「ご承諾いただきありがとうございます」は、相手の同意に感謝する表現です。本記事では、この言葉の正しい使い方や、相手に配慮した感謝の伝え方について解説します。
「ご承諾いただきありがとうございます」の意味
「ご承諾いただきありがとうございます」は、相手が提案や依頼に同意してくれたことに対する感謝を表現する言葉です。
「承諾」は「承知して受け入れること」を意味し、相手がこちらの要望に応じて承知したことに対して丁寧に感謝を伝えています。
この表現は、ビジネスシーンで使われることが多く、相手が依頼や提案に対して前向きに受け入れてくれた場合、その同意に敬意を示しつつ感謝の意を伝える際に用います。
「ご承諾いただきありがとうございます」の使用場面
- 契約条件を受け入れてもらった場合：提案した契約条件に同意してもらった際に「ご承諾いただきありがとうございます」と使います。相手の同意に対して感謝と敬意を示します。
- 休暇申請を許可してもらった場合：上司に休暇を承諾してもらった際に使い、許可に対する感謝の意を表現します。相手の理解と配慮を尊重した丁寧な表現です。
- プロジェクトの変更案を受け入れてもらった場合：プロジェクト内容の変更提案を受け入れてもらったときに使います。相手が柔軟に対応してくれたことに対する感謝を示す表現です。
- 納期の調整依頼に応じてもらった場合：依頼した納期の調整を受け入れてもらった際に「ご承諾いただきありがとうございます」と使い、相手の協力に感謝を伝えます。負担をかけたことへの感謝と敬意を含んでいます。
「ご承諾いただきありがとうございます」の言い換え表現・別の言い方
- ご快諾いただきありがとうございます：相手がこちらの依頼に対して快く受け入れてくれたことに感謝を伝える表現です。相手の好意的な対応に敬意を表します。
- ご理解とご協力に感謝申し上げます：依頼に対して相手が理解し、協力してくれたことに感謝を伝える表現です。相手の理解と協力が不可欠だったことを強調しています。
- ご承知いただきありがとうございます：こちらの依頼や状況について、相手が理解し受け入れてくれたことに感謝を示す表現です。相手の同意を得られたことに感謝の意を込めています。
- お受け入れいただき感謝いたします：提案や依頼を相手が受け入れてくれた際に使います。相手の柔軟さや協力に対する感謝の気持ちを示す丁寧な表現です。
「ご承諾いただきありがとうございます」を使ったビジネスメール例文
契約条件を受け入れてもらった場合
件名: 契約条件のご承諾についての御礼
[取引先の名前]様
お世話になっております。[自分の名前]です。
この度は、弊社からご提案させていただいた契約条件にご承諾いただき、誠にありがとうございます。
貴社のご理解と協力に深く感謝いたします。今後とも円滑に進行できるよう尽力いたしますので、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
ご不明な点がございましたら、遠慮なくご連絡ください。どうぞよろしくお願いいたします。
休暇申請を許可してもらった場合
件名: 休暇申請のご承諾についての御礼
[上司の名前]様
お疲れ様です。[自分の名前]です。先日申請いたしました休暇について、ご承諾いただきありがとうございます。
お忙しい中、私の休暇についてご理解いただけたことに感謝しております。
休暇前に進行中の業務を円滑に進めるよう努め、休暇後も万全の状態で取り組んでまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
プロジェクトの変更案を受け入れてもらった場合
件名: プロジェクト変更案のご承諾について
[相手の名前]様
お世話になっております。[自分の名前]です。
この度は、[プロジェクト名]に関する変更案についてご承諾いただき、誠にありがとうございます。
今回の変更により、プロジェクトをより良い方向に進められると確信しております。貴重なご理解とご協力に感謝申し上げます。
今後とも円滑な進行を目指し、全力で努めてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
納期の調整依頼に応じてもらった場合
件名: 納期調整のご承諾についての御礼
[相手の名前]様
お世話になっております。[自分の名前]です。この度は、[案件名]に関する納期の調整依頼についてご承諾いただき、誠にありがとうございました。
急なお願いにもかかわらず柔軟にご対応いただき、大変助かりました。おかげさまで、業務をより効果的に進めることができます。
引き続き、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
「ご承諾いただきありがとうございます」の正しい使い方と注意点
「ご承諾いただきありがとうございます」を使う際の注意点として、相手の立場や状況を考慮せずに一方的に感謝を伝えると、相手に不快感を与えることがあります。
例えば、相手が渋々受け入れた状況で感謝の言葉を使うと、相手に無理を強いたような印象を与えてしまうことがあります。
また、「承諾」はやや形式的な表現であるため、相手との関係性や場面に応じて適切に使うことが求められます。
正しい使い方としては、相手が承諾してくれた理由や努力に対しても触れ、その上で感謝を伝えると良いです。例えば、「お忙しい中、こちらの条件をご承諾いただき、心より感謝申し上げます。ご理解とご協力に深く感謝しております」といった具合に、相手の立場に配慮しつつ感謝の意を示すことで、相手に対する敬意が伝わりやすくなります。感謝の背景を具体的にすることで、相手に対する誠意がより明確に伝わります。
「ご承諾いただきありがとうございます」の意味や言い換え・メール例文まとめ
「ご承諾いただきありがとうございます」は、相手が提案や依頼に同意してくれたことに感謝を示す表現です。特にビジネスシーンで、相手の協力や同意を得た際に使われます。ただし、相手が無理をして受け入れた場合などには配慮が必要で、一方的に感謝を伝えると不快感を与える恐れがあります。
相手の立場を尊重し、承諾の背景や努力に対しても触れながら感謝することが、より誠実な伝え方となります。