中学理科の効果的な覚え方は?高校受験で通用する暗記法やテスト勉強のコツまで解説!

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「中学理科の効果的な覚え方はある?」

「高校受験で通用する暗記法やテスト勉強のコツは?」

などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。

中学生になると理科の勉強範囲も広がり、高校受験で通用する暗記法や効率のよい勉強法が求められます。

ノートのとり方や語呂合わせの暗記法など、中一からでもできる勉強法を知っておきたいものです。

今回は中学理科の効果的な覚え方について、高校受験で通用する暗記法やテスト勉強のコツなどを解説します。

この記事をご覧になれば、中学理科の効果的な覚え方・暗記法や高校受験勉強のコツなどがよく分かるでしょう。

中学理科の効果的な覚え方についてざっくり説明すると

  • 理科の効率の良い覚え方がいくつかある
  • 理科の4大分野ごとの対策がある
  • 「暗記」と「計算」がポイントである

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中学理科の効率の良い覚え方

覚え方

中学理科の効率の良い覚え方を具体的に見ていきましょう。

まずは基本に専念しよう

理科で暗記すべき内容は小学校と違い多いです。大事なことは、まず基本に専念することです。

全部覚えればそれに越したことはありません。ただ、すべてを覚えるのは容易でない場合もあります。

中には必ずしもすぐに覚えなくても問題ない内容もあります。最初は教科書に太字で書いてある重要な基礎知識をしっかり覚えることが大事です。

基礎知識を押さえておけば、後で応用知識を覚える際も基礎知識をベースにして関連させて覚えやすくなります。

用語を覚えるときは関連する表やグラフと一緒に

次に、用語を覚えるときは関連する表やグラフと一緒に覚えることです。

最近の出題傾向を見ると、一問一答方式の問題は減っており、図表やグラフを利用する問題がメインになっています。そのような問題を解く際は、用語の理解が不可欠です。

ポイントは用語をただ覚えるのではなく、用語が使われる実験の手順や注意点とあわせて一緒に覚えることです。例えば、自分でノートに図を描きながら覚えれば、イメージがしっかり頭に残ります。

学校配布の問題集を究めてテストで80点越え

学校で配布される問題集にしっかり取り組むことも大事です。問題集を究めて自分のものにましょう。

問題集を1回解くと満足するかもしれませんが、それだけでは用語や現象が確実に頭に残ることはまずありません。問題集は少なくとも3回繰り返しましょう

学校の問題集をしっかり究めるだけで、80点超えも可能です。「この問題なら絶対解ける」と自信がつきます。問題集を究められるように、何度でも繰り返し使えるようにしておきましょう。

発展的な内容は基礎の後に回す

発展的な内容は基礎ができてから取り組むのが効率的です。基礎ができていないのに、最初から完璧を目指しても、発展的な内容は簡単に身に付くものではありません。

発展・応用は後回しにしても、大丈夫です。はじめに説明したようにまずは問題集の基礎レベルの部分を完璧に固めてから、発展・応用を目指しましょう。

具体的には、テストで7割くらい取れるくらいのレベルになってから、発展的な内容の応用問題に取り組み始めるのが良いです。

中学理科の4大分野をバランスよく暗記しよう

暗記

中学理科の4大分野はバランスよく暗記することが大事です。具体的にご説明しましょう。

中学理科は、知識の暗記が第一歩

中学の理科は、知識の暗記から最初の一歩が始まります。理科は公式を使う問題や図表をもとにして解く出題もあります。そのため、計算が中心の数学と同じと思われる方も多いでしょう。

しかし、理科は数学のような計算問題もありますが、知識だけで解ける問題もかなりあります。つまり、数学と異なり計算系と暗記ものがあるのです。

理科の計算系の問題ももちろん大事ですが、まずは暗記系の正確な知識を記憶することが中学理科の第一歩です。

生物分野の単元ごとの勉強法

生物の主な単元は次のとおりです。

  • 一年:生物の観察、生物の特徴と分類
  • 二年:生物と細胞、葉・茎・根のつくりと働き
  • 三年:生物の成長と細胞分裂、遺伝の規則性

生物分野の対象は最初のうちは馴染みのあるもので、入りやすいです。ただ、学年が上がると目に見えにくい細かい分野が出てくるので、想像力も必要になります。

暗記量は多いですが、計算は少なく、数学が不得意でも取り組みやすいです。

用語の意味は正しく暗記する

生物分野は、知識が点数になります。ただ似た用語でも意味・内容が異なることがあるので違いに注意が必要です。

用語は、自分でノートなどに整理して正確に覚え込みましょう。図を書いて一緒に覚えるとより効率的です。

観察で必要な基本的な操作を暗記する

生物は化学の実験と同様で、観察がポイントです。観察手順がそのまま出題されることもあるので、基本的な操作手順を暗記しておきましょう。

「試薬の色の変化」など、観察のポイントになる色は同じ色で書くと覚えやすいです。

用語とセットで身近な例を記憶する

用語は、身近な例とセットで記憶しましょう。例えば「両生類と言えばカエル」というように、用語を聞いたら具体例が思い浮かぶような覚え方をすることです。

イラストや図表と一緒にして映像的にイメージすることも効果的です。

化学分野の単元ごとの勉強法

化学分野の主な単元は、次のとおりです。

  • 一年:物質と性質・気体・水溶液・物質の状態変化
  • 二年:原子と分子・化学変化と化学反応式
  • 三年:酸とアルカリ・中和・イオン・電池

化学は目で見ることができ難い分野で、想像力・直感力が求められます。中一で学習する内容を前提にその先の学習やテストが積み重なっていきます。

あやふやな単元があったら、まず既習の内容をしっかり復習し直すことが必須です。

頻出の単語は必ず覚えておく

化学で頻出する単語は必ず覚えておきましょう。例えば、「沸点・融点、陽イオン・陰イオン」などです。

覚え方は、類似の単語や反対の意味の単語とセットにすることです。単語の知識は点数に直結するので、違いを意識して確実に覚えましょう。

物質の日本語の名前と関連付けて化学式を暗記する

H2O,CO2のような基礎的な化学式もしっかり覚えましょう。

化学式は、物質名の日本語と関連付けて暗記すると覚えやすいです。

例えば、「酸化」は「酸素と化合」することです。ですから、必ず「酸素原子Oがつく」と覚えます。

実験で必要な基本的な操作を暗記する

化学は実験がつきもので、実験手順が出題されることもあります。実験の基本的な操作を暗記することが必須です。

実験器具の使い方や、実験手順・使用上の注意点を正しく覚えましょう。

リトマス紙などの試薬で分かることも正確に暗記することです。

気体・金属の名称と性質を正確に暗記する

気体・金属の名称と性質も正確に暗記する必要があります。

例えば、次のような気体や金属は化学の全単元で度々登場します。

  • 水素・酸素・二酸化炭素・窒素・塩素・アンモニア、鉄・銅・マグネシウム

頻出するものをまとめておき、すき間時間も活用して確実に覚え込みましょう。

地学分野の単元ごとの勉強法

地学分野の主な単元は次のとおりです。

  • 一年:地質・地層、地震、火山
  • 二年:気象、水の循環
  • 三年:地球の自転・公転、月・太陽、天体の動き

地学は日常生活と関連する自然の営みがテーマです。自分自身で見聞したり、経験することが多く、イメージしやすいでしょう。

また暗記物が多く、どう覚えるかがポイントです。計算的な問題は生物分野よりは増えますが、物理や化学分野ほどではありません。

計算では「比例」を頭に入れる

地学分野の計算は、ほとんどが比例関係で解決できます。

例えば、地震の初期微動時間と震源地からの距離や、時間の経過と天体の動きなどです。

これらは「計測数値が2倍になれば、答えも2倍」という比例関係になります。

単語は意味も含めて正確に暗記する

地学の単語も、意味を含めて正確に暗記しましょう。類似の単語や反対の概念を表す用語はセットにして覚えると効果的です。

例えば、斑状組織と等粒状組織など、ちょっと紛らわしい言葉も分かりやすくなります。

他の分野と同様に知識が点数に直結するので、しっかり暗記しましょう。

グラフや図は読み方を正確に理解する

地学分野は、図表やグラフの読み取りが多いです。読み方はちょっと複雑ですが、正しく覚えましょう。

そのためには、図表やグラフを見るだけでなく、自分で考えながら書いてみることも効果的です。

読み方を正確に身に付ければ、計算に必要な数値を求めることもできます。

物理分野の単元ごとの勉強法

物理分野の主な単元は次のとおりです。

  • 一年:光・音・力
  • 二年:電流と電圧・磁界
  • 三年:運動とエネルギー

理科の中で計算が多い分野で、数学が苦手な人は苦労するかもしれません。

しかし、当たり前のことも多いので、一見、難しそうに見えても、分かると意外と簡単です。

公式を確実に暗記する

物理の公式は、例えば、浮力、オームの法則、熱量などです。それほど多くないので、ノートにまとめて暗記しましょう。

実際に計算問題で使って覚えると頭に残りやすいです。途中の計算や計算結果を図に書き込んで、整理しましょう。

問題数は多くなくてよいので、確実に覚えて、説明できるようにすることです。

身近な例をイメージしながら覚える

物理分野は取っ付きにくい・難しいと思うかもしれませんが、意外と身近なことが多いです。

教科書にも身近な例が多数掲載されています。参考にして、具体的にイメージしながら論理的な考え方を押さえていくと分かりやすくなります。

重要な単語の定義は完璧に覚える

どの科目でも同じですが、単語・用語はすべての学習の始まり・前提です。

物理の重要な単語・用語、は正確に覚えましょう。例えば、全反射・屈折、実像・虚像、重力・浮力、力学的エネルギーなどです。

繰り返しますが、このような知識が点数に影響します。

「暗記」と「計算」で定期テストを制覇する

制覇

「暗記」と「計算」で理科の定期テストを制覇しましょう。そのために、ここからは具体的な勉強方法・コツを見ていきましょう。

中学理科は「暗記」と「計算」で成り立っている

これまで説明してきたように中学理科は、「暗記問題」と「計算問題」で成り立っています。どちらの要素が強いかは、単元によって違います。

例えば、生物分野の「植物や人体」の単元は、言うまでもなく暗記がほぼすべてです。各単元が暗記問題と計算問題のどちらのウエイトが大きいかを押さえておくと取り組みやすいです。

どちらがメインか分からないときは、先生に聞くのもよいですが、学校で配布されるワーク問題を見ればすぐに分かります。

暗記分野の単元はあっという間に成績アップ

中学理科はとにかく知識を増やすことです。暗記するだけで、得点力を容易にアップできます。知っているのと、知らないのでは大違いです。

社会科目と同じ暗記型ですので、その学習方法を応用しましょう。計算問題よりも成績アップにつなげやすいです。

語呂合わせはアリ?ナシ?

暗記の手法では、語呂合わせも有効です。例えば、「頭文字暗記法」がありますが、覚えるのにちょっと時間が必要な場合もあります。工夫して、自分独自の語呂合わせに変えてみましょう。

頭文字を並べ変えて自分が覚えやすい事柄・意味に結び付けます。自作の語呂合わせは、思い出すのも簡単で効果的です。

自分だけの暗記ノートで高校受験対策も

暗記することのポイントを整理して、自分だけの暗記ノートを作ることも有効です。

特にテストで間違えた問題の原因を考えて、まとめましょう。間違えた問題専用のノートを作るのもよいです。

暗記ノートは、何度も声に出して読み、テストの度に読み返しましょう。隅々まで頭に入れれば、即答できるようになります。

計算分野の勉強方法

暗記が多い理科でも、例えば、オームの法則や湿度などは理解力・計算力が必要です。この暗記と計算の勉強法の使い分けができていない学生が少なからずいます。

計算分野の勉強方法は数学と同じで、まず基本問題を解き、解説をじっくり読むことです。そうして自分の弱点がはっきりすれば、強化すべきポイントも分かります。

作図ノートで身体を使いながら覚えよう

計算分野の解法にもいろいろなパターンがありますが、作図ノートを使う作図作戦も有効です。

図を書く作業は「身体で覚える」記憶方法で、スポーツや音楽と同じ「手続き記憶」になります。

身体が覚え込むことにより、あれこれ考えなくても自然と問題を解けるようになります。

勉強法を押さえて定期テストで高得点!

高得点

勉強法を押さえて定期テストで高得点を上げましょう。勉強方法のポイントを具体的に説明します。

「暗記8割・理解2割」を押さえる

理科は社会と同じように暗記がメインになります。暗記だけでも8割方の得点がとれるでしょう。後の2割は基本的な解法パターンの理解と、計算方法の理解が必要です。

その理解が必要な2割の分野を確実に自分のものにするためには、「現象の正確な理解」とともに「計算方法の熟知」も必須です。

そして、その「現象の理解」と「計算方法」を確実に身に付けるためには、豊富な演習量を着実にこなさなければなりません。

「社会のように暗記」「数学のように理解」

理科には上で説明したように、「社会のような暗記タイプ」と「数学のような理解タイプ」の単元があります。どちらかというと暗記タイプのほうが勉強しやすく、早く点数アップにつながります。

もちろんより高得点を目指すなら、両方を解く力が必要です。そのためにも、どちらが自分の弱点なのかを見極めて、弱点を早めに強化しておきましょう。

自分が取り組む問題が暗記型か理解型かを見分けて対応することで、勉強の効率も随分変わります。

最初に重要語句と現象をノートで覚える

重要語句と現象は、最初にノートにまとめて確実に覚えましょう。教科書に出てくる重要語句は自分で意味を調べて再確認しながらやると効果的です。

また、ワークの確認問題や練習問題で出題されている語句は、基本的にすべて重要語句と考えましょう。

現象の基礎知識も重要です。理科が苦手な生徒は現象に関する知識が不足しているケースが多く見られます。化学と物理分野は、特に現象の基礎知識の割合が多いので、しっかり押さえてきましょう。

中学理科の実験問題のポイント2点!

中学理科の実験問題で問われるポイントは、次の2点です。

  1. 実験を行いやすくするための操作とその目的

  2. 安全に実験を行うための操作や注意事項とその目的

例えば、1つ目は光合成の実験で、「色の変化を見やすくする」ために「葉を温めたエタノールに浸す」操作が行われます。

2つ目の例は、炭酸水素ナトリウムの分解実験で、熱した試験管に水が入って割れないように」するため、「ガラス管を水中から取り出した後で火を消す」操作をすることなどです。

上記の2つのポイントをしっかり書けるように確実に覚えましょう。

95点以上を目指して中一から高校受験対策

95点以上を目指して中一から高校受験対策をしましょう。今まで説明した勉強法でそれなりの高得点をとれますが、95点以上となると応用力が問われます。

例えば、最近は時事問題を出題する学校も増えているので、時事問題にも注目してサイトやニュースをチェックするようにしましょう。

大事なことは、分からないところを放置せずすぐ解決することです。自分でできなければ、必ず学校の先生や友達などに教えてもらい、確実に潰しましょう。

いろいろな種類の問題を解く

基本は学校の問題集ですが、それを確実にマスターできたら、次は学校以外の問題集をこなしましょう。

塾の問題集でも、書店でも、家庭学習用のものでもよいですが、自分の志望校のレベルにあった問題集を選びます。

いろいろな種類の問題を解けば、応用力もアップし、受験対策にもなります。

記述問題を落とさない

記述問題を落とさないこともポイントです。記述式の対応は、普段から勉強方法を工夫しておく必要があります。

ポイントは次の2点です。

  • 教科書を音読し、文章を頭に入れておく
  • 問題集の記述問題を繰り返し解く

他にも、「指定文字数の8割以上でまとめる」「質問によって最後のまとめ方を変える」ことも意識すると確実に良い点が取れます。

中学理科の効果的な覚え方についてまとめ

中学理科の効果的な覚え方についてまとめ

  • 覚え方はまずは基本に専念することが重要
  • 4大分野を単元ごとにバランスよく暗記する
  • 暗記8割・理解2割の勉強法を押さえる

今回は中学理科の効果的な覚え方について、高校受験で通用する暗記法やテスト勉強のコツなどを紹介しました。

この記事を参考にして、中学理科での暗記方法や高校受験勉強のコツなどを理解して、効果的に学習を進めてください。