勉強ができない中学生はどうしたらいい?成績の上げ方や正しい勉強法について解説!

「学校の成績を上げたいけど良い勉強方法が分からない」

「中学生の子どもが勉強できないから、親としてなにかサポートしたい」

このような悩みを持っている人はいませんか?

勉強ができない要因は人によって異なります。 まずはなぜ勉強ができないのかを考えてみる必要があります。

この記事では勉強できない中学生の要因や、それに対する対策、成績を上げるための方法を分かりやすく説明します。中学生の子どもを持つ親としてのサポート方法も紹介します。

この記事を読めば勉強できない中学生が、どのように勉強に取り組めば良いかが分かるはずです。

勉強ができない中学生についてざっくり説明すると

  • 勉強ができない中学生には勉強をしていないタイプと、勉強しているのにできないタイプがいる
  • 勉強ができない要因を見極めて対策を検討することが大切
  • 勉強できない中学生に対して親のサポートが必要なこともあるが、やってはいけないことがあるので注意する

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勉強ができない中学生の要因

落ち込む女性

勉強ができないと言っても、要因は人によって異なります。学校の授業の内容が分からないのかもしれないし、部活が忙しくて勉強する時間が取れないのかもしれません。勉強方法が分からない可能性もあります。

勉強ができない要因は大きく分けてふたつあります。そもそも勉強をしていない場合と、勉強はしているけど成績が上がらない場合です。それぞれの要因についてさらに具体的な要因を見てみましょう。

そもそも勉強をあまりやっていないタイプ

中学生になると小学生のときに比べて学習内容が難しくなるため、予習や復習をしないと授業についていくのが難しくなります。それなのにあまり勉強をやっていなければ勉強ができないのも無理はありません。

ただ、勉強をやらないのにもなんらかの理由があるはずです。なぜ勉強をやらないのか、具体的な要因について見ていきましょう。

勉強が好きではない

まずは勉強することが好きかどうか考えてみましょう。何かの理由があって勉強が嫌いになった子もいるでしょうし、特に理由はないけど勉強が嫌いな子もいるでしょう。遊びや運動など、ほかに興味があるものがあって勉強が好きになれないのかもしれません。

勉強が大好きな中学生は決して多くありませんが、勉強に対して苦手意識や嫌いという気持ちを抱いていると、勉強に対するやる気は更に湧きづらくなります。

勉強が嫌いな子は、まずやる気を出すために一歩踏み出すことから始めてみましょう。

勉強時間が足りない

中学生になると授業の内容が難しくなるのに加えて、部活が始まることもあって小学生のときよりも忙しくなります。

特に体育系の部活を選んだ生徒は、精神面だけでなく肉体的にも疲れてしまうことがあります。勉強しなくてはいけないのは分かってるけど疲れていて取り掛かれない、部活が忙しくて勉強をする時間が確保できないという可能性があります。

勉強方法が分からない

勉強が嫌いなわけではないけど、どうやって勉強すれば良いのか分からなくて勉強に取り組めない子もいます。

勉強する習慣がついていないと「そもそもどうやって復習すれば良いのか分からない」「間違えた問題があっても、そこからどうすれば良いのか分からない」となり、勉強しないで放置してしまうことがあるのです。

勉強をやる気があったとしても、やり方が分からなければ成績アップさせるのは難しいです。

勉強はしているけど成績が伸びないタイプ

ここからは勉強はしているはずなのに、なかなか成績が上がらないタイプの子について見ていきましょう。

学校の授業はしっかり受けているし、宿題もちゃんとこなしている、さらには塾にまで通っているのに成績が上がらない子は一定数います。

しかし勉強しているのに成績が上がらないのには、なんらかの理由があるはずです。一度勉強方法を見直してみましょう。

自分に合った勉強法をしていない

勉強方法は無限にありますが、決まった正解はありません。試行錯誤を重ねて自分に合った勉強方法を見つけて実践していくことが重要です。

例えば「夜の方が集中できる」と聞いたとしても、勉強する子が朝型だったら朝に勉強した方が集中できますよね。暗記するときに手で書いた方が覚えやすいタイプなのに、一生懸命に耳から覚えようとしても難しいでしょう。

このようにどんなに優れた勉強法だったとしても、その子に合っていないと一生懸命勉強をしても成績は上がりづらくなります。効率良く成績アップを狙うためにも自分に合った勉強法を見つけましょう。

やったつもりでいる

一生懸命勉強したのに、いざテストをしてみたら全然点数が取れなかったという経験はありませんか?もしそうなら、勉強をしたつもりになっているだけで実際は勉強できていない可能性があります。

教科書を読んだり、長時間勉強に取り組んだりするととても勉強した気になります。しかし勉強にはインプットだけでなくアウトプットも必要です。漠然と知識をつけるだけでなく、教科書で知識をつけたら問題集などを使って、得た知識をしっかりアウトプットしましょう。

勉強をしてこなかった生徒が成績を上げる方法

成功の立て札

なぜ勉強ができないのかという要因を見極めたら、それを踏まえたうえで今後どのように勉強に取り組めば良いのか検討していきましょう。

まず、今まで勉強に取り組めていなかった中学生が成績を上げるためになにから取り組めば良いのか、具体策を紹介していきます。

勉強への関心を持ってもらう

勉強をしてこなかった中学生の成績を上げたいなら、まずは勉強に関心を持ってもらうことが大切です。勉強の楽しさや大切さ、勉強をするメリットを知ってもらいましょう。

例えば勉強をして成績を上げることで良い高校や大学に行けることを知れば、勉強の重要性が分かるでしょう。親や友人と一緒に問題を解けば、勉強の楽しさに気づくきっかけになることもあります。勉強を頑張ったら好きな場所に連れて行くなど、ご褒美を用意するのもおすすめです。

親がしっかりサポートする

勉強をしない中学生の中には「どうせ頑張ったって自分は勉強ができない」と諦めてしまっている子もいます。自信が持てないために、勉強をする前から諦めているのです。

「やればできる」という自信を持ってもらうためにも、親がしっかりサポートして、子どもの自己肯定感を上げることが大切です。

「勉強しなさい!」「なんでテストの点が低いの!」と責めることばかり言わずに、まずは小さなことでも褒めて勉強に対するモチベーションを上げるようにしましょう。困っている様子のときはすぐに相談に乗ることも大切です。

勉強の習慣づけをする

勉強ができない中学生は普段から勉強していないために、勉強する習慣ができていないことが多いです。まずは勉強する習慣を身につける必要があります。

しかし今まで勉強してこなかったのに、1人で勉強を始めて習慣を身につけるのは簡単ではありません。そこでおすすめなのが学習塾に通わせることです。

学習塾は勉強をするための場所なので勉強する環境が揃っていますし、分からない問題があったらすぐに熟練の講師に教えてもらうことができます。

また同世代が勉強を頑張っている姿を見れるので、「自分も頑張ろう」と感化されて勉強するようになることも期待できます。さらにライバルができればお互いに切磋琢磨することで、勉強に前向きに取り組めるはずです。

小さな目標を作る

先ほども少し触れましたが、中学生に勉強させるためには勉強することのメリットや問題を解く楽しさを感じてもらうことが重要です。

そのためにはまずは小さな目的を立てて、それを達成する喜びややりがいを感じることが効果的です。自信がつくことで自己肯定感を上げる効果も期待できます。

達成できたら新しい目標に挑戦します。徐々に目標を大きくしながら取り組んでいくことで、飛躍的に成績を伸ばすことができます。

勉強しても成績が伸びない生徒は?

ペンを持つ手

次に、勉強しているのになかなか成績が伸びない中学生は、どのような勉強方法を試せば良いのか見ていきましょう。

自分の学力を把握する

勉強を頑張っているのに勉強ができない中学生の場合は、まず自分の学力が把握できているか確認してみましょう。

自分の学力が把握できていないと、自分のレベルに合った勉強ができないため効率良くありません。まずはしっかりと自分の学力を把握することが大切です。

学力を把握するためには、問題集を解いてみたり、模試や定期テストの結果を見直したりして、どこが苦手なのか判別してみましょう。学校の担任の先生や塾の先生に相談して客観的なアドバイスをもらうという方法もあります。

目標を設定する

勉強ができるようになるためには、目標を設定することも重要です。目標やゴールがあいまいなままだと勉強もあいまいになって、なんとなく取り組んでしまいます。

やる気を持って勉強に取り組むなら、目標を作りましょう。目標を決めたらそこから逆算することで勉強スケジュールや課題を設定しやすくなり、効率良く勉強できるようになります。

目標を立てるときは漠然としたものではなく「次回の数学のテストで70点を取る」「1日1時間勉強をする」「問題集を1日3ページずつすすめる」など、数値などを用いてできるだけ具体的に立てるのがおすすめです。

生徒に合った勉強法を見つける

先述の通り、その子に合わない勉強法を取り入れていると、勉強していても成績が上がらないことがあります。最適な勉強方法はひとりひとり違います。

勉強方法は数多くありますが、その中から各個人に合った学習法を見つけることが大切です。以下に勉強法の例を挙げますので、参考にしてみてください。

  • 朝型の人は夜も朝の方が集中できるため、夜はしっかり睡眠を取って朝勉強する
  • 耳で覚えるのが得意な人はノートを取るよりも音読した方が頭に残りやすいため音読をメインにする
  • 自分の部屋で1人で勉強せず、リビングで勉強する
  • 英単語のような暗記するものは付箋に書いて目立つ場所に貼って覚える

参考書や問題集はひとつに絞る

成績を伸ばすためにたくさんの問題集に手を出す人がいますが、数を増やすことが逆に伸びない原因となってしまうことがあります。

参考書や問題数の数を増やしすぎると、ひとつひとつの問題が疎かになって復習にまで手が回らなくなってしまいます。

やるべき量が多すぎて焦ってしまって、できる問題もできなくなってしまう可能性もあります。慣れるまでは参考書や問題集は一冊に絞って、丁寧に取り掛かるのがおすすめです。

勉強をする上で親がやってはいけないこと

注意する人

中学生の子が勉強できるようになるためには親のサポートが必要ですが、サポートするうえで注意しなければいけないこともあります。子どもが積極的に勉強に取り組めるように、注意点を確認しておきましょう。

「勉強しなさい」と何回も言う

勉強もしないでゲームなどで遊んでいる子供を見ていると、つい「勉強しなさい」と言いたくなりますよね。しかし子どもが反抗期を迎えている場合、勉強しろと言われることで逆に勉強する意欲がなくなって、余計に勉強しなくなる可能性があります。

「最近、勉強の調子はどう?」「勉強進んでる?」のように、子どもに対する気遣いを見せつつ間接的に伝えるのがおすすめです。「勉強しなさい」と強く言うのはやめましょう。

過度な勉強への干渉

子どもに声を掛けることは大切ですが、すぐに勉強の進捗を聞いたり、勉強しなさいとプレッシャーをかけたりと、親が子どもに対して過度に干渉するのは良くありません。

親が干渉しすぎると、かえって子どもの勉強に対する意欲を削いでしまう可能性があるからです。詳しくは後述しますが、ほかの子と比べるような発言も子どもにとってプレッシャーになるのでやめましょう。

他人と比較する

勉強ができない子どもを見ると、ついほかの子と比べたくなることもあるでしょう。しかし他人と比べられると焦りを感じて勉強のペースが乱れてしまいます。

それどころか、他人と比べられたことで劣等感を抱いてつらくなったり、自分に対して自信がなくなってしまったりします。

先述の通り、中学生に対して勉強をやる気にさせたいなら自己肯定感をあげさせることが大切です。誰かと比較すると勉強をやる気を削いでしまうので気をつけましょう。

高校受験を控えてるのに勉強ができないときはどうしたらいい?

並んだ本

高校受験が近づいているのに勉強ができない場合はどうしたら良いのでしょうか?

志望校を明確にする

先ほど、勉強ができるようになるためには目標を立てることが大切だと言いました。それは受験についても同じです。志望校を明確にすれば目標とする点数がわかるため、目標から逆算して日々の課題を設定できます。

勉強の領域を絞って対策できるため、むやみに勉強しなくて良くなることで、負担が減ってリラックスした状態で勉強に取り掛かれます。

また志望校を明確にすることで、やる気が出たり、集中力が上がったりするメリットもあります。

塾に通う

高校受験が迫っているのに危機感が持てなくて勉強しない子は、塾に通うのがおすすめです。塾は勉強する環境が整っているため、家にいるよりも集中して勉強に取り組めます。

すぐに先生に質問できるため、分からない問題があっても解決しやすく、躓きにくいというメリットもあります。

さらに同世代の生徒がたくさんいるため競争心が生まれやすく、生徒同士で切磋琢磨したり、勉強に対するやる気が芽生えやすいです。

塾には個別指導塾と集団指導塾があります。それぞれの特徴を比べてどちらが向いているか検討してみましょう。

個別指導塾

個別指導塾は生徒1~2人に対して先生が1人という、少人数で学ぶスタイルの塾です。質問しやすい、自分の学習進度に合わせた勉強ができるというメリットがあります。

しかし一方で、集団指導塾に比べて授業料が高い、プロの講師だけでなく学生バイトなどの様々な方が働いているため先生によって教え方の質にムラがあるといったデメリットがあります。

集団指導塾

集団学習塾は学校の授業のように、複数の生徒に対して1人の先生が講義形式で指導します。授業料は個別指導塾に比べて安価なことが多いです。

多くの生徒と一緒におなじカリキュラムで勉強するため、分からない問題を教え合うことができます。また塾によっては自分の成績だけでなく周りのテストの順位を知れるため、自分と周りを比べることで競争心を生み出す工夫をしていることもあります。

一方、カリキュラムの途中から入会すると分からない単元から授業を受けなければいけない、消極的な性格だと集団の中で発言しづらいため、分からない問題をそのままにしてしまう可能性があるというデメリットがあります。

受験当日までカウントダウンをしてみる

受験当日までの残り日数をカウントダウンすると危機感が強くなるため、適度な緊張感を持ちながら勉強に取り組めるようになります。受験に対する実感が薄いようなら、実際にカウントダウンしてみるのがおすすめです。

一般的に適度な緊張感があった方が頭が働いて集中できると言われています。受験日までのカウントダウンなどを上手に活用して緊張感を高めて、勉強に対する集中力を高めましょう。

勉強ができるようになるのに必要な時間は?

アナログの時計

勉強ができない中学生に必要な勉強時間は学年によっても異なりますし、通常のときと定期テスト直前では異なります。

中学1・2年生

中学1~2年生は部活動で忙しいため勉強時間の確保が難しいです。さらに学校の宿題もあって忙しいため、平日の勉強時間は2時間くらいが理想です。

夏休みや冬休みのような長期休みは毎日2~4時間程度の勉強時間を確保しましょう。普段勉強ができていない子は休みの間にしっかり勉強時間を確保することで、遅れを取り戻し、さらに周りに差をつけることができます。

定期テスト直前

定期テストの直前は部活が休みになることが多いため、勉強時間が確保しやすくなります。平日は3時間、休日は8時間程度を目安に勉強しましょう。

定期テスト直前は必然的に勉強時間が長くなりますが、集中力は長く続きません。しっかり休憩時間を確保しながら勉強に取り組むことが大切です。また遅くまで勉強して寝不足にならないように気をつけましょう。

高校受験を控えた3年生

部活動からも引退して高校受験を控えている中学3年生は、しっかり勉強時間を確保しましょう。理想の勉強時間の目安は平日3時間、休日6時間程度です。部活引退後の長期休暇や受験直前は毎日5~8時間ほど勉強するのが理想です。

必要な勉強時間は人によって異なります。現在の自分の学力や志望高校の難易度に合わせて、勉強時間を逆算するのがおすすめです。

中学生の効率的な学習スケジュールの組み方や、理想的な学習時間に関して気になる方は、以下の記事を参考にしてください。

勉強が苦手な中学生におすすめの通信教材

スマホに映し出された文字

勉強ができない中学生は通信教育を利用するのもおすすめです。通信教育のメリットを紹介します。

通学塾と比較した通信教育のメリット

通信教育の中にはスマホやタブレットを用いるものも多く、アプリなどで自分の進捗状況を管理しやすいです。

またゲーム形式になっていたり、簡単に目標設定ができるようになっていたりと、楽しく勉強に取り組めるように色々な工夫がされています。

普段からスマホに触ることが多く本で勉強することに抵抗がある中学生でも、通信教育ならスマホやタブレットなどを使って勉強できるため、無理なく勉強に取り組めることが期待されます。

また通信教育なら場所や時間に縛られることなく授業を受けられるので、やる気があるタイミングで勉強に取り掛かれます。部活などで忙しい子や、勉強に抵抗感を抱いている子でも勉強しやすいでしょう。

さらに全国どこにいてもレベルの高いプロの講師を受けられるため、やる気が出やすいというメリットもあります。

タブレットも紙教材も大切

タブレット教材は勉強が苦手な子にぴったりの教材ですが、一方でタブレットばかりで勉強していると紙教材に対して徐々に抵抗感を感じるようになる恐れもあります。

通信教育の中にはタブレットと紙のどちらも用いて学べるものもあります。これらの講座を選ぶことで、双方の良いところを上手に活かして効率よく勉強することも可能です。

タブレットで出来ることや志望校の合格実績などは各社で異なりますので、まずは一度それぞれの通信教育を比較してみると良いでしょう。

勉強ができない中学生についてまとめ

勉強ができない中学生についてまとめ

  • 勉強ができない要因は人によって異なるため、要因を見極めて適した対策や勉強方法を見つける
  • 親は子どもの勉強の意欲をなくさないように注意しながらサポートしよう
  • 通信教育は本での勉強に慣れていない子や、時間や場所に縛られたくない子におすすめ

勉強ができない要因も適した勉強方法も人によって異なります。しっかり個人と向き合って、適した対策や勉強方法を見つけましょう。

勉強する習慣がないなら学習塾や通信教育を利用するのもおすすめです。周りの仲間と切磋琢磨したり、先生に質問したりできるので、勉強の楽しさや勉強方法が学べるはずです。