勉強しているよ。

3. 응, 나는 너를 사랑해.

日本語訳:うん、私は君を愛しているよ。

응は韓国語で「はい」を意味しますが、日本語の「はい」よりもややカジュアルなニュアンスがあります。「응」は親しい友人や家族など、自分と近しい関係にある人に対してよく用いられます。また、比較的年齢や社会的地位が近い人々の間で使われます。発音が短く、簡潔なので、返事や同意を示す際に便利です。ただし、社会的なカジュアルさを持つため、目上の人や初対面の人に対しては「네」を使うことが一般的です。その点には注意が必要です。

맞아

1. 맞아, 지금부터 시작해야겠어.

(そうだね、今から始めないとね。)

2. 너가 맞아, 그건 재밌는 아이디어야.

(君が言う通りだね、それは面白いアイデアだよ。)

3. 맞아, 솔직히 그렇게 느꼈어.

(うん、正直そう感じたよ。)

韓国語の「맞아」は、一般的に「はい」や「それが正しい」、「そうだね」という意味を含む表現です。しかし、日本語の「はい」が純粋な同意や肯定を示すのに対して、「맞아」ははいというよりも「でしょう」や「ね」といった確認を求めるニュアンスが強いです。

また、相手が言ったことに対して、自分もその意見に同調することを示すときに使われ、話の流れや会話の中で相手との共感を示すために使われることもあります。会話の中で続けて使うことで、相手とのコミュニケーションをスムーズに進めることが可能です。

알았어

1) 네, 알았어. 잊지 않을게.

日本語: はい、わかりました。忘れません。

2) 알았어, 말하지 말라고 했잖아.

日本語: 了解だって、言ってるじゃないか。

3) 알았어, 다시는 그러지 않을게.

日本語: わかったよ、もう二度とそんなことしないよ。

韓国語の「알았어」は、日本語でいうところの「わかった」「はい」などの意味を持つ表現です。相手からの伝達内容や依頼事項を理解し受け入れたことを伝えるときに使います。また、返事としてもよく使われます。ただし、「はい」のニュアンスと比べて、ややカジュアルな印象を持ちます。「알았어」の語尾にあたる「어」は韓国語の口語体・平易体で、友人や年の近い人々に対してよく使われます。そのため、目上の人に対して使う場合は、「알겠습니다」など、丁寧な表現を選びます。

됐어

됐어は韓国語で通常「それでいい」あるいは「もういい」などの意味を持ちます。大体、受け入れる意味合いを持つ一方で、ある種の諦めや結論を表すこともあります。

例文1:

A: "점심에 뭐 먹을까?" (昼に何を食べようか?)

B: "아, 됐어. 네가 정하라." (ああ、もういいよ。君が決めて。)

例文2:

A: "또 운동하러 가자!" (また運動しに行こう!)

B: "됐어, 지금 너무 피곤해..." (いいよ、今、とても疲れている...)

例文3:

A: "그 사람한테 미안하다고 말해. "(あの人に謝ろう。)

B: "됐어, 이미 끝난 일이야." (もういいよ、もう終わった話だよ。)

"됐어"は基本的に、「はい」というよりは「もういい」というニュアンスが強いです。「はい」は基本的に相手の意見や提案を肯定的に受け入れる意思表現ですが、「됐어」はそれを肯定するどころか、往々にしてそれ以上の議論や進行を断ち切る、または必要としないという意味合いを含みます。相手の提案や意見に対して何も望まない、必要がない、またはすでに内容を理解しているというニュアンスが含まれます。また、100%肯定的な意味合いではなく、場合によっては嫌悪感や諦めなどのマイナスの感情を伴うこともあります。

그렇지

1. A: 민준이와 소연이는 어릴 때부터 친구였어요. / 민준と소연は、子供の頃から友だちだったよ。

B: 그렇지, 둘은 어릴 때부터 함께 자라왔어요. / そうだよね、二人は子供の時から一緒に育ったんだよね。

2. A: 날씨가 너무 좋아 요즘은 산책하기도 좋아요. / 天気がとてもいいから、最近は散歩するのもいいね。

B: 그렇지, 이런 날씨에는 운동하기도 좋아요. / そうだよね、こんな天気だと運動するのもいいよね。

3. A: 어제 밤에 그 영화를 봤어요. 정말 재미 있었어요. / 昨夜、あの映画を見たんだよ。本当に面白かったよ。

B: 그렇지. 저도 그 영화를 보고 나서 많이 웃었어요. / そうだよね。私もその映画を見た後、たくさん笑ったよ。

「그렇지」は日本語で「そうだよね」や「そうですね」という意味で使われます。これは相手が言ったことを肯定し、同意する際に使う言葉です。ただし、「はい」とは少し違い、話者自身が既にその事実や意見を知っていた場合や、相手の意見によって自身の意見が変わった場合に使用します。また、「はい」よりも柔らかい印象を与えるため、友人や知人との会話でよく使われます。

「참」は韓国語で、さまざまな文脈で使われる副詞です。直訳すると「本当に」「実に」という意味になりますが、文脈によっては「はい」という肯定的な返答や、驚き、強調、さらには軽いため息や失望を表す際にも使用されます。以下に「참」を使った3つの例文とその日本語訳を示します。

  1. 참, 그 일을 잊어버렸어요.
    日本語訳: ああ、そのことを忘れていました。
  2. 참, 이렇게 빨리 올 줄 몰랐어요.
    日本語訳: 本当に、こんなに早く来るとは思わなかったです。
  3. 참, 오늘 저녁에 시간 있어요?
    日本語訳: ところで、今晩時間ありますか?

「참」が「はい」というニュアンスで使われる場合、通常は肯定的な返答や同意を示す際に用いられます。しかし、その使用は「はい」の直接的な意味よりも多岐にわたり、会話の流れによっては驚き、強調、あるいは軽い感嘆を表現するのにも使われることがあります。たとえば、「참, 그래요?」(本当に、そうですか?)のように、相手の話に対する驚きや新しい情報への反応を示す際にも使用されます。

韓国語で「はい」を表現する際のポイントと注意点

「はい」に対応する韓国語表現には「네(ne)」や「예(ye)」があります。日本語同様に、韓国語でもこれらの表現は肯定の返答や相手の発言を理解し聞き入っていることを示すために使われます。しかし、両者は微妙に使い分けられています。時によりて公式な状況では「예(ye)」、カジュアルな状況では「네(ne)」が使われます。さらに、丁寧さや敬意を示すために言葉の後に「요(yo)」をつけることもあります。これは話し手が語尾をあげることによって、謙虚さや礼儀正しさを表します。

例文:

  • A: 오늘 공부했어요?(今日、勉強した?)
  • B: 네, 했어요.(はい、しました。)
  • A: 김치 좋아해요?(キムチ好きですか?)
  • B: 예요.(はい。)

「はい」の韓国語表現まとめ

「はい」を韓国語で表現する際、最も一般的な言葉は「네」(ネ)となります。しかし、会話の文脈によっては「예」(イェ)とも言います。特に正式な場や年配の人に対しては「예」を使うのがより適切です。また、友人や同年代の人に対しては、よりカジュアルに「응」(ウン)とも言います。話し相手との関係性や状況に応じて使い分けることが大切です。