大学受験の滑り止めの選び方は?選定のコツやMARCHの滑り止め難化についても解説!

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「大学受験の滑り止めの選び方を知りたい!」

「MARCHの滑り止めは難化してるって本当?」

このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?

大学受験をするにあたり、本命の他に滑り止め候補の大学をリストアップする人は多くいます。

しかし、自分のレベルを踏まえて滑り止めを選定するにあたり、迷ってしまうことはありますよね。

こちらの記事では、大学受験にあたっての滑り止めの選び方や、MARCH(マーチ)の難化の噂について解説していきます!

滑り止め校の選び方についてざっくり説明すると

  • 不安な方やプレッシャーに弱い方は滑り止め受験がおすすめ
  • 模試の判定でAの学校を目指すのが鉄板
  • 試験の日程もしっかり見ておこう
  • マーチや日東駒専は難化の傾向にあるため要注意

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滑り止め大学はどうやって選ぶの?

女性の疑問

大学受験に臨む場合、ほとんどの人が滑り止めにいくつかの大学を受けています。

しかし、滑り止めといってもどの程度のレベルの大学を選ぶべきか、悩んでしまう方も多いでしょう。

こちらの記事では、滑り止めにはどのようなレベルの大学を選ぶ方法についてお伝えしていきます。

滑り止めは精神的な安心感が目的

そもそも、なぜ大学受験で「滑り止め」という概念があるのでしょうか?

滑り止めに大学を受験する意義は「精神的な安心感」を得るためです。

一種の保険のようなもので、確実に受かることができるであろう進路を確保しておくことで、本命大学の受験の前に「落ちても行き先がある」とリラックスした状態で試験を受けることができます。

精神的な安らぎがあるかないかによってのしかかってくるプレッシャーは大きく違うため、本命試験の前に進路を確保して安心したい方はぜは滑り止め受験をするべきです。

さらに、滑り止めで受験する大学は、当然のことながら本命ではなくあまり行きたい大学ではない場合が多いです。

つまり、「本命に落ちて妥協案の大学に行くのは嫌だ」と、自分を奮起させる効果もあるのです。

滑り止め受験は全員がするわけではないため、自分の置かれている状況などを加味して受験するか否かを決めましょう。

受験の予行演習にもなる

滑り止めを受けるメリットは他にもあり、受験の場数を踏むことで雰囲気に慣れたりする効果も期待できます。

第一志望の大学を受験する前の予行演習にもなるため、本番さながらの雰囲気や緊張感を味わうことができるでしょう。

いきなり予行演習を踏まずに本命を受験すると、本番の緊張感やプレッシャーに押しつぶされてしまうこともあり得ます。

そのため、プレッシャーに強くない方や「とりあえず本番の場数を踏んでおきたい」と考えている方は滑り止めの受験をおすすめします。

本命にこだわる覚悟があるなら受験しない場合も

絶対に合格したい第一志望の本命があり、何浪してでも絶対に合格したい場合は無理に滑り止め受験をする必要はありません。

理由は、滑り止めを受験して合格したとしてもその大学に行く意志がないため、受験しても緊張感を持つことができないためです。

滑り止め受験をする時間が無駄になってしまうため、絶対的な本命がある場合は滑り止め受験をパスするのも選択肢です。

ただし、あがり症の方やとりあえず実践経験を踏んで安心感を得たい方は、練習の意味合いで滑り止め受験をするのももちろんアリです。

大学受験における滑り止め大学の選び方

勉強机の風景

それでは、滑り止め大学はどのように選べば良いのでしょうか?

模試の判定はAの学校を選ぶ

滑り止め受験は保険を作っておくための受験なので、ほぼ確実に合格できる大学を選ぶ必要があります。

滑り止めに時間を割いて本命大学の対策が疎かになってしまうと本末転倒なので、滑り止め受験を選ぶにあたって対策に時間がかかってしまう大学は除外するべきです。

そのため、模擬試験などでA判定を安定して取れている大学はほぼ確実に合格できると考えられるため、A判定の学校を滑り止めとして選ぶのが望ましいと言えるでしょう。

なお、滑り止めの目安としては、偏差値で言うと第一志望の大学の偏差値よりも10程度下の学校が該当します。

B判定で受験するのももちろん問題ありませんが、滑り止め受験の意義や目的を考えると、少しのリスクも取るべきではありません。

そのため「絶対に受かる」位置付け以外の学校の受験は、リスクが伴うことを承知で受験してください、

学力に合わせて滑り止めも変えよう

滑り止め校を一度決めたらずっと固執するのではなく、自分自身の学力の伸びに合わせて選ぶ大学も更新しておく必要があります。

当初は滑り止めだと思っていた大学が、思うように成績が伸びずに第2志望や第3志望になることは十分にあり得るため、自分自身の学力や成績を把握することは大切です。

もちろん、逆のパターンもあります。

自分自身の学力が著しく伸びたことで、元々はチャレンジ受験しようとしてた大学が滑り止めになることもあり得るため、常に努力を怠らず慢心しないことを意識すると良いでしょう。

入試科目や受験方式を検討して

入試科目やマークシート式・記述式などの受験形式は、本命大学と同じような形式を選ぶと良いでしょう。

もし、滑り止め校の科目に本命大学の試験で使わない科目が含まれていると、勉強の負担が無駄に大きくなってしまいます。

滑り止め受験に貴重な時間と体力を割いて本命大学の合格を脅かしてしまうのは非常にもったいないため、入試科目は本命大学と同じである必要があります。

なお、本命大学でなくても第二志望の大学などと科目がかぶっていた場合は、それを使っても問題ありません。

勉強の効率や「無駄な勉強をしない」ということを意識して勉強していきましょう。

また、当然のことながら滑り止め受験だからといって油断すると足元をすくわれてしまう恐れがあるため、しっかりと対策することを心掛けましょう。

受験日を詰め込みすぎない

複数の受験をするにあたって、日程も考えておく必要があります。

滑り止めの受験は本命試験の練習も兼ねているので、本命の受験日よりも前である方が良いでしょう。

本命の後に滑り止め受験があると、滑り止め受験でもプレッシャーがかかってしまうため、注意が必要です。

加えて、本命の試験の前日や前々日などに試験を入れてしまうと、体力を消耗してしまって回復しない内に本命の試験を受けることになります。

日程がきついとコンディション不良で本命大学の試験でうまくパフォーマンスが発揮できないこともあるので、余裕を持ったスケジューリングを心掛けてください。

なお、地方の受験生は移動日なども考慮して日程を組むようにしましょう。

受験日前に前泊する場合は会場からのアクセスが良いホテルを調べておき、早めに手配しておくと安心です。

地方から来る方は土地勘がなく道に迷い慌ててしまうこともあり得るため、事前準備も入念に行ってください。

モチベーションの沸く大学を選ぼう

受験勉強は長期間に渡るため、モチベーションの維持にも注意を払う必要があります。

せっかく受験する縁があるので、その大学の良いところを見つけて、受験に対するモチベーションを確保しておくことも大切です。

モチベーションのきっかけにするのは何でも良く「就職に強い」「通いやすい」「知名度が高い」などでも構いません。

入学する可能性がある以上、可能であればオープンキャンパスにも行っておくと良いでしょう。

「絶対に浪人したくない」などのネガティブなモチベーションだと心のゆとりも生まれずプレッシャーもかかります。

そのため、苦労して滑り止めの大学の試験勉強を頑張るよりも、その大学の良いところを探した方が勉強のモチベーションも維持しやすいでしょう。

迷ったら受験して行くかどうかは受かってから判断を

受験するにあたって迷いが生じることもありますが、そんなときはとりあえず受験してみることをおすすめします。

「絶対に行かない大学なら受ける必要がない」「受験料や交通費がもったいない」などという理由から滑り止め受験をキャンセルする受験生もいますが、そんな受験生でも滑り止めは絶対に受けておくべきです。

勉強の段階では行きたくなくても、第一志望に落ちてしまったら心境が変化して行きたくなることもあり得ます。

つまり、行くかどうかは最終的な結果が出たその時になってみないと分からないため、いまいちモチベーションが湧かなくてもとにかく受けておくことをおすすめします。

一番やってはいけないのは、滑り止め受験をキャンセルして本命にも落ちてしまい、八方塞がりになってしまうことです。

こうなってしまうと浪人生として1年頑張るしかないため、このような辛い状況にならないためにも滑り止め受験をしておくべきなのです。

最終的な合格発表後に、本命大学の手応えやその時の心境をよく考えた上で「滑り止めには受かってるけど浪人することにした」「入学金を期限までに納入せずに滑り止め大学を蹴る」という選択をするのもアリです。

このように、滑り止め受験をしていることで自分の選択肢を増やすことができるメリットもあるのです。

とはいえ、本命が不合格になってしまったら浪人するか、滑り止めに入学するかは自分の将来に関わることなのでかなりの悩みどころです。

経済的な事情や浪人する覚悟や意思など、様々なことを勘案して自分の進路を決めると良いでしょう。

入学金の振り込みが必要になることを知っておこう

入学金には納入期日がある点にも注意が必要です。

滑り止め校は受験日が本命より早く、合格しても滑り止め大学の入学金納入期限も本命大学の合格発表の前になることが多いです。

入学金の目安としては20~50万円に渡りますが、基本的に辞退しても返金されることはないので慎重に考えるべきでしょう。

この時期は非常に悩ましい時期ですが、色々な人と相談して慎重に決めるようにしてください。

大学受験の滑り止め最新情報

情報のイメージ

ここ数年で私立大学の定員厳格化が行われた影響で、大学受験の滑り止め選びが難しくなってきています。

今後の滑り止め校の選び方にも影響が出てくるため、最新情報をしっかりと押さえておきましょう。

大学の定員厳格化で私立の滑り止めが難化

これまでの滑り止めとされる大学では、合格者の多くが辞退することを見越して定員よりも多めに合格者を出す学校が多い傾向にありました。

しかし、文部科学省が定員を大幅に超過して合格者を出す大学に対しては補助金を削減する方針を明らかにしたため、MARCH(マーチ)や日東駒専レベルの大学では難易度が上昇してA判定・B判定でも落ちてしまうという恐ろしい現象が起きてしまいました。

つまり、定員が削減され門が狭くなってしまったため、合格の難易度が上がってしまったのです。

MARCHの滑り止めで難易度が上昇

大学定員の削減が起きたため、MARCHの滑り止めとされている日東駒専(日本大学・東洋大学・駒沢大学・専修大学)をはじめとして、成成明学獨國學武(成蹊大学・成城大学・明治学院・獨協大学・國學院大學・武蔵大学)などで入試難易度の上昇が起こりました

特に、日東駒専ではかなりの難易度上昇が起こり予備校業界に非常に大きなインパクトを与えました。

そのため、滑り止めの予定で受験する大学であっても、ライバルが多いことを忘れずに丁寧に勉強しなければなりません。

共通テストによる不安要素も検討して

これまで行われていたセンター試験から共通テストへと変更された影響もあり、大学のボーダーが大きく変動することが予測されています。

共通テスト変更後の数年間は、出題レベルなども振れ幅が出てしまうと考えられており、万が一の時に備えて滑り止めは今まで以上に慎重に選ぶ必要があります。

とはいえ、英語の配点や数学の試験時間に変更点がありますが、教科書を軸にして勉強を進めていくことには変わりはありません。

手堅い滑り止めを1つ決めておくのが大切

前述した私立大学の全体的な難易度の上昇傾向はこれからも続くと考えられており、新しい共通テスト導入への不安を抱いている受験生も多いでしょう。

そこで、従来の滑り止めに加えてさらに難易度が低く安全な滑り止め(目安としては偏差値10~15くらい下)も押さえておくと安心です。

精神的な安心感を得るためにも、手堅い滑り止めを1つ抱えておくことでプレッシャーから解放されるメリットがあります。

本命がMARCHの例であれば、第一の滑り止めとして日東駒専を考えておき、さらに加えてそれよりもワンランク落とした大東亜帝国(大東文化大学・東海大学・亜細亜大学・帝京大学・国士舘大学)を受験しておくと安心でしょう。

共通テスト対策

しっかり勉強しましょう

本命や滑り止めの目処がついたら、共通テストの対策に注力しましょう。

具体的にどのような対策が効果的なのか、解説していきます。

過去問をたくさん解く

センター試験から共通テストに変わったことで、これまでの「知能・技能」に加えて「思考力・判断力・表現力」も重視されるようになりました。

しかし、特段試験対策の方法を変える必要はなく、教科書を活用したインプットと問題集を活用したアウトプットが基本的な勉強法になります。

共通テスト対策では、センター試験を含めて過去問演習を多くこなすことが非常に大事になるため、少なくとも各科目3〜5年分を目安に取り組んでおいてください。

学校の試験とは比べ物にならないくらい応用力が問われる試験なので、しっかりと過去問のレベルを体感して求められるレベルに到達できるように頑張りましょう。

早めの対策が吉

対策は早ければ早いほど良いです。

問題を解けば解くほど応用力や実践力を鍛えることができるため、インプットがある程度進んだら、ぜひ過去問演習に着手しましょう。

本命対策の過去問演習をこなすことで、自然と滑り止め校の合格率も高めることができるため、各科目の対策は早い段階で行いと良いでしょう。

また、ある程度勉強が仕上がってきたら時間を測ったり、難易度が高い問題に挑戦することをおすすめします。

演習のレベルを上げることで本番でも動じなくなるため、早めに対策をしておくと様々なメリットがあるのです。

共通テストの勉強法や、本命や滑り止めの大学選びに関して気になる方は、以下の記事を参考にしてください。

滑り止め校の選び方まとめ

滑り止め校の選び方まとめ

  • 本命の学校マイナス10程度が滑り止めの目安
  • 滑り止め受験をするか迷ったら、とりあえず受けるのがおすすめ
  • 滑り止め受験でもモチベーションを保ち、大学の良いところを見つけておこう
  • 手堅い滑り止めも確保しておくと安心

精神的な安心感やゆとりを持つ意味でも、滑り止め受験は非常に重要な意味を持ちます。

本命の試験で自分のベストを出すためにも、滑り止めはしっかりと確保しておき、油断せずに対策をしておく必要があります。

大学受験は人生の中でも重要なイベントの一つなので、ぜひ慌てることなく自分を冷静に見つめて志望校を決めましょう。

不安を抱えながら勉強するのは当然ですが、少しでも不安を和らげられるように、日々の勉強を頑張ってください!