ここでは、日本語の「いつも」に相当する韓国語のフレーズと、それぞれの表現が持つニュアンスについて例文と共に解説します。
「いつも」の韓国語表現
- 항상 (ハンサン):「いつも」を意味し、全般的な状況や繰り返し行われる行動に使用します。
- 언제나 (オンジェナ):「いつでも」「いつも」を意味し、一定の条件があってもその行動が行われることを強調します。
- 늘 (ヌル):「いつも」という意味で、常日頃から何かを続けていることを表す時に使われます。
- 계속 (ゲソク):「常に」「ずっと」を意味し、ある行為が途切れることなく続くことを表す時に使われます。
- 평소에 (ピョンソエ):「普段」「日頃」という意味で、日常の生活における一般的な行動を指す時に使われます。
- 습관적으로 (スプァンジョギュロ):「習慣的に」という意味で、特定の行動や状態を繰り返してきたことを表す際に使われます。
- 자주 (ジャジュ):「よく」「しばしば」という意味で、頻繁に行われる行動や出来事を強調する時に使われます。
- 보통 (ボトン):「普通に」「普段通り」という意味で、特別な事情がないときの状態を指す時に使われます。
- 무조건 (ムジョゴン):「無条件で」「絶対に」という意味で、何があっても必ず行われる行動または状態を表す時に使われます。
항상
1. 항상 감사드려요.
日本語訳:「いつもありがとうございます。」
2. 그녀는 항상 웃음을 잃지 않습니다.
日本語訳:「彼女はいつも笑顔を失いません。」
3. 항상 그렇게 속닥거려 봤자 니 상황이 좋아지지 않을 거야.
日本語訳:「いつもそうやってぶつぶつ言っても、お前の状況が良くなることはないよ。」
「항상」は、特定の事象や行動が繰り返しまたは継続的に行われている様子を表す、"いつも"という意味の韓国語の語彙です。「항상」は、一定の期間を通じて同じことが起こるときや全く同じ状況が永続するときに使用されます。「항상」は日常生活で頻繁に使われ、家族や友人、親しい人々との日常的な会話だけでなく、ビジネスや公式の場でも使われます。たとえば、「항상 기다리다(いつも待っている)」や「항상 늦다(いつも遅い)」などと使います。そして、「항상」の対義語は「가끔(たまに)」です。以上のように、「항상」は日本語の「いつも」と非常に似た意味を持っており、使用頻度や用途もほとんど同じです。
언제나
1. 언제나 너를 지키고 싶어.
日本語訳:「いつも君を守りたい。」
2. 언제나 밝은 얼굴로 나를 대해줘서 고마워.
日本語訳:「いつも明るい顔で私を迎えてくれてありがとう。」
3. 언제나 같은 시간에 일어나는 습관이 있다.
日本語訳:「いつも同じ時間に起きる習慣がある。」
「언제나」は、日本語の「いつも」と同じ意味です。何かが一貫して行われる、一定の状況が続く、特定の行動が反復されるときに使います。一定の周期性、繰り返しなどのニュアンスが含まれています。また、「항상」と言う言葉も同じ「いつも」という意味ですが、사전적な定義では「언제나」は「あらゆるときに」という意味で、「항상」は「常に、絶えず」という意味です。「항상」は例えば「항상 건강하세요」(常に健康でいてください)のように、何かが中断されることなく続いていることを強調しますが、「언제나」は「언제나 사랑할게 」(いつも愛してるよ)のように、何があろうと変わらぬという意味を表します。
늘
1. 늘 감사합니다.
日本語訳:「いつもありがとうございます。」
2. 늘 그대를 생각합니다.
日本語訳:「いつもあなたを思っています。」
3. 늘 그녀의 편이었습니다.
日本語訳:「いつも彼女の味方でした。」
韓国語の「늘」は「いつも」という意味を持つ単語です。「いつも」の含意としては、一貫性や繰り返しの発生、常にという程度の強調感があります。例えば、「늘 감사합니다」は「いつもありがとあります」、「늘 그대를 생각합니다」は「いつもあなたを思っています」、「늘 그녀의 편이었습니다」は「いつも彼女の味方でした」と翻訳できます。一度だけではなく、常に、繰り返し、変わらずにという意味合いを強調するために使われます。それが継続的な行動や状態、または頻繁に起こる事象を指している場合によく使われます。
계속
1. 계속 다음에 오신다.
日本語訳:「いつも次に来る。」
2. 그는 계속 훌륭한 일을 해요.
日本語訳:「彼はいつも素晴らしい仕事をする。」
3. 계속 행복하시길 바랍니다.
日本語訳:「いつも幸せでいらっしゃることを願っています。」
「계속」は韓国語で「いつも」という意味で使われることがあります。日本語の「いつも」と似たようなニュアンスを持っており、一定の期間や頻度で何かが繰り返される様子を表すのに使われます。「계속」には「継続」という意味もあり、時間や動作が中断されずに続くことを示すことが多いです。例えば、「계속 독서하다(ずっと本を読む)」、「계속 기다리다(ずっと待つ)」のように使います。ですので、「계속」を「いつも」と訳す場合、その文脈が「何かが繰り返し行われている」という状況を示すことが重要です。
평소에
1. 평소에 운동을 열심히 해서 건강이 좋아요.
日本語訳:「いつも運動を一生懸命しているので、健康です。」
2. 그는 평소에 공부를 열심히 해서 성적이 좋습니다.
日本語訳:「彼はいつも勉強を一生懸命しているので、成績がいいです。」
3. 평소에 많이 특별한 것을 먹지 않는데 오늘은 좀 더 특별한 음식을 먹고 싶어요.
日本語訳:「普段はあまり特別なものを食べませんが、今日はもう少し特別な食べ物を食べたいです。」
「평소에」は日本語の「いつも」に相当する表現で、一般的に何かの行為や状態が常にまたは頻繁に続いていることを表します。具体的な時間や頻度を特定するのではなく、ある行為や習慣が続いている全体的な状態やパターンを示しています。例えば、「평소에 운동을 열심히 해서 건강이 좋아요」と言えば、その人が健康である理由が「常に」または「普段」運動をしているからであることを暗示しています。
습관적으로
1. 나는 습관적으로 아침에 일어나자 마자 커피를 마신다.
日本語訳:「私は朝起きるとすぐにコーヒーを飲む習慣があります。」
2. 그는 습관적으로 매일 밤 10시에 잠자리에 든다.
日本語訳:「彼は毎晩10時に寝る習慣があります。」
3. 우리 아버지는 습관적으로 저녁 식사 후 산책을 합니다.
日本語訳:「私たちの父は、夕食後に散歩をする習慣があります。」
「습관적으로」は「常習的に」「習慣的に」という意味で用いられます。特に「いつも」というニュアンスがあり、特定の行動を繰り返し行う様子を表現します。例えば、毎朝コーヒーを飲む、夜10時に寝る、夕食後に散歩をするといった、自分自身や他人の日常的な行動パターンを説明する際に使われます。また、良い習慣だけでなく、改善が必要な悪い習慣を指す際にも使われます。誰かが常にある行動をすることが慣習であることを強調するために用いられます。
자주
1. 나는 그녀를 자주 본다.
日本語訳:「私は彼女によく会います。」
2. 일은 자주 해라.
日本語訳:「仕事は定期的にやるべきだ。」
3. 자주 운동하면 건강해 질 수 있다.
日本語訳:「頻繁に運動すれば健康になることができます。」
「자주」は頻度を表す韓国語の副詞で、「いつも」や「頻繁に」、「よく」といった意味になります。しかし、いつもという訳があるからと言って、全ての文脈で「いつも」に相当するわけではありません。「자주」はある一定の頻度を表しますが、「いつも」はより頻度が高く、ほぼ毎回や毎日といった意味合いになります。そのため、「자주」は「いつも」よりも頻度がやや低いときや、決まった周期で何かが起こるときに使います。
보통
1. 보통 그런 일은 없어요.
日本語訳:「普通、そんなことはありません。」
2. 보통 얼마나 걸리나요?
日本語訳:「普通、どれくらいかかりますか?」
3. 보통 이 시간에 오는 버스에 탑니다.
日本語訳:「普通、この時間に来るバスに乗ります。」
「보통」は主に「普通」という意味で使われますが、「いつも」と同じく日常の出来事や慣性、一般的な状態を指すので、「いつも」と同じニュアンスを持つ場合もあります。よって、「그는 보통 이 시간에 집에 오지요」は「彼は普通、この時間に家に帰ります」すなわち「彼はいつもこの時間に家に帰ります」という意味になります。ただし、「いつも」が必ずしも常にという強いニュアンスを持つのに対し、「보통」はむしろ平均的な、一般的なという意味合いが強いです。
무조건
1. 네가 무조건 이길 거야.
日本語訳:「君が絶対に勝つよ。」
2. 지금이 아니면 무조건 늦어.
日本語訳:「今でなければ、絶対に遅れるよ。」
3. 무조건 마지막에 치즈를 넣어야 돼.
日本語訳:「必ず最後にチーズを入れなければならない。」
「무조건」は一般的に「無条件で」「絶対に」と訳されますが、「いつも」のニュアンスが含まれることもあります。これは、繰り返し同じ行動をしている、常に同じ状況や状態が続いている、つまりその行動や状態が例外なく「いつも」発生していることを強調するときに使われます。また、「무조건」は文脈によっては、特定の条件に関係なく、何があってもその行動をとる、という意味で「絶対」という意味で使われます。したがって、一概に「いつも」と訳すことは難しいですが、状況によります。
韓国語で「いつも」を表現する際のポイントと注意点
韓国語における「いつも」に相当する表現は主に「항상」、「늘」です。「항상」は、一般的に全ての時間や状況において頻繁に行われることを表します。対して、「늘」は日常の中で頻繁に行われる事柄を表す際によく用いられますが、「항상」ほど強調されることはありません。また、「문제 없다면 늘 이곳에서 만나죠 (問題なければいつもここで会いましょう)」のように、将来のルーチンを示す際にも使用されることがあります。
例えば、「いつもありがとうございます」は「항상 감사합니다」と言いますが、「늘」を使っても全く問題ありません。「늘 감사합니다」は少し暖かみや親しみを感じさせます。
また、「항상」は「늘」よりも「常に、絶えず」を強調するニュアンスもあります。例えば、「彼はいつも優しい」を「그는 항상 친절하다」と表現すれば、「彼は絶えず優しい」という感じになります。
「いつも」の韓国語表現まとめ
「いつも」を韓国語で表現するときは「항상(ハンサン)」と言います。これは長時間にわたって一貫して何かを表現する際や頻繁に何かを繰り返す状況を示します。「いつも元気」は「항상 건강해요」、「いつもありがとう」は「항상 감사해요」となります。また、日常的に何かをする場合も「항상」を使います。例えば、「いつもコーヒーを飲む」は「항상 커피를 마셔요」となります。