【小学2年生】主語と述語の見分け方は?教え方や分かりやすい問題・例題を徹底解説!

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「小学2年生の子どもにどうやって主語述語を教えたらいいの?」

「低学年の子どもには主語と述語どっちから教えるとわかりやすいの?」

小学生の子どもをお持ちの親御さんで、このような悩み・疑問を持っている人は多いのではないでしょうか?

主語述語は国語の中で最も大切な単元の1つです。そのため、親としては何とかして理解させたいと思うものです。しかし、なかなかわかってもらえない・理解させられないのが事実です。

そこでこの記事では小学2年生に主語述語を理解してもらえる教え方を紹介していきます。教え方だけでなく効果的な例題も書いているので、ぜひ参考にしてください。

この記事で紹介する方法を試せば、主語と述語を理解できた子どもが喜ぶ顔を見られますよ。

小学2年生に教える主語述語についてざっくり説明すると

  • 主語述語は教え方が大切
  • 主語と述語の探す順番を教えるのがいい
  • 教えた後は問題を投げかけてみる

小学2年生単元の主語述語

顔にクエスチョンマークの画像

「主語述語を教えるのは技量次第って本当?」

小学2年生に主語述語を教えて理解させるのは難しいものと考えていませんか?実際、小学2年生にとって主語と述語の考え方を理解するのは簡単ではありません。

しかし、実は教え方さえわかれば案外簡単に理解してくれるのです。ここではその教え方を紹介していきます。

主語述語とは?

主語と述語をひと言でいい表すと以下のようになります。

  • 主語 誰(何)が

  • 述語 どうする

つまり、主語とは述語の主体を表す部分のことで、文章のいわば名刺ともいえる大切な部分です。

一方、述語とは主体が「どうする」のか「何」なのか、あるいは「どんな」なのかを説明する部分です。

文章を正しく読解していく上で必ず理解しておかなければならない基本中の基本といえます。

教え方次第ですぐできる

大人なら上の説明だけでも十分理解できますが、子どもの場合はこれだけでは理解ができません。そのため、正しい教え方が必要なのです。

ただし決して難しい単元ではないので、教え方次第でスムーズに理解してくれます。具体的には次の章で説明していきます。

そこで紹介するステップに従って教えることで、問題は解決できるでしょう。

さらに、確認で問題も掲載しています。それをやれば国語のテストでもしっかりと点数を取れるようになりますので、しっかりと理解させてあげてください。

主語と述語がわかるメリットは?

主語と述語を理解させることには学校の成績が良くなる以外にもメリットがあります。

例えば、違和感のない日本語を話せるようになることなどが挙げられます。

一方、主語と述語を十分に理解していない子どもはよくわからない文章を作成しがちです。例文を挙げれば「僕の夢は、パイロットになることが夢です」などのようなものです。

決して意味が通じないことはありませんが、あまり良くない文章といえます。もちろん、このような言葉では将来の国語の成績にも影響を与えます。

主語と述語をはっきりとさせた正しい日本語を話したり、国語の成績を高めるためにも、基礎の基礎からしっかりと主語述語を理解させることが大切なのです。

主語と述語の探し方

人が虫眼鏡で探し物をしている画像

「主語と述語はそれぞれ分けて教えた方がいいの?」

主語と述語を教える時、こんな疑問を持つ人もいるでしょう。実は、主語と述語をまとめて教えるよりも、それぞれ分けて教える方が効率的です。

ここでは主語と述語の教え方、探し方を紹介していきます。

まずは述語から

主語と述語を教える時は、はじめに述語から教えるのが正解です。意外に思う人は多いのではないでしょうか。

しかし、述語から教えた方がスムーズに両方を理解できるのです。まずは述語を見つける練習からさせてみてください。

述語は文章の文末にあることがほとんどです。例えば、「彼女は昨日キッチンでワクワクしながらカレーを作った。」という文章なら「作った」が述語です。

このように、比較的理解しやすいので、「わかった!」と自信をつけさせるのにも最適といえるでしょう。

倒置法は例外なので注意

ただし、これには注意点もあります。それは倒置法という例外が存在し、先ほどのルールは適用されません。

例えば、「僕はアメリカに行くんだ、絶対に。」という文章です。語順を逆さにすることで文章の印象を強める効果を狙った表現技法です。

日本語にはさまざまな表現方法があるので、主語と述語を教えていく際には応用問題などに注意してください。

なお、この文章の正しい語順は「僕はアメリカに絶対に行くんだ。」で、「行くんだ」の部分が述語になります。

文節単位で考える

述語から教えるのと同じくらい大切なのが「文節単位」で考えることです。 文節とは、言葉を細かく区切った時に不自然にならないひとまとまりのことです。

例えば「彼は教室で勉強をした」という文章であれば、「彼は」「教室で」「勉強を」「した」がそれぞれ文節です。

教える時は文節の後に「ネ」を入れるとスムーズに理解できます。例えば、彼は(ネ)教室で(ネ)勉強を(ネ)した(ネ)のような感じにです。

主語と述語は文節単位のものなので、文節を理解できるようになると主語と述語もわかりやすくなります。

ひと手間のように感じるかもしれません。しかし、後々役に立つ知識ですので教えてあげてください。

その後に主語を見つける

述語や文節を理解してから主語を見つける練習をするのがベストな道筋です。この時意味について考える必要はありません。

主語の後には「が」や「は」という語がよくつくことを教えてあげるのです。また、「も」「さえ」「こそ」なども後に続く可能性があることも教えて上げられれば十分です。

このように形式から判断できるようにすれば比較的優しく「主語」を見分けられるようになります。

ただし、注意点は日本語には主語がない文章が多数存在することです。倒置法と同様に、少し例外が存在することも教えてあげましょう。

主語・述語の問題・例題

子どもがペンを持って問題を解いている画像

主語・述語を探す問題

次の文章中で主語と述語をそれぞれ見つけなさい。

  1. 彼は中学生だ。

  2. 兄は いつも しんけいしつだ。

  3. 妹が 小さな声で 私を 呼ぶ。

  4. 北海道は 日本で いちばん 大きい 県だ。

  5. そうじを したので 机は きれいだ。

答え

  1. 主語:彼は 述語:中学生だ

  2. 主語:兄は 述語:しんけいしつだ

  3. 主語:妹が 述語:呼ぶ

  4. 主語:北海道は 述語:県だ

  5. 主語:机は 述語:きれいだ

述語の分類

次の1〜4の文章は、次の(あ)〜(う)のどれにあてはまるのか答えなさい。

  1. 犬が ころぶ。

  2. きりんは 大きい。

  3. 赤ちゃんは かわいい。

  4. さめは 魚だ。

  • (あ)何が(は) どうする
  • (い)何が(は) どんなだ
  • (う)何が(は) なんだ

答え

  1. (あ)
  2. (い)
  3. (い)
  4. (う)

小学2年生に教える主語述語についてのまとめ

小学2年生に教える主語述語についてのまとめ

  • 小学2年生に主語と述語を理解させられるかは教え方次第
  • まずは述語から教えると理解が早い
  • 述語や文節を教えて最後に主語を教える順番がベスト
  • 日本語には例外が多いことも伝える

小学生に主語と述語を教えるのはなかなか難しいですが、教える順番を工夫することで簡単に理解してもらえます。

はじめは主語から教えがちですが、述語から教えるのが正しい教え方です。文末にあることが多いので、スッと理解してくれます。

続いて文節を教えて最後に主語を教えると「わかった!」といってもらいやすいです。もちろん、日本語には倒置法などの例外が多いので、これらにも少し触れておけばいいでしょう。

そうして授業のプリントなどを利用して問題に取り組ませてあげてください。混乱することなく主語と述語の問題を解けるようになっていますよ。