小2の自宅学習は必要?低学年での家庭学習方法や学習計画・おすすめ教材を紹介

「小2で自宅学習は必要なの?」

「低学年での家庭学習にはどんな教材がおすすめ?」

お子さんが小学2年生にもなると、そろそろ自宅学習をさせるべきではと気になる方や、家庭での算数や国語の勉強の仕方、教材の選択などで悩む保護者もいらっしゃるでしょう。

今回は小2の自宅学習は必要かについて、低学年での家庭学習方法、学習のポイント・おすすめ教材などを詳しく解説します。

この記事をご覧になれば、小2をはじめ低学年での自宅学習の必要性や家庭学習の仕方がよく分かるでしょう。

小2の自宅学習の必要性をざっくり説明すると

  • 小2は勉強を気にし始める年齢である
  • 小2の家庭学習方法には科目ごとのポイントがある
  • 小2の自宅学習向きの教材・問題集がある

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小2で自宅学習は必要なの?

小2

小2で自宅学習が必要なのかについて、まず小学2年生という年齢がどのような年齢なのか、また小学校低学年で重視すべき学習内容はどのようなものかを見ておきましょう。

小2は勉強を気にし始める歳

小学1年生の段階では勉強よりも学校生活そのものに慣れることが主目的です。勉強のことを気にし始めるのは、学校生活にも慣れてくる小学2年生になってからでよいでしょう。

さらに進んで、本格的に自宅学習を始めるのは、小学2年生になって学校での勉強にある程度慣れてからでも遅くはありません。

以下では、小学校での生活や勉強に慣れてきて、そろそろ自宅学習をさせたいと思っている保護者の方におすすめの学習方法を紹介します。

小学校低学年は国語の学習を重視

小学校で習う科目は国語・算数が基本で、さらに英語、理科・社会が加わってきます。それらの科目の中で低学年での勉強で重視すべきは、まず国語の学習です。小学2年生ではまだ語彙力や読解力が十分備わっていないので、国語を重点にして土台を作りましょう。

小学校でも中学年・高学年と進むにつれて次第に算数のウェイトが高まります。ですから、高学年になるほど算数をメインに勉強に取り組むようにしましょう。

国語を学習すべき理由

低学年で国語を学習すべき理由は、国語がすべての科目の学習の土台となる基礎だからです。国語をきちんと理解できていなければ、他の科目の勉強はスムーズに進められません。

例えば、算数がいくら得意でも文章題をきちんと理解できなければ答えにたどり着けないかもしれません。社会の出来事や歴史の流れも、語彙の知識や読解力が身に付いていないと、正しくフォローできないでしょう。

逆に国語をしっかり学習しておけば、物事の理解も早まり勉強を効率的に行えます。きちんとした読解力は相手の気持ちの理解にもつながり、他人を思いやる人に優しくできる効果も期待できます。国語は勉強だけでなく社会生活の基本と言ってもよいでしょう。

小学生の国語の勉強法については以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

小2の家庭学習方法とポイント

ポイント

ここでは、小2の家庭学習方法とポイントについてご説明します。

国語の学習のポイント

まず国語の家庭学習のポイントから見ていきましょう。

低学年の間に身に付けておきたい国語の力は次の2つです。

  • 漢字の抜けがないように暗記する
  • 読書をする→自分で語彙力を育む

何よりも漢字を毎日学習すること、また読書を続けることが大切です。読解問題もよいですが、まずはしっかり本を読み、漢字を確実に覚えていくことから始めましょう。

読書といっても、お子さんが好きな本を読ませるだけで良いのです。家庭学習では無理に勉強するという感じを持たせないことが大事です。その方がお子さんも前向きに取り組みやすくなります。

算数の学習のポイント

次に算数の家庭学習のポイントです。

  • 計算力を育む

小学2年生の算数の学習のポイントはこの1点に尽きます。計算力はこれから先の算数・数学の基礎力で、必須の力です。

高学年になるにつれて、算数や数学も論理的思考力や表現力が必要とされます。しかし、どのレベルになっても、計算力がなければ正解にたどり着けません。

ですから、小学2年生のこの時期に算数でもっとも重視すべきは計算力です。特に小2で新しく習う九九は難関で、つまずいてしまうこともあります。そのため、家庭学習では早くから九九になじませることも多いです。

計算練習は時間を計ってみよう

計算練習は時間を計るようにしましょう。なぜなら、計算問題は正確にできることが必須ですが、同時に早さが問われるからです。

計算の正確さは、繰り返し練習することである程度身に付いてきます。しかし、計算の速さは、意識して取り組まなければ身に付き難いものです。

そこで、おすすめしたいのはタイマーを使って問題を解く時間を計ることです。そうすれば、お子さんに少しでも早く解こうと意識させることができ、しかも時間の短縮を身をもって実感させることができます。計算のスピードを上げる効果が期待できるでしょう。

小学校低学年の算数の勉強法については、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

英語の学習のポイント

もう1つは、英語の家庭学習です。英語は学習指導要領の変更により2020年から小学校の3・4年生の授業内容に加えられましたが、まだなじみがないという保護者もいるでしょう。

しかし、英語の重要性に対する認識は広く一般的になってきており、家庭学習でも早くから英語を学習をさせるケースが増えています。ただ、そうはいっても、小学生低学年の自宅学習は国語算数が優先で、英語はその次という家庭がまだ多いのも事実でしょう。

英語の家庭学習の難点は、発音を正確に教えることが難しいことです。そこでおすすめしたいのが英会話を受講することです。塾や英会話教室に通わせるのは大変という方は、オンラインの英会話教室も多数ありますので、お子さんに合う教室を調べてみるとよいです。

小学二年生の英語の勉強法については以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

4・5月は1年生の復習を行おう

小2の家庭学習では、4・5月は1年生の復習を重点にしましょう。上で見てきたように小1では学校に慣れることが最優先で、学習がおろそかになっている懸念があるからです。

そこで4・5月は、小2の授業の復習をするだけでなく、小1の学習内容も確認し、しっかり復習しておきましょう。

小1の学習は身に付いており心配ないという場合は、やや難しめの応用問題集に挑戦させるのもよいことです。2ヶ月もあればテキスト一冊はすぐ終わらせることができるでしょう。

夏休みで予習を取り込んでいこう

4・5月で1年生の復習を確認できたら、夏休みは小2前期の学習内容を忘れてしまわないように復習をメインにしつつ、さらに予習も行わせるようにしましょう。

ただ、せっかくの夏休みですから、勉強を押し付けるようなことは避けましょう。かえって子供の勉強意欲をそぐからです。それよりは遊びも適度にさせながら、好きな本を読ませたりしながら、勉強するように仕向けるのが良い方法です。

前にも説明しましたが、読書は国語の語彙力を付けることができ、他の科目の基礎力にもなります。夏休みに予習ができればそれに越したことはありませんが、本をできるだけ読ませることだけでも先々の力になる大切なことです。

小2におすめな教材・問題集

ここでは、小2の自宅学習におすめな教材・問題集を紹介します。

市販でおすすめな教材・問題集

まず市販のおすすめな教材・問題集を2つ紹介しておきましょう。

5分間全科ドリル 小学2年生

5分間全科ドリル小学2年生
880円
5分間全科ドリル小学2年生
880円
項目 内容
価格 880円(税込)
出版社 清風堂書店
著者 三木俊一

算数・国語・生活の3教科の基礎を1冊にまとめたドリルです。各ページにヒントや豆知識が掲載されており、5分間で全科目に取り組めます。

短時間でサッと予習・復習できるので、学期末などの復習にもピッタリです。ただ、もっと確実にしっかり押えたい教科は、他の教材を併用した方がよい場合もあります。

Z会 グレードアップ問題集国語

グレードアップ問題集小学2年国語 読解
880円
グレードアップ問題集小学2年国語 読解
880円
項目 内容
価格 880円(税込)
出版社 Z会
著者 Z会指導部

「グレードアップ問題集国語」は「教科書+α」のハイレベルな学習ができます。「漢字・言葉」のほかに、「読解」の問題集もあります。

「漢字・言葉」の単元は、学習の基礎となる言葉の力が身につきます。学校で習わないことわざや熟語なども学べ、的確に表現する語彙力を付けることもできます。国語はこの一冊をやるだけでも力が付くでしょう。

通信教育の利用

自宅学習のやり方としては、以上の教材・問題集のほかにも通信教育を利用する方法もあります。通信教育のメリットは、次の2点です。

  • 親が教える手間が省ける
  • テキストを自分で選択する必要がない

親が学習すべき内容を決めて、テキストなどを用意して直接教えたり、お子さんに学習させることは結構大変です。通信教育であれば、1か月ごとに内容・量が決まったテキストが届きます。それを活用するだけですので、親の負担は少なく、安心できます。

以下の記事では、おすすめの通信教育をご紹介していますのでぜひご覧ください。

小2の自宅学習の時間の目安

時間

ここでは、小2の自宅学習の時間の目安を見ていきます。

小2の宿題の勉強時間は一日約30分

学研の調査(2017年8月) によると、小2で学校の宿題にあてる時間は1週間で2時間45分、平日5日間で学習とすると1日約30分です。また、2年生の半数以上が宿題以外の勉強はしていないと回答しています。

実際に小学2年生での勉強時間は30分程度が適当と言われています。小学校低学年では勉強時間の長さよりも、勉強する習慣を身に付けること、効率よく学習することが大切です。

その意味では、30分でも、15分でもよいのでまずは宿題を確実にこなすことが大事です。その上でさらに独自の勉強をすることはもちろん悪いことではありませんが、決して無理をさせないようにしましょう。

小2の勉強に適した時間帯は?

上記で一日の小2の平均勉強時間は約30分であることは述べました。

そこで、一日の中でどの時間帯に学習するのが良いのでしょうか。

勉強する時間帯としては主に三つあります。

  • 夕方
  • 就寝前

それぞれの時間帯でのメリットを解説します。

夕方はご飯前などに勉強をすることになるので、やるべきことを先に終わらせる習慣を身に着ける上で有効です。

就寝前に勉強をするのは暗記をする上で効果的です。ただ、夜遅くまでやってしまうと睡眠時間に影響がでて、結果悪影響を及ぼしかねないので気をつけましょう。

朝は、一番脳がクリアな状態で勉強できますので、思考をする勉強ができます。さらに学校までの時間と期限つきで勉強できますので集中して勉強することができるでしょう。

自宅学習のやる気を継続させる方法

自宅学習のイメージ画像

自宅学習では、毎日の学習を継続させることが特に重要です。

お子様の勉強のやる気を維持するにはどのようにすれば良いのか、いくつかポイントを紹介します。

得意な科目から勉強を始める

得意な科目・好きな科目から始めることで、毎日の勉強のスタートを切りやすくなります。

また、得意な科目の方が問題をどんどん進めることができ、達成感を感じやすいという点でも、はじめに行うのがおすすめです。

もちろん、苦手な科目を苦手なまま残してしまうことは危険ですので、苦手な科目にも取り組めるよう、バランスよく様々な教科を学習するような工夫も行いましょう。

集中しやすい環境を作ってあげる

漫画やゲームが周りに置いてある環境では、他のことに気が散ってしまいなかなか勉強に集中できません。

遊ぶ部屋と勉強する部屋を明確に分けるなどして、こういったものとできる限り距離を置くようにしましょう。

また、親とできる限り近い距離で勉強を行うことによって、進捗の確認がしやすくなるだけでなく、子供がサボりづらくなります。

ゲーム感覚で取り組める教材を用意する

ゲーム感覚で取り組めるような工夫をしてあげることで、子供が勉強に飽きづらくなります。できる限り楽しく取り組めそうな教材を用意してあげるようにしましょう。

また、この点でも上記の通信教育を利用することはメリットが大きいです。

子供の成長を最大限高めるような内容でありながら、楽しく取り組める工夫も豊富に盛り込まれているため、非常に優秀な教材だと言えます。

親も一緒に何かに取り組む

子供が勉強をしている一方で、親がテレビを見ていたりしていると、当然子供も集中しづらいです。可能であれば、子供と一緒に親も何かに取り組むようにしましょう。

最も理想的なのは、資格勉強などの「子供と一緒に学習する行為」ですが、デスクワークなどの「子供の隣に座って行える行為」でも大きな効果を得ることができます。

子供と一緒に勉強できるような何かを、この機会に始めてみることもおすすめです。

小2の自宅学習は必要かまとめ

小2の自宅学習の必要性まとめ

  • 小2は宿題を中心に自宅学習を始める時期
  • 低学年では国語の学習を重視すべき、特に読書が大事
  • 算数は計算力を育むこと、英語はオンライン英会話教室の利用もよい
  • 通信教育の活用も有効

小2の自宅学習は必要かについて、低学年での家庭学習方法、おすすめ教材などを解説しました。

小2は勉強に慣れてきて自宅学習を始める年齢ですが、大事なことは長時間勉強することではなく、宿題を中心に勉強する習慣をしっかり身に付けることです。

その際に学校の勉強だけでは不安であれば、通信教育の利用もおすすめです。ぜひ検討してみてください。