高校生の模擬試験の直前勉強法は?前日からの勉強で点を取る方法を解説!

「模擬試験の直前ってどんな勉強をすればいいの?」

「模擬試験は前日に対策をとっても得点上げられるの?」

高校生なら模試の前にこんな疑問を持ったことはあるのではないでしょうか?

模試は全国の高校生が受けるので自分の現在の位置をある程度把握できます。もし、ここで高い位置にいれば自信がついて今後の勉強のモチベーションも高められます。

そんな意味でも模試試験で高得点を取っておきたいですよね。そこでこの記事では、模試の前日にやっても効果がある勉強法を紹介していきます。

勉強に自信を失っている人はもちろん、これからさらにモチベーションを高めたい人も参考にしてみてください。

模試をきっかけにして希望大学の合格をグッと近づけますよ。

模試の直前勉強法についてざっくり説明すると

  • 新しい視点を持つことが大切
  • 過去問で出そうな要点を掴んでいくとよい
  • 志望校の対策になるかを考えて勉強をする

高校の模擬試験前日の勉強法を解説

本を開いた画像

「普段の勉強と並行して模擬試験のための勉強なんてできるの?」

普段の授業についていくのが精いっぱいの高校生はこんな疑問を持つのではないでしょうか。

実際、休日に3年生全員で模試試験を受けさせる高校がありますが、生徒の中には模試まで対策できないと頭を抱えてしまう人たくさんいるのが現状です。

そこでここからは、模擬試験直前の有効な勉強法について具体的に紹介していきます。直前に迫った模試試験の対策だけでなく志望大学に合格するための対策にも通じています。

志望大学に合格する夢を叶えるために、ここからは真剣に読み進めてください。

新しい問題を解こう

まず模試の勉強をする上で大切なことは、模試直前であっても新しい問題を解くことです。 その理由は発想力を高めるためです。

試験の前だからこそ昔解いた問題を解いて「復習した方がいいのでは」と感じてしまいます。

しかし、同じ問題を解いていては無意識に過去の記憶をたどって問題を解くので、模試試験に出てくる新しい問題に対応できなくなるのです。

模試試験といえども問題を解くために重要な要素は、基礎力とともに応用力、つまりクリエイティブな発想力・閃き力です。

脳に適度に刺激を与えて閃き力を磨いて頭を柔軟にするためにも、今まで解いたことがない過去問などに挑戦するようにしましょう。

そうすれば模試でしっかりと自分の力を出し切れるようになります。

出そうな範囲を把握する

模試試験はあくまで力試しです。しかし、だからといって準備せずに受けるのではなく、しっかりと出そうな範囲を把握しておくことも点を取る方法として大切です。

模試試験などは過去問とその回答が学校に提供されている可能性があります。それらが学校の本棚などにないか先生に聞いてみましょう。

もし存在すれば過去問から出そうな範囲を分析することができ、点数に直結させられます。

例えば、歴史問題であればどの年代が重点的に出題されているか把握できれば、教科書などを徹底的に読み返すことで対策がとれるのです。

模試は本試験のための練習という側面もあります。模試を通じてどのような対策・準備をすれば点数を取れるのかが学べるのです。

そのため、本試験を受けるつもりで真剣に出そうな範囲を分析してみてください。真剣であればあるほど、そこで得られた結果が本試験でも有効に活用できるはずです。

過去問の要点まとめを把握する

模試の過去問を解いた時は実際に解けたかどうかが・正答できたかどうかが気になります。しかし、過去問で最も重要なのは正答までのプロセスが正しかったかどうかです。

いくら模試の難問を解けたとしても、それがたまたまでは本試験で正答できる保証はありません。

特に数学などでは、なぜその答えになったのか、どのようなプロセスでその答えが導き出されたのかが重要です。

それを理解できれば、問題の視点が少し変わっても十分に対応して解答できるようになります。

過去問を手に入れれば問題の要点や解法を繰り返し熟読するようにしましょう。選択肢を覚えてしまうのではなく、解説を覚えて理解するようにしてください。

そうすれば、模試はもちろん、本試験でも点が取れるようになります。

採点基準について把握する

模試では点を取るためのテクニックがあります。それは採点基準をしっかりと把握することです。

例えば、数学や国語、英語などでは採点過程で部分点が入ることがあるのです。

数学であれば証明などの記述式問題はすべて解けなくても、脈絡があって途中まで正しければその部分までを加点してくれる可能性があります。

国語なら古文の品詞を訳せていれば点数が入る可能性があります。同様に、英語も和訳問題ではすべての単語をしっかりと文章に入れることが大切です。

また、英作文でも構文がわからなくても簡単な文章を並べることで部分点をもらえることもあります。

実施している模試によって部分点の加減はまちまちです。よってすべてに共通して有効な方法ではありません。

しかし、どの模試試験はどれくらいの部分点が入るのかを把握しておくことはかなり有効な対策です。

本試験でもいえることですので、志望校の採点基準も同時に把握しておくようにしましょう。その小さな積み重ねが合否を左右します。

英語は簡単に総復習

ここまで説明してきたことをやってまだ余裕がある場合は、英語や古文などの単語を覚え直すのがいいでしょう。 つまりは基本の総復習です。

基礎的な部分はすべての土台となる部分ですので、簡単な問題から難しいものまですべてに必要な知識です。

そして、難問に詰まってしまった場合にも最後の最後で頼りになる可能性がある部分です。ここを復習して固めおくと模試で取りこぼしを起こしにくくなります。

また、長期的に見ても要の知識を復習して確認することは有効です。なぜなら、本試験でも問われる可能性が高いからです。

つまり、簡単な部分を総復習することは、模試だけでなく本試験対策にもなります。やり切った後は基本に立ち返るようにしましょう。

そしてここまでも「やってもまだまだ余裕がある」という人は、長文問題を読むのがおすすめです。読解問題で主語を掴む練習をすることで、文章を読むスピードや正確性がアップします。

長文を読むまでできればベストですが、模試の直前などで時間がない人は単語の復習くらいまではできるようにしておきましょう。

志望大学に合わせた対策をしよう

模試前日でも間に合わせる勉強法を紹介してきましたが、もっと重要なことがあります。それは、ここまでの対策が志望大学にとって有益なものになっているかどうかです。

いくら模試で100点を取れたとしても志望大学の試験でも同じように点を取れなければ、今までやっていたことは意味を成しません。

模試の対策をする前に十分すぎるくらい志望大学の過去問をやって傾向を把握しておいてください。志望校に出題されないような問題を模試のために勉強する必要はありません。

常に念頭に置いておくべきは志望大学の対策と傾向です。それをベースにして模試があれば模試の対策をする程度にしておきましょう。

つまり、志望大学で出題される内容・範囲が勉強をする最大の範囲として照準を合わせ、模試に振り回されないようにしてください。

試験の前日の過ごし方や理想的な睡眠時間について解説した記事は以下を参照してください。

試験前日勉強すべきことについて知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

模擬試験の意味と正しい受け方

教室の画像

「模試の成績で大学が決まるわけでもないのに、本当にやる意味があるの?」

このように模試をやる意味があるのかどうか疑問に感じている人は多いのではないでしょうか?

事実、模試の成績がよくても志望大学には合格できません。反対に、E判定からの逆転合格をする人もいます。

では、模試試験ってどのような意味があるのでしょうか。ここでは模試試験の意味や正しい受け方について紹介していきます。

ここを読めば志望大学に合格しやすくなるだけでなく、「絶対無理」と思っていたワンランク上の大学にも手が届くようになるかもしれませんよ。

自分の現在の位置をすることができる

模試を受ける最大のメリットは自分が今どれくらいの位置にいるのかがある程度把握できることです。

模試試験は全国の受験生が同じ時に同じ問題を同条件で解くので、かなりの精度で自分の位置が現れてくるのです。

そのため、「自分の今の実力なら最難関の国公立は難しい」あるいは「もう少しで難関私立に手が届く」など、正確な目標を立てやすくなります。

また、模試は大学受験を想定しているので模試を通して自分の弱点を把握できるメリットもあります。

「これからどこを勉強しなければならないのか」「自分にはどこが足りていないのか」がはっきりとわかるので、上手に活用できれば目標を達成しやすくなるのです。

必ず点数目標を立てよう

模試試験を受ける時に必ずやってほしいことが「点数目標を立てること」です。

ほとんどの人は模試で点数の目標を立てることはありません。しかし、点数の目標を立てることはモチベーションにつながるのでかなり勉強面にも有効に働きます。

他にも「この範囲の問題が出たら必ず得点する」「○○大学でA(B)判定をとる」などの目標もいいでしょう。

とにかく、模試を受ける時は事前に目標を定めておくことが有益です。

例えば、目標を定めてクリアすれば、さらに上を目指せるようになります。もしクリアできなくても目標までどれくらいの距離か、どんな勉強をすべきかなどが自ずとわかるようになります。

目標設定は前日などの直前では作れない場合があるので、少し前から目標を立てておくようにしてください。そうすれば、今まで以上に有意義に模試を活用できるようになります。

試験直前は基本事項を確認

模試を受ける直前は基本事項を重点的に再確認するようにするのが有効です。「模試は所詮模試」と軽く考えて試験前は友人と雑談をしていませんか?

全国の受験に本気で挑んでいる人は試験直前まで気を抜かず、決して諦めずに食らいついていきます。もちろん模試でも自分の正確な位置を把握するために真剣です。

この姿勢はメンタルを鍛えるのにも有効です。ぜひ模試くらいと軽く考えずに模試が始まる最後の最後まで基本事項を執念深くチェックするようにしてください。

チェックするとよいものは以下のものがあります。

科目 チェックリスト
国語 古文などの単語・熟語
数学 公式・解き方のパターン
社会 年表・人物・出来事
理科 化学式・用語
英語 英単語・構文

これがすべてではありませんが、これらを中心に確認するとよいでしょう。

試験終了後は自己採点

模試を最大限活用する方法は、試験終了後すぐに自己採点することです。「自分で採点なんてしても仕方ない」と考えていては受験に勝ち残れません。

終了後に渡される模範解答などで自己採点するようにしてください。わざわざ自分で採点する意味は、より知識が定着しやすくなるためです。

模試とはいえ、真剣に問題に向き合ったはずです。本気で考えた直後に「なるほど、こういうことか」と納得をすることで、次は間違えなくなります。

これが結果を返却された後となると「どこで考えていたのか」「なぜ悩んでいたのか」を忘れてしまって、模試を力にできなくなってしまうのです。

結果はそのうち返却されてきますが、それは自分の位置がわかるだけです。模試を活かしきるためにも模試の終了後は自己採点するようにしましょう。

返却されたら必ず復習しよう

「試験終了後は自己採点」と重なる部分でもありますが、模試の結果が返却されてきたら必ず復習するようにしてください。

模試でできなかった問題は、すなわち自分の弱点である場合が多いからです。模試で解けなかったということは、本試験でも解けない可能性が高いです。

そのため、必ず模試は復習して、正しく回答できるようにしましょう。

ただ、復習しようと思っていても授業などで忙しいと忘れてしまいがちになります。

そうならないために「模試が返却されたらその日のうちに復習する」など、ルールを決めてしっかりと取り組むようにしてください。

問題を復習する時は「なぜ間違えたのか」「どうすれば正解できるのか」など、正解までのプロセスもしっかりと考えるようにしましょう。

そうすれば模試を最大限活かせて、ワンランク上の志望大学も見えてくるかもしれません。

高校生の模擬試験の直前勉強法まとめ

高校生の模擬試験の直前勉強法についてのまとめ

  • 模試の対策では出そうな範囲の新しい問題を解くのが有効
  • 模試が迫ってきたら基本部分の見直しをする
  • 模試それぞれの部分点などの特徴も把握しておく
  • 模試が終われば必ず復習をして本試験に活かす

模試前日の対策に今までの問題を解いて復習する人がいますが、おすすめできません。出そうな範囲を把握して新しい問題を解くようにしてください。

なぜなら、新しい問題を解くことで脳に刺激が与えられて、応用問題にも柔軟に対応できるようになるからです。

そして、模試の時間が迫ってきたら友達と話すのではなく、基本部分の見直しを必ず行うようにしましょう。 基礎部分はすべての問題に通じる部分でもあるので、有効です。

また、模試対策としてはどのような部分点があるのかを知っておくことは、点を取る方法として重要です。見落としがちですが、模試それぞれの特徴を把握しておくようにしましょう。

ここまでやって結果が悪いと「仕方ない」と考えてしまいがちです。しかし、必ず自己採点で見直しをして間違った箇所を復習するようにしてください。

すぐに見直しをすることで、知識が定着しやすくなります。模試はステップアップするための道具ですので、最大限活用できるようにしてください。

そうすれば、今の志望大学よりもワンランク上の大学にも合格できるようになります。