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ここでは、日本語の「多分」に相当する韓国語のフレーズと、それぞれの表現が持つニュアンスについて例文と共に解説します。

「多分」の韓国語表現

  1. 아마도 (アマド): 「おそらく」や「恐らく」と同じような意味です。主に事実に基づかない推測を表現するのに使用します。
  2. 어쩌면 (オチェミョン): 「もしかすると」や「ひょっとすると」といったニュアンスを持たせます。
  3. 짐작컨데 (チマククンデ): 「推測するに」の意味を含んでおり、自分の予想や推測を述べる際に使用します。
  4. 혹시나 하여 (ホクシナヘ): 「もしものために」や「一万一に備えて」といった予防的な推測を表現します。
  5. 가끔 (カグム): 「たまに」や「時々」という意味です。一部の状況でしか達成できない可能性があることを示します。
  6. 대체로 (テチェロ): 「大体」や「おおよそ」の意味で、厳密さを求めず一般的な範囲を示します。
  7. 보통 (ボトン): 「普通」や「一般的に」という意味で頻繁に発生する事柄と非発生する事柄の可能性をともに示します。
  8. 아마 (アマ): 「多分」や「恐らく」の意味で、確信が持てない事柄を表現します。
  9. 중간정도 (チュンガンジョンド): 「半々」や「五分五分」の意味で、どちらに転ぶかわからない状況を示します。

아마도

1. 아마도 그는 지금 집에 갔을 거예요.

日本語訳:「彼は多分もう家に帰ったでしょう。」

2. 아마도 내일 비가 올 것 같아요.

日本語訳:「多分明日は雨が降るでしょう。」

3. 아마도 그녀는 그 소식을 아직 모를 거예요.

日本語訳:「彼女は多分そのニュースをまだ知らないでしょう。」

「아마도」には「おそらく」や「たぶん」、「多分」などの意味があり、ある事象や行動が起こる可能性があることを示します。しかし、それが100%確定的な事実ではなく、推測や予想に基づく表現であることを示しています。アマドは日本語の「多分」よりも少し強い意味を持つと言えます。そのため、予想や推測に基づいて物事を述べる場合によく使われる表現です。また、相手への配慮や遠慮を示す際にも使用されます。

어쩌면

1. 어쩌면 그는 벌써 집에 돌아갔을지도 모른다.

日本語訳:「多分、彼はもう家に帰ったかもしれない。」

2. 어쩌면 이 일이 좋은 결과를 가져올 수도 있다.

日本語訳:「たぶん、この仕事がいい結果をもたらすかもしれない。」

3. 어쩌면 그녀가 나를 좋아하는 것일지 몰라.

日本語訳:「たぶん、彼女が私を好きなのかもしれない。」

「어쩌면」は日本語の「たぶん」に相当する言葉で、予想や推測を表す時に使います。「確証はないが、こうなるかもしれない」というような希望や不確実性を含んだ表現に用いられます。特に確固たる根拠や証拠がない場合の推測や、状況や条件によっては可能性があるというような微妙な状況を伝える時にも使われます。また、「어쩌면」は口語表現で広く使われており、文章語では「아마」または「혹시」が使われることが多いです。

짐작컨데

1. 짐작컨데 그 일에 대해 알고 있나요?

日本語訳:「もしかしたら、その件について知っていますか?」

2. 짐작컨데, 아마 그녀가 내일 오게 될 것 같아.

日本語訳:「たぶん、彼女は明日来るでしょう。」

3. 짐작컨데, 우리가 이길 수 있을까요?

日本語訳:「どうかな、我々は勝てるのかな?」

짐작컨데は、「多分」や「もしかしたら」という意味を持つ韓国語表現です。直訳すれば、「私の推測するところでは」や「私の予想するところでは」といったように、自己の意見や予測を含んだ推測を表します。主語が物事を予想したり推測したりする状況を示すために使用します。また、一定の確信を持つことができないが、それでもなお自己の見解や信念を示すために使われます。この表現は、日本語の「たぶん」や「思う」という表現に近いかもしれません。

혹시나

1. 혹시나 해서 연락해 봤습니다.

日本語訳:「もしかしてと思って、連絡してみました。」

2. 혹시나 부장님의 의견을 물어봤습니다.

日本語訳:「もしかするとと思い、部長の意見を聞いてみました。」

3. 혹시나 하는 마음에 그녀에게 직접 전화를 걸었습니다.

日本語訳:「もしかしたらという気持ちで、彼女に直接電話をかけました。」

「혹시나」は、「もしかしたら」「もしかすると」「万一よい結果が得られたらどうしよう」など少し迷うか、少し期待するか、ちょっとした驚きを表すか、あるいはちょっとした心配を示すかのように、相手の反応や結果に対する不確実さや期待感を表す表現で、訳すと「もしかしたら」「もしかすると」となります。「혹시나」は日常生活での会話やビジネスシーンでも幅広く使われ、もしかしたらという感情を含めることで、話し手の気持ちや考えをより具体的に表現できる表現です。

가끔

1. 가끔 유럽에 여행 가고 싶다.

日本語訳:「たまにヨーロッパに旅行に行きたい。」

2. 이렇게 가끔 만나는 것도 좋지 않아?

日本語訳:「こんな風にたまに会うのもいいじゃない?」

3. 가끔 그런 생각이 들곤 한다.

日本語訳:「たまにそういう考えが頭に浮かぶことがある。」

韓国語の「가끔」は頻度を表現する言葉で、特に定まった回数や一定のペースがなく、周期的ではない行動や思考を表現する際に使います。「나는 가끔 그 영화를 보며 사색한다(僕はたまにあの映画を見ながら思索する)」などという風に、日頃の生活の中で無意識的に行っている行動や思考を表すときに「가끔」を使います。「가끔」には「ややこしい具体的な時間的な枠組みを越えて、一般的な状況や感情を表現する」というニュアンスが含まれています。

대체로

1. 대체로 그들의 의견은 많이 다르지 않았다.

日本語訳:「彼らの意見は大体そんなに違わなかった。」

2. 대체로 날씨가 좋아서 캠핑을 계획했다.

日本語訳:「天気が概ね良かったのでキャンプを計画した。」

3. 이 컴퓨터는 대체로 빠르게 작동한다.

日本語訳:「このコンピュータは大体早く動作する。」

韓国語の「대체로」は、日本語の「大体」や「概ね」に相当する言葉であり、「多分」という意味は含まれません。「대체로」は類義語や反義語を含む文脈の中で、「全体的に見て」や「大部分は」といった意味合いを表します。したがって、「대체로」を日本語に翻訳する際は、状況や文脈によって「概ね」、「ほとんど」、「一般的には」となる場合もあると理解してください。

보통

1. 그는 보통 이 시간에 오는 편이다.

日本語訳:「彼は普通、この時間に来る傾向があります。」

2. 보통 어떤 영화를 좋아하십니까?

日本語訳:「普通、どんな映画が好きですか?」

3. 그런 일은 보통 그렇게 처리합니다.

日本語訳:「そのようなことは普通、そうして処理します。」

韓国語の「보통」は日本語の「普通」や「一般的に」にあたります。偏りや特別さがない、中間の状態や平均を表します。「多分」というニュアンスでも使われますが、これは「大概」や「だいたい」という意味で、結果の何割かがそうなんだろうと推測する状態を表します。どちらの意味でも「보통」の主観的な解釈や評価が含まれ、絶対的な基準や正確さを必ずしも保証せず、具体的な数値や範囲を示さない言葉です。

아마

1. 아마 그는 직업이 없을 것이다.

日本語訳:「彼はおそらく仕事がないだろう。」

2. 아마 내일은 비가 올 것 같아.

日本語訳:「多分明日は雨が降ると思うよ。」

3. 아마 그녀는 지금 학교에 갔을 것이다.

日本語訳:「彼女は多分今学校に行っているだろう。」

韓国語の「아마」は、日本語で「多分」「恐らく」などと訳すことができます。自信がないときや確証がない状況では特によく使われ、相手に自分が確信を持っていないことを示すのに役立ちます。また、あいまいな状況や不確かな状況を表す表現としても使われます。「아마」は直訳すると「たぶん」ですが、これは事実や結果がまだ確定していない状況を表すのに最適な言葉で、まだ推測段階であることを示します。同様に可能性が高いと思われるが完全には確定していないときに使われます。

중간정도

1. 그녀의 실력은 중간정도 입니다.

日本語訳:彼女の実力は、中程度です。

2. 이번 시험은 중간정도의 난이도였습니다.

日本語訳:このテストは、中程度の難易度でした。

3. 나는 오늘 하루를 중간정도로 평가한다.

日本語訳:私は今日一日を、中程度と評価します。

「중간정도」は、「中程度」や、「まあまあ」などと日本語に訳すことができます。それは、極端な優れた状況も、極端な悪い状況もなく、中間的な評価や状況を表現するための表現です。特に優れていないけど、それほど悪くない、という、どちらかといえば中立的な評価や観察を示す際に使われます。些細なニュアンス違いもあり、他の表現に比べてやや消極的な印象を与えることもあります。それは、評価や成果などが期待したほどには達していない状態を示す場合にも使用されます。

韓国語で「多分」を表現する際のポイントと注意点

「多分」に相当する韓国語の表現には大きく分けて「아마」、「어쩌면」、「혹시」などがあります。「아마」は直訳すると「多分」で、自己の判断や推測に基づいて確実性は低いが可能性があることを言う際に使います。例:아마 종호가 늦을 것 같아(恐らくジョンホが遅くなると思う)。「어쩌면」は「多分」の一つの意味で「もしかしたら」「なんとなく」のような感じで使われます。例:어쩌면 내일 비가 올지도 몰라(もしかしたら明日雨が降るかもしれない)。一方、「혹시」は「もしかして」「ひょっとして」などのように、未知のことや不確かなことを尋ねる時に使われます。例:혹시 마카롱을 좋아해요?(もしかしてマカロンが好きですか?)。「아마」や「어쩌면」は自分自身の推測や判断、確信度が低い事柄に対して使うのに対し、「혹시」は相手に問いかけるときや相手の反応を見ながら使うことが多いです。

「多分」の韓国語表現まとめ

「多分」を韓国語で表現する際は、「아마」、「아마도」、「보통」などの表現を使います。具体的な文脈によりどの言葉を使うかが変わるため、使用する際は注意が必要です。例えば、不確定な未来について推測を述べる際には「아마」や「아마도」を使います。