駿台と代ゼミはどちらがおすすめ?元生徒が費用やおすすめ講師まで徹底解説!

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「代ゼミと駿台はどちらがおすすめなの?

「駿台と代ゼミの違いなどについて、詳しく知りたい!」

このような疑問をお持ちの方、いらっしゃませんか?

代ゼミと駿台は共に有名な予備校で、多くの高校生や浪人生が利用しています。

優れた予備校である点は共通していますが、費用や講師の面などで細かい違いがあるので、どちらが自分に向くかは必ず確認しておきましょう。

こちらの記事では、駿台と代ゼミを比較しながら、それぞれの違いや特徴について詳しく解説していきます!

駿台と代ゼミについてざっくり説明すると

  • 駿台はハイレベルな生徒向けで、代ゼミは中堅生徒向け
  • 合格実勢を優先するなら駿台がおすすめ
  • 通信授業で勉強したい場合は代ゼミがおすすめ
  • 受講費用に関してはほぼ同じ程度

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駿台と代々木ゼミナール(代ゼミ)の特徴を比較

まずは、駿台と代ゼミの基本的な情報について紹介していきます。

(費用はあくまで自社調べでの算出になりますので、参考までにして頂くようお願いします。)

項目 駿台 代々木ゼミナール(代ゼミ)
特徴 大人数授業 少人数授業または個別指導
合格実績 難関校~最難関校に強い 幅広い層の受験指導に強い
校舎数 34校 8校
(サテライト教室が約580校舎)
費用 約90~120万 約90万
授業時間 50分 90分
学習形態 集団授業 集団授業&個別(映像)指導
雰囲気 レベルの高い生徒と競争 アットホームな雰囲気
悪い点 中間レベルの生徒には不適? 校舎の小規模化

駿台と代ゼミは共に全国展開している大学受験対策の予備校で、多くの利用者が存在します。

予備校の性質や特徴には違いがあるので、しっかりと確認しておきましょう。

駿台の特徴は?

まずは、駿台の特徴について見ていきましょう。

  • ハイレベルな生徒が集まる
  • 東大合格者数全国1位の実績
  • 理系難関校・医学部合格に強い
  • 100年以上の歴史を持つ予備校

駿台は「東大合格者数全国1位を誇る圧倒的な合格実績」が最大の特徴で、優れた実績を誇っているので利用者の評判も総じて高いです。

受験生の間では「理系の駿台、文系の河合塾」と言われており、駿台にはレベルの高い理系の学生が多く集まる傾向にあるので、理系志望の方は駿台の利用を検討すると良いでしょう。

特に、医学部医学科の合格実績が優れており、2021年は国公立医学部医学科に1,905名の合格者を輩出している実績を誇ります。

講師もテキストも質が高い

駿台は全国の予備校の中でもトップクラスの講師陣が集まっており、優れた講義を展開しています。

受験業界では「神」と称されている山本義隆や霜栄など、トップクラスの実力と人気を誇る講師の授業を対面で受けられるので、学力が伸びないわけがありません。

また、駿台が扱っているオリジナルテキストも評判が良く、物理や数学は「本質から理解することができる」と非常に好評です。

駿台の徹底してやりこむことで、着実に学力を伸ばして偏差値をアップできるはずです。

代々木ゼミナール(代ゼミ)の特徴は?

続いて、代ゼミの特徴について見てみましょう。

  • コースの種類が多く幅広い層の生徒が集まる
  • 少人数制のきめ細やかな指導が特徴
  • 文系の講師が特に精鋭揃い
  • 週6日制でしっかりと勉強時間を確保できる

代ゼミは「コースの種類が豊富であること」が特徴として挙げられ、自分のレベルに合わせた最適なコースを選べる点が魅力です。

優秀な文系の講師が多く在籍しており、中でも現代文の船口明は多くの本を執筆している超有名講師なので、評判も高いです。

残念ながら具体的な合格実績は不明ですが、幅広い層の生徒が在籍しているので様々なレベルの大学に合格者を輩出していると考えられます。

科目ごとに自分のレベルに合っている講義を選択できる点は大きなメリットで、単科のゼミも豊富にあるので適宜自分の弱点を補強することが可能です。

今後の動向が不安?

代ゼミは、2015年度以降から全国にある校舎の70%相当の20校舎を閉鎖することを発表し、また全国模試・センターリサーチも廃止しています。

つまり、「業務を縮小している」と見ることができるので、今後の動向が心配されています。

オリジナルの模試とセンターリサーチがなくなってしまったデメリットは非常に大きく、これにより代ゼミの魅力が大きく削られてしまったと言わざるを得ません。

模試は駿台や河合塾と提携している試験を受けることができますが、旧帝大や早慶などを目指す場合は別途自費で全国模試を受ける必要があります。

また、センターリサーチが廃止されたことで、入試に関する情報量の差が生まれてしまい、他の予備校を利用している生徒よりも不利になってしまう恐れもあるでしょう。

「理系の駿台、講師の代ゼミ」は本当?

受験生の間で「理系の駿台、(文系の河合塾)、講師の代ゼミ」という言葉は非常に有名です。

しかし、単純に理系志望者は駿台・質の高い講師から講義を受けた生徒は代ゼミに通えば良いという話ではなく、自分との相性を最優先するべきです。

駿台にも英語の大島氏や数学の雲氏などの実力ある有名講師は数多く在籍しており、代ゼミも理系の難関大学対策も用意されているので、格言通り棲み分けがされているわけではありません。

また、駿台も代ゼミもカリキュラムや学習環境は非常に優れているので、どちらも安心して利用することができます。

それぞれの予備校の特性を把握した上で自分に合った予備校を選択すれば、理系・文系のどちらの難関校でも十分に合格を狙えるでしょう。

駿台と代ゼミの合格実績を比較

それでは、気になる合格実績に就て見てみましょう。

駿台では、以下のように日本トップクラスの合格実績を誇っている点が最大の魅力です。

  • 2021年度入試合格実績
学校名 駿台
東京大学 1,373名
京都大学 1,473名
東工大 385名
一橋大学 344名
早稲田大学 4,028名
慶応義塾大学 3,019名
東京理科大学 4,684名
上智大学 1,102名
国公立医学部医学科 1,905名
私立大学医学部医学科 2,824名
国公立歯学部 167名

出典:駿台公式サイト

これに対して、残念ながら代ゼミは合格者数を公表していないの比較することはできません。

しかし、代ゼミの公式HPには多くの大学に関する合格体験記が掲載されているので、多くの合格者を輩出しているのは間違いないでしょう。

なお、超難関大学に関しては代ゼミグループの系列塾であるY-SAPIXも合格実績が優れているので、そちらも併せてチェックしてみてください。

駿台と代ゼミの料金を比較

続いて、駿台と代ゼミの受講料金について見てみましょう。

費用面の予備校選びの重要なポイントとなるので、しっかりと確認しておいてください。

(料金・制度に関しては執筆時の情報を参考にしております。最新情報については公式サイトより確認頂くようお願いします。)

駿台の費用は?

駿台の上位国公立・早慶を狙っている受験生向けの主要コースの費用は、以下のようになっています。

  • 現役生
コース 特徴 年間授業料(税込)
スーパー数学IAⅡB 難関大学の現役合格を目指す学力上位の高3生を対象に、数学ⅠAⅡBの応用問題を中心に授業を進めます。 182,000円
スーパー現代文 難関大学の合格を目指すための現代文ののトレーニングが可能 159,600円
スーパー物理 難関大学の合格を目指すための物理ののトレーニングが可能 182,000円
スーパー早慶大日本史 早稲田・慶應などの最難関私立大学の合格を目指す生徒が、日本史の学力をしっかりと鍛えられるコース 182,000円
スーパー英語総合 難解な英文にも対応できる読解力の基礎を鍛えることができる 182,000円
スーパー早慶大英語 早稲田・慶應などの最難関私立大学の合格を目指す生徒が、英語力をしっかりと鍛えられるコース 182,000円
スーパー医系英語 国公立大学の医学部・日本医科大・東京慈恵会医科大などの合格を目指し、英語力を鍛える講座 182,000円
国公立大英語 国公立大学を目指す生徒が、基本から英語力を鍛えるコース 182,000円
私大英語総合 難関私立大学の合格を目指す生徒が、基礎から英語を学べるコース 182,000円
  • 高卒生
コース 特徴 年間授業料(税込)
スーパー国公立文系コース 難関国公立大を目指し、弱点の補強から入試対策までをバランスよく進めたい方向け 860,000円
スーパー国公立理系コース 難関国公立大を目指す理系生徒が、弱点の補強から入試対策までをバランスよく進められる 860,000円
スーパー早慶大文系 早稲田・慶應レベルの難関私立大学の合格画お目指す文系生徒におすすめ 790,000円
スーパー早慶大理系 早稲田・慶應レベルの難関私立大学の合格画お目指す理系生徒におすすめ 790,000円
スーパー一橋大コース 一橋大学の合格を目指す生徒が効率よく頻出問題を押さえられる 860,000円
スーパー京大文系コース 京大に多くの合格者を輩出している駿台が、合格ノウハウを結集したカリキュラム 860,000円

なお、以上の費用に加えて、入学金(現役生30,000円、高卒生100,000円)・模試費用(現役生のみ)・夏期冬期講習料金が発生するので注意してください。

代々木ゼミナール(代ゼミ)の費用は?

続いて、代ゼミの費用について見てみましょう。

代々木ゼミナールはコース授業に加えて単科ゼミも行っており、自分の苦手科目を克服するための学習が可能です。

つまり、単科ゼミの利用の有無によって授業料は変わる点に留意しましょう。

<理系の授業料>

コース名 年間費用
オリジナルカリキュラム[国公立理系] 755,000円
エグゼクティブ東大理科 795,000円
オリジナルカリキュラム[私立理系) 725,000円

<文系の授業料>

コース名 年間費用
オリジナルカリキュラム[国公立文系] 755,000円
エグゼクティブ東大文科 795,000円
オリジナルカリキュラム[私立文系] 725,000円
早慶文系 725,000円
GMARCH文系 725,000円
[基礎強化]私立文系 750,000円

<医系の授業料>

コース名 年間費用
オリジナルカリキュラム[国公立医系] 755,000円
エグゼクティブ国公立医学 785,000円
オリジナルカリキュラム[私立医系] 725,000円

時間単価ではなく全体的に見た授業料で考えると、代ゼミが最も費用を抑えることができます。

また、奨学金をもらいやすいメリットもあるので、経済的な優位性は代ゼミにあると言えるでしょう。

寮を利用すると圧倒的に駿台がお得

以上の表を見ると分かるように、駿台と代ゼミの授業料自体に大きな差はありません。

しかし、寮費は大きく異なるので入寮を考えている場合は注意が必要です。

駿台は様々な場所に寮を構えており、立地などによって費用も安く抑えることが可能なので、入寮する場合は駿台の利用がおすすめです。

例えば、戸田公園の寮であれば税込59,730円で利用できるので、金銭的負担はかなり少ないと言えるでしょう。

一方で、代ゼミは新宿のベルヴュタワー寮しか寮が存せず、こちらは新宿という土地柄、最低でも毎月16万円前後の費用が発生してしまいます。

1年通う場合、単純計算で駿台と代ゼミを比較すると100万円以上の差になるので、この差は見過ごせません。

駿台と代ゼミの特待制度は?

駿台の特待制度

駿台には、学業成績や生活態度の優れた生徒を「スカラシップ生」として優遇する特待生制度が設けられています。

後期の学業成績と出席状況などを勘案してスカラシップ生が選考され、認定された場合は奨学金と記念品が贈られるので、学費の負担を軽減することができます。

なお、奨学金の額は成績状況によって違い、授業料の約二分の一相当額、授業料の約四分の一相当額、入学金の二分の一相当額が授与されます。

厳密な成績条件は明らかになっていないので、「スカラシップ生に選ばれたらラッキー」くらいの心持ちでいると良いでしょう。

代ゼミの特待制度

代ゼミのスカラシップ制度は、入学コース診断テストで特に成績が優秀な生徒に認定される仕組みになっています。

なお、代ゼミのスカラシップ選考は年2回実施されているので、狙っている生徒は全力で診断テストに取り組みましょう。

なお、特待生に認定されると大学受験科・年間学費の全額または一部を減額してもらえるので、こちらも大きな経済的メリットと言えるでしょう。

駿台と代ゼミの授業やテキストを比較

こちらのトピックでは、駿台と代ゼミの授業や教材について比較してみましょう。

これらは自分との相性をチェックするために欠かせないので、しっかりと確認してください。

駿台の授業の特徴は?

駿台は1コマの授業時間が50分で、これは人間の集中力の持続時間の平均が50分であるという科学的根拠に基づいています。

また、多くの高校の授業時間は1コマ50分なので日頃の授業に合わせているという背景もあり、 これにより授業中に寝ている生徒はほとんどいません。

このように、授業時間が長すぎることなく集中力を持続できるような工夫がされているので、勉強のパフォーマンスを高めることが期待できます。

先生と生徒でコミュニケーションが取りやすく、疑問や不明点があっても気軽に質問できる環境も魅力です。

有名講師による双方向授業

駿台は、全国でも評判が高い有名講師によるリアルタイム授業を受けられる点が最大のメリットです。

駿台は、河合塾・代ゼミと合わせて「3大予備校」と呼ばれている実績と信頼のある予備校なので、講義の質の関しては申し分ありません。

特に、数学・英語・物理は暗記に頼ることなく、本質に深く切り込んで根本から理解できるように促す講義となっているので、応用力を鍛えることができると好評です。

例えば、物理では単に公式を暗記するのではなく、微分積分を利用して応用が利くような解説を展開しているので、どのような問題にも対応できるレベルの高い講義を受けることが可能です。

小手先のテクニックではなく物事の本質を学べるので、受験後も役に立つ質の高い講義が受けられる点は好評を得ているので、基礎から理解したいと考えている生徒は駿台がおすすめです。

難関校対策が充実

駿台は、東大・京大・医学部をはじめとした難関校の対策コースが充実しているので、自分の目指しているレベル感にピッタリのコースが必ず見つかります。

特に、東大はお茶の水3号館、京大は茶の水2号館、医学部は市谷校舎といった形で校舎規模で専門的に扱っいるので、棲み分けも明確になっています。

各校舎には志望校の過去問を研究し、合格のノウハウを豊富に持っている優れた講師陣が講座が行っているので、効率良く合格に近付くことが可能です。

また、各校舎には志望校が同じの生徒が集まりやすいため、刺激を受けながら切磋琢磨できるメリットもあります。

さらに、志望校に関する情報が載っている情報誌も用意されているので、それらを活用することで有益な情報を得られるだけでなく受験勉強のモチベーションを高めることもできるでしょう。

講義では、単に問題の解き方だけでなく試験への取り組み方なども含めてレクチャーしてくれるので、自習では学べないようなポイントも押さえることが可能となっています。

テキストも参考書も好評

駿台のオリジナルテキストは、最新の出題傾向や頻出問題を分析した上で作成されているので、非常に質が良いと評判です。

駿台文庫の参考書も口コミのレビューが高く、特に英語・古文・現代文・物理の評判は高いので手元に準備すると役立つでしょう。

高卒生のクラスでは、前期は基礎固めを行い後期は応用力を鍛えるカリキュラムになっているので、講義と掛け合わせて使用することで高い学習効果を享受できるでしょう。

ハイレベルな模試で着実に力がつく

駿台では多くの模試を実施しており、模試の機会を活用することで毎日のインプットの学習効果を高めることができます。

記述式・マーク式など様々な種類の模試を提供していますが、中でも「駿台全国模試」は大学受験模試の中でも最難関レベルと言われているので、良い力試しになるでしょう。

偏差値50前後で千葉大・筑波大など上位国公立でもA~B判定が出るようなハイレベルな模試なので、難関校志望の生徒にピッタリのレベル感と言えます。

また、夏と秋に行われる東大実戦模試など、志望校別の模擬試験のクオリティも非常に高いので、駿台の模試は必ず受けるようにしてください。

模試直後の授業では、各教科の先生が模試に対する解説をしてくれるので、こちらも非常に参考になります。

AIを利用した受験指導

駿台ではTA(ティーチングアドバイザー)制度を導入しており、この個別指導と講師の質の高さも好評を得ています。

駿台では苦手分野の克服にAIを利用しており、「atama+」で各生徒の弱点を見抜き、その生徒にとってピッタリな学習メニューを考えてくれます。

AIを活用した効率の良い勉強が可能なので、この点も駿台の魅力と言えるでしょ。

代ゼミの授業の特徴は?

代ゼミの授業は1コマ90分となっており、長く感じやすい生徒も多いようです。

しかし、大学の授業は90分程度であることが多いので、長時間の授業に慣れておくことは大学入学後に役立つでしょう。

また、日頃から集中力を鍛えておけば試験本番でも高いパフォーマンスを発揮できるメリットもあるので、プラスに捉えるべきです。

コースが充実している

代ゼミには目標に合わせて決められたコースがありますが、科目ごとに自分の進路やレベルに合う講義を受講できるコースもあるので、コースの充実具合は非常に大きな魅力です。

苦手科目だけピンポイントで補強し、基礎から勉強することができるので、各科目の得点力をバランスよく鍛えるのに役立つでしょう。

また、模試で出された偏差値を参考にしつつ、現状の実力と志望校に合う受験対策を行える環境が整っているので、自分にぴったりのカリキュラムが作れる点もありがたいポイントです。

「一人ひとりに合わせたカリキュラムで合格ラインをぶっちぎれ。」というスローガンを掲げているので、頼りになる予備校であると言えるでしょう。

映像授業が多い

代ゼミでは、どの校舎からでも本部校のスペシャリスト講師の授業をサテライン(衛星通信の講義)で受けることができます。

つまり、部活などのスケジュールの事情で対面授業が受けられなかったり、何らかの事情で休んでしまった場合でも質の高い講義を受け損ねる心配はありません。

また、そもそも映像授業が河合塾・駿台と比べても多いので、映像授業の方が集中できる生徒であれば、代ゼミがおすすめです。

新たなデータを取り込んだ新テキスト

入試では毎年新しい傾向の問題が出題されますが、代ゼミでは常に新しい傾向を見逃さずに授業に取り入れています。

つまり、最新の情報を踏まえた最適なテキストが作られているので、どの受験生も安心して取り組むことができます。

また、テキスト内では良問を多く取り入れて解説しているので、繰り返し取り組むことで着実に得点力を鍛えることができるでしょう。

駿台と代々木ゼミナール(代ゼミ)のサポート体制を比較

次に、駿台と代ゼミのサポート体制について見ていきましょう。

共にサポート体制は充実していますが、微妙な違いや差があるので自分との相性をしっかりと鑑みて予備校を選びましょう。

駿台のサポート体制は?

駿台ではICT化が行われ、以前よりもさらに勉強がしやすくなりました。

具体的な中身を見てみると、

  • 2020年から1人1台タブレットが配布され、さらに勉強環境が整った
  • もともと自習室の質が良いと言われていたが、より学習環境が整備された
  • 独自質問システムのmanaboは、疑問点をチャット形式で大学生や大学院生が答えてくれる(希望すれば音声通話も可能)

以上のようなシステムは、講師との距離が遠いために不安を感じてしまう生徒たちにとって大きな支えとなるので、この点は駿台の大きな強みと言えるでしょう。

また、教材の一部はデジタル化されて重い教材を持ち運ぶ必要がなくなったので、肉体的な負担も軽減されるようになりました。

代々木ゼミナール(代ゼミ)のサポート体制は?

代ゼミは大手予備校の中では生徒数が少ない分、その点を生かしたきめ細かい指導が強みです。

また、代ゼミは設備が非常に充実していることでも有名なので、生徒が勉強に集中できる環境は整備されています。

中でも、寮は代々木の校舎があるビルの中に構えられているので立地や建物内の設備などが非常に優れており、快適な空間で勉強に励むことができると評判です。

駿台・代ゼミのデメリットは?

次に、駿台と代ゼミのデメリットについて見てみましょう。

良い点だけでなく、悪い点についても知っておくことでミスマッチを防ぐことができます。

駿台のデメリット

校舎が少ない

駿台は都市部に校舎が集中しているので、地方の学生は通うのが難しいケースが多いです。

一方で、代ゼミはサテライト校舎が全国に500校以上あるので地方在住者でも利用しやすいので、この点が差があると言えるでしょう。

なお、浪人生であれば地方学生でも駿台寮に入り都市部の校舎に通うことができるので、この問題を解決できます。

講義レベルが高くついていくのが大変

駿台の講義はハイレベルなので、授業に付いていくための予習と復習の負担が大きくなりがちです。

そのため、基礎学力が身に着いていない状態で入校すると、授業についていけず挫折してしまうケースも多々あので注意しましょう。

逆に言うと、予習復習をこなすことができる生徒であれば確実に成績が上がるため、真面目に我慢強く勉強できる生徒におすすめです。

代々木ゼミナール(代ゼミ)のデメリット

超難関大学の合格実績がやや物足りない

代ゼミ利用者の合格者数は公式HPなどで公表されていないので、明確な実績は不明です。

つまり、実際に代ゼミの指導に関しては一部の口コミや噂程度でしか分からずこの点は大きな不安材料と言わざるを得ません。

一方で、駿台は東大・京大・医学部などの難関大学受験に関して圧倒的な合格実績を誇っており安心感があります。

今後の先行きが不安?

前述したように、代ゼミは校舎数の激減などが見られるので、今後さらに経営規模が小さくなってしまう可能性があります。

今後の実際にこの傾向が続くと、素晴らしい講師が代ゼミから他校へ移籍してしまう可能性もなくはないのです。

駿台・代ゼミに向いている生徒を比較

続いて、駿台と代ゼミに向いている生徒の特徴をそれぞれ解説していきます。

自分との相性を考えながら、どちらが向いているのか考えてみてください。

駿台に向いている人の特徴

駿台に向いている人の特徴は、以下の通りです。

  • 基礎がもともと固まっている人
  • 超難関大(特に理系)を志望している人
  • ハイレベルな仲間と切磋琢磨したい人
  • 自分で学習の計画を立てて進めたい人

駿台の講義はレベルが高く、ハイレベルな生徒が集まる傾向にあるので、基礎が既に固まっている生徒におすすめです。

難関大学を志望しており、周囲と切磋琢磨しながら学力を高めたい生徒にはピッタリでしょう。

代ゼミに向いている人の特徴

代ゼミに向いている人の特徴は、以下の通りです。

  • 中堅からやや上位のレベルの大学を目指している人
  • 自分に合ったカリキュラムで学習を進めたい人
  • 映像授業が好きな人
  • 小規模でアットホームな雰囲気が好きな人
  • 代ゼミに気に入った講師がいる人

代ゼミは駿台程レベルが高くないので、中堅~やや上位クラスを志望校に据えている生徒向けです。

また、小規模な雰囲気や映像授業を活用しながら勉強を進めたいと考えている生徒も、代ゼミが向いているでしょう。

駿台と代ゼミまとめ

駿台と代ゼミまとめ

  • それぞれに特徴が強みがあるので、自分との相性は必ず確認しよう
  • 難関大学を目指す場合は駿台の利用がおすすめ
  • 経済的な優位性は代ゼミにある

駿台と代ゼミは共に有名な予備校ですが、現役生か浪人生かに関係なく自分との相性を優先して利用する予備校を選びましょう。

自分のレベル感や勉強スタイルを鑑みて決断すれば、効率良く受験の成功を掴めるはずです。

駿台と代ゼミの特徴や魅力をを把握して、後々後悔せずに済むように勉強を進めていきましょう。