日本の親族関係を表す言葉に「はとこ」と「いとこ」があります。似た言葉ですが、実は意味が異なります。本記事では、この二つの言葉の違いを親等の観点から詳しく解説します。
「はとこ」と「いとこ」の意味と違い
「はとこ」の意味
自分の親のいとこの子どもを指します。すなわち、自分の祖父母の兄弟姉妹の孫にあたる人物です。「はとこ」は「従兄弟」や「従姉妹」(いとこ)よりも関係が一段階遠い親戚関係にあります。例えば、あなたの母親のいとこの子どもがあなたの「はとこ」です。このように、「はとこ」は第三の親等に位置する親戚関係を指す言葉です。
「いとこ」の意味
いとこ(従兄弟・従姉妹)は一般的に、自分の親の兄弟姉妹の子供を指します。つまり、叔父や叔母の子供がいとこにあたります。
いとこは自分と同世代の親族で、共通の祖父母を持ちます。血縁関係では兄弟姉妹の次に近い存在とされます。日本の家族制度では、いとこは比較的近い親戚として扱われることが多いです。
英語では"cousin"と表現されます。日本語の「いとこ」は男女の区別なく使用されますが、詳しく言い表す場合は「従兄」「従姉」「従弟」「従妹」と区別することもあります。
「はとこ」と「いとこ」の違い
「はとこ」と「いとこ」は、どちらも親戚関係を表す言葉ですが、親等の違いがあります。
いとこ:
- 自分の両親の兄弟姉妹の子どもを指します。
- 例えば、あなたのお父さんの兄弟の子どもがあなたのいとこです。
- 親等で言うと、あなたといとこは第三親等にあたります。
はとこ:
- 自分の親のいとこの子どもを指します。
- 例えば、あなたのお母さんのいとこの子どもがあなたのはとこです。
- 親等で言うと、あなたとはとこは第四親等にあたります。
このように、いとこは親の兄弟姉妹の子どもであり、はとこは親のいとこの子どもです。いとこは比較的近い親戚関係であるのに対し、はとこはより遠い親戚関係に位置します。この違いが、二つの言葉の主要な違いです。
「はとこ」「いとこ」の言い換え・対義語
「はとこ」「いとこ」の言い換え
「はとこ」の言い換え:
- 三いとこ: 自分の親のいとこの子ども。
- 再従兄弟/再従姉妹: 祖父母の兄弟姉妹の孫。
「いとこ」の言い換え:
- 従兄弟/従姉妹: 自分の両親の兄弟姉妹の子ども。
- 親いとこ: 親の兄弟姉妹の子どもで、第三親等の親戚。
「はとこ」「いとこ」の対義語
- 直系尊属(じっけいそんぞく):自分の両親や祖父母などの直系の先祖。
- 直系卑属(じっけいひぞく):自分の子や孫など、直系の子孫。
「はとこ」「いとこ」を使った例文
「はとこ」の例文
- 先週末、久しぶりに家族の集まりがあり、そこで初めてはとこと会いました。
- はとこは同じ大学に通っていて、たまにキャンパスで会うことがあります。
- 夏休みに祖父母の家に行くと、いつもはとこと一緒に遊びました。
- はとこは海外に住んでいるので、年に一度しか会えません。
- SNSで繋がっているおかげで、はとこの近況を知ることができます。
「いとこ」の例文
- いとこと一緒に旅行に行く計画を立てています。
- いとこは私と同じ学校に通っているので、よく一緒にランチを食べます。
- 毎年、家族の集まりでいとこと会えるのが楽しみです。
- いとこはスポーツが得意で、地元のチームで活躍しています。
- いとこから誕生日に素敵なプレゼントをもらいました。
「はとこ」と「いとこ」の違いまとめ
「はとこ」と「いとこ」の違いは、親等の違いにあります。「いとこ」は自分の両親の兄弟姉妹の子どもを指し、第三親等にあたります。具体的には、お父さんやお母さんの兄弟姉妹の子どもが「いとこ」です。一方、「はとこ」は自分の親のいとこの子どもを指し、第四親等にあたります。具体的には、お母さんやお父さんのいとこの子どもが「はとこ」です。このため、「はとこ」は「いとこ」よりも関係が一段階遠い親戚です。