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ここでは、日本語の「嫌い」に相当する韓国語のフレーズと、それぞれの表現が持つニュアンスについて例文と共に解説します。

「嫌い」の韓国語表現

  1. 싫어요 (シロヨ): 「嫌い」という意味で最も基本的な表現で、何かを好ましくない、嫌うという一般的な感情を表現します。
  2. 좋아하지 않아요 (ジョアハジ アナヨ): 文字通り「好きではない」という意味で、嫌いとは言い切らず婉曲的に表現したい場合に用います。
  3. 미워요 (ミォヨ): 動詞「미우다」の形で、「嫌う」「憎む」など強い嫌悪感を表現します。人に対して使うことが多いです。
  4. 반갑지 않아요 (バンガプチ アナヨ): 「会うのが嬉しくない」「会いたくない」など、特定の人や事に対する抵抗感を表現します。
  5. 기분나빠요 (ギブンナッパヨ): 直訳すると「気分が悪い」となりますが、日本語の「嫌だ」に近い意味で使います。
  6. 편찮아요 (ピョンチャナヨ): 「嫌だ」「面倒だ」という意味で、何かをするのが面倒くさいとか、気乗りしないというニュアンスを表現します。
  7. 아주 싫어요 (アジュ シロヨ):「とても嫌い」あるいは「激しく嫌う」と強めの嫌悪感を表現します。
  8. 거북해요 (ゴブッケヨ): 「不快だ」「気味が悪い」など、何かが気に入らないという微妙な嫌悪感を表現します。
  9. 맘에 들지 않아요 (マメ ドゥルジ アナヨ): 「心に入らない」、「気に入らない」という意味で、好意を持てない気持ちを表現します。

싫어요

1. 숙제를 많이 받는 것이 싫어요.

日本語訳:「たくさん宿題をもらうのが嫌です。」

2. 빠른 음식만 먹는 것이 싫어요.

日本語訳:「ファストフードばかり食べるのが嫌です。」

3. 어두운 곳이 싫어요.

日本語訳:「暗い場所が嫌です。」

싫어요は「嫌い」や「気に入らない」という意味を持ちます。これはある行動、状況、物、人などが好みでない、あるいは不快であることを示す表現です。싫어요は感情的な反応を表すため、主観的な評価や好みを示す際によく使われます。例えば、「숙제를 많이 받는 것이 싫어요」は、「多くの宿題をもらうことが好みではない、不快である」という意味になります。また、「빠른 음식만 먹는 것이 싫어요」は、「ファストフードばかり食べることが好きではない、好みではない」と解釈できます。

좋아하지

1. 나는 그를 좋아하지 않는다.

日本語訳:「私は彼が好きではない。」

2. 그것을 좋아하지 않으면 그냥 두렴.

日本語訳:「それが好きでなければ、そのままにしておいて。」

3. 선생님은 학생들이 열심히 공부하는 것을 좋아하지 않는다.

日本語訳:「先生は生徒が一生懸命勉強するのを好きではない。」

「좋아하지」は韓国語で「好きではない」という意味を持ちます。しかし、「嫌い」という感情を直接表現するより、「その対象が特に好きではない」「その対象に対して好意を感じない」ことを表すニュアンスがあります。「좋아하다」が好きであることを意味するのに対して、「좋아하지 않다」はそれを否定する形で、好きでないこと、つまり自分の気持ちや価値観とは違うことを表します。これは「嫌い」よりもやや柔らかい表現で、特に否定的な感情を強調するわけではありません。

미워요

1. 너를 미워요.

日本語訳:「あなたが嫌いです。」

2. 내가 그를 미워요.

日本語訳: 「私は彼が嫌いです。」

3. 언니가 미워요. 그러나 여전히 사랑해요.

日本語訳: 「お姉さんが嫌いです。でも、まだ愛しています。」

「미워요」は、韓国語で「嫌い」を表す言葉です。しかし、ただ単に好みや興味が合わない、という意味だけでなく、より深い感情的な嫌悪感を表すことが多いです。日本語の「嫌い」よりも感情的に強調され、しばしば人間関係の葛藤や対立を表すのに使用されます。また、그를 미워요のように、特定の人が嫌いであることを強調するために他の主語と一緒に使うこともあります。しかし、「사랑해요」と同時に使うことで、複雑な感情を表すこともあります。我慢できないほど嫌だけれども、それでもその人を愛している、という複雑な感情を表現する際によく使われます。

반갑지

1. 그녀를 보니 정말 반갑지 않았어.

日本語訳: 彼女を見て、本当に嬉しくなかった。

2. 여기서 그를 만날 줄이야, 정말 반갑지 않네.

日本語訳: ここで彼に会うなんて、本当に嫌だ。

3. 바쁜 시간을 내서 와준 것이 반갑지 않아.

日本語訳: 忙しい時間を割いて来てくれたことが嬉しくない。

韓国語の「반갑지」は、一般的には「嬉しい、楽しい」などのポジティブな意味を持つ形容詞ですが、否定形と組み合わせて使うと「嫌だ、楽しくない」などのネガティブな意味になります。上の例文では、全て「반갑지 않다」の形で使用されており、「~でない、~しない」などの否定形「않다」が付いているため、全体的にネガティブな意味になります。また、この表現は口語的な側面が強く、一部の地方方言では特に多用されます。直訳すると「喜ばしくない」になりますが、実際の会話では「嫌だ」や「気分が悪い」といった意味で使われます。

기분나빠요

1. 오늘 친구가 약속을 어겨서 기분나빠요.

日本語訳:「今日、友達が約束を破ったので気分が悪いです。」

2. 시험 점수가 낮아서 기분나빠요.

日本語訳:「テストの点数が低くて気分が悪いです。」

3. 사장님이 나를 무시했어서 기분나빠요.

日本語訳:「社長が私を無視したので気分が悪いです。」

「기분나빠요」は主に「気分が悪い」という意味で使われますが、状況や文脈により「嫌だ」「嫌悪感を感じる」といったニュアンスも含まれます。直訳すると「気分が悪い」となりますが、「嫌い」という意味も込められており、相手の行動や言葉、あるいは何か特定の事象に対する不快感や反感を表現する際に使われることが多いです。しかし、「嫌い」という強い嫌悪感というよりは、その瞬間、一時的な不快な感情を伝えるときに使われます。

편찮아요

1. 편찮아요. 자주 오지 말아 주세요.

日本語訳:「うっとうしいです。よく来ないでください。」

2. 너무 편찮아요, 그만하자.

日本語訳:「本当にうっとうしいから、もうやめてよ。」

3. 그 사람은 편찮아요. 계속 따라다니지 말라고 했어요.

日本語訳:「その人はうっとうしいから、ずっと付きまとうなって言ったんだよ。」

「편찮아요」は、日本語の「うっとうしい」や「しつこい」という意味を含んでいます。「嫌い」というよりは、何かが続くことに対する不快感やうんざり感を表す表現です。特に、何かが繰り返し起きることや特定の人からの行動などに対して使われることが多いです。個人的な好みや感じ方に基づいて、「しつこい」や「うっとうしい」と感じたときに使う表現であり、個々の利害関係や状況によってその具体的な感情や反応が変わるため、具体的な対象や状況に応じて使い分ける必要があります。

아주 싫어요

「아주 싫어요」は韓国語で、「とても嫌いです」という意味です。日本語の「嫌い」と同じく、何かが非常に不快であるか、強く反対する気持ちを表す際に使われます。「아주」は「とても」「非常に」という意味で、感情の強さを強調しています。この表現は、単に嫌いという感情を超えて、強い拒絶や嫌悪を示す際に使われることが多いです。また、非常に否定的な感情を表現するため、相手や状況によっては慎重に使う必要があります。

以下に「아주 싫어요」を使用した3つの例文とその日本語訳を示します。

  1. 저는 담배 냄새를 아주 싫어해요.
    日本語訳: 私はタバコの臭いがとても嫌いです。
  2. 그 사람의 태도가 정말 아주 싫어요.
    日本語訳: その人の態度が本当にとても嫌いです。
  3. 거짓말은 아주 싫어요, 진실만 말해 주세요.
    日本語訳: 嘘はとても嫌いです、真実だけを話してください。

これらの例文から、「아주 싫어요」は、とても強い嫌悪感や拒絶感を表現する際に用いられる表現であることがわかります。使用する際は、その強い感情表現が相手に与える影響を考慮する必要があります。

거북해요

1. 나는 너를 거북해요.

日本語訳:「私はあなたが嫌いです。」

2. 그 일을 하면 거북해요.

日本語訳:「その仕事をすると嫌だ。」

3. 이런 상황은 정말 거북해요.

日本語訳:「こんな状況は本当に嫌だ。」

「거북하다」は韓国語で主観的な感情を表現する動詞で、「嫌だ」、「気に入らない」といった意味を持つ。しかし、日本語の「嫌い」が一般的に強い感情をもって使われるのに対して、韓国語の「거북하다」は日常生活において比較的軽い感情を表す傾向がある。ある行動や人に対する微妙な違和感や不愉快感を表す際によく用いられる。また、「嫌悪」だけでなく、「煩わしい」という気持ちを表す際にも使われる。なお、「거북하다」は相手が嫌だという意味も表現できるが、自分が大嫌いな相手に対して使うわけではなく、あくまで自分の感情を表現するのが一般的である。

맘에

1. 그 음식은 제가 맘에 들지 않았습니다.

日本語訳:その食べ物は私の好みではありませんでした。

2. 그 책의 내용이 나에게 맘에 들었다.

日本語訳:その本の内容が私に気に入った。

3. 얘기하고 싶지 않는 사람이 맘에 걸렸습니다.

日本語訳:話したくない人が気にかかりました。

「맘에」は韓国語で「気に」や「好み」などの意味を持つ言葉です。"맘에 들다"というフレーズは「気に入る」、「好きである」を意味し、"맘에 들지 않다"というフレーズは「気に入らない」、「嫌いである」を意味します。つまり「맘에」は好意的な感情を表現するだけでなく、嫌悪感を表現する際にも使われます。この「嫌い」というニュアンスは物事や人に対する主観的な評価や感情を表すため、否定的な意味合いを持つ場合が多いです。

韓国語で「嫌い」を表現する際のポイントと注意点

韓国語で「嫌い」を表す場合、主に「싫어하다」「미워하다」の2つの表現が使われます。「싫어하다」は直訳すると「嫌っている」、「미워하다」は「憎んでいる」といった意味になります。この二つはほぼ同じ意味を持ちますが、使用する際のニュアンスに少し差があります。たとえば、好きではない食べ物や行動に対しては「싫어하다」が適合しますが、人に対する憎しみや敵意を表現するときは「미워하다」がより適しています。

「嫌い」の韓国語表現まとめ

「嫌い」を韓国語で表現するには「싫어요」(シロヨ)を使います。また、特定のものや人を嫌う場合、嫌いなものや人の後に「을/를 싫어해요」をつけます。例えば、「난 고양이를 싫어해요」(私は猫が嫌いです)。さらに優しく表現する場合は「좋아하지 않아요」(ジョアハジアナヨ)を使います。