小学生の習い事は必要なの?メリットやおすすめの習い事・させすぎの注意点まで解説!

更新

「小学生になったから習い事を始めるべきかな?」

「子供に習い事をしたいと言われたけど、本当に必要なのかな?」

このように子供に習い事をさせるべきか悩んでいる人はいませんか?

習い事をすることには良い面と悪い面があります。 この記事では小学生が習い事をするメリットとデメリットについて丁寧に解説していきます。

この記事を読めば習い事をするべきかの判断に役立つはずです。

小学生の習い事の必要性をざっくり説明すると

  • 小学生の8割が習い事をしているが、必ずしも必要なわけではない
  • 子供の自主性を重視し、負担になりすぎないように気をつける
  • 文化系と運動系の習い事を1つずつ選ぶのがおすすめ

小学生に習い事は必要?

寝転がる少年

どれくらいの小学生が習い事をしてる?

小学生になる前から習い事をしている子供も少なくありませんが、小学生になると全体のおよそ8割もの子供がなんらかの習い事をしています。

また習い事をしている小学生の習い事の平均個数は2つですが、小学生低学年よりも高学年の方が習い事の個数が増える傾向があります。

こうしてみると習い事をしている小学生が圧倒的に多いことが目立ちますが、約2割の小学生はなにも習い事をしていないことも読み取れます。

通っている学校や地域によっても習い事への関心度は異なるようで、公立の小学生より私立の小学生、地方の小学生より首都圏の小学生の方が習い事をする個数が増える傾向があります。

習い事にかかる費用の平均は?

小学生は平均2つの習い事をしていることが分かったところで、次は習い事に月にいくらかかるか、1年間だとどれくらいかかるのかも気になるところですよね。

文部科学省が行った調査によると、私立小学校に通う子供の習い事にかかる年間の費用の平均は613,022円で、1か月に換算すると約50,000円程度。

公立小学校に通う子供の習い事にかかる年間の費用の平均は217,826円で、1か月に換算すると約20,000円弱程度です。

私立小学校の費用が圧倒的に高いですが、これは学習塾も習い事に含んでいるためです。私立小学校では学習塾に通っている割合が高いことも習い事の平均費用が高い理由の1つです。

習い事は必要なの?

習い事は必ずやらなければいけないものではありません。無理をしてまでする必要はありませんので、子供のやる気や家庭環境、親の考え方に合わせて判断しても良いでしょう。

しかし習い事をするメリットはたくさんあるため、ただ子供がやりたがらないから、他のことにお金を使いたいからと言って、初めから検討しないと成長のチャンスを逃してしまうかもしれません。

もちろん習い事をするデメリットもあります。まずは習い事をするメリットとデメリットを正しく知って、両面を考えたうえで習い事をするかしないかの判断をするのがおすすめです。

習い事が必要な理由

腕を組む少年

習い事は必ずやらなければいけないものではありませんが、やることで得られるメリットはたくさんあります。

活躍する場面が増え自信に!

習い事をすることで、他の子よりも得意なものを手に入れることができます。学校などで他の子と比べたときに「自分はこんなことができる」「これが得意だ」と思えることは自信に繋がります。

ピアノやフルートなどの楽器を習っていれば音楽の授業や文化祭で、水泳や体操などのスポーツを習っていれば体育の授業や運動会、スポーツの大会での活躍が期待できます。

子供のときの経験や感じたことはその後の考え方にも影響を与えるため、ある程度自信を持ってなにかを行える機会は重要です。

自信を持って挑めたことや活躍したことは、子供にとってとても良い経験になるはずです。

運動不足の解消に!

最近の小学生は外で走り回ったり、遊んだりする機会が少なくなっています。空地や公園などの子供が気軽に遊べる場所が減少したこともありますが、スマホやゲームなどの普及も大きな原因の1つです。

せっかく友達と遊ぶ約束をしても家の中でスマホやゲームなどで遊ぶため、外に出るどころかほとんど動かないということも珍しくありません。

子供のうちは勉強するだけでなく身体を動かすことも大切です。外に出て思い切り身体を動かすことは、身体と心の健全な発育が促されると言われています。

身体を動かす運動系の習い事を選べば、子供が思い切り身体を動かせる機会を作れるという面からも有効だと言えます。

スキルだけでなく社会性が身につく

習い事の中でもサッカーのようにチームで行う運動系なら、忍耐力や協調性を身につけるのに役立ちます。空手などの武道は礼儀を重んじるため礼儀作法が身につきやすいです。

このように習い事によって得られるスキルが異なります。またどんな習い事にもその習い事や教室によるルールや人付き合いがあるため、学校以外の社会でのルールを学ぶこともできます。

小学生のうちから社会性を身につける機会があれば、自分のことだけでなく周りにも気を配れるようになったり、リーダーシップを発揮したりする性格に成長するきっかけとなるかもしれません。

習い事には悪い側面も

落ち込む少年

上記のように小学生が習い事をするとメリットが多いのですが、一方でデメリットとなることもあります。

悪い面にもしっかり目を向けて検討しましょう。

多すぎると習得効率が悪くなる

子供にいくつもの習い事をさせようとする人もいます。しかし子供に習い事をさせすぎるのは、あまりおすすめできません。

習い事の数が多すぎると休みが取れないほど忙しくなってしまうことがあるからです。特に1日に2つ以上の習い事を入れると、疲れてしまって習得効率が悪くなる可能性があります。

習得効率が悪くなるどころか、やる気がなくなったり、プレッシャーになってしまったりすることもあります。

習い事を始める前にうまく目標設定をしたり、子供と相談したりして、親の都合や気持ちだけで習い事をさせすぎてしまうことがないように気をつけましょう。あれもこれもと手を出さずに、数を絞って習うのがおすすめです。

宿題ができず生活リズムが乱れる

習い事の中には、習い事のために自分で練習やトレーニングをしなければいけないものもあります。

習い事が多すぎると、習い事だけでなく自主練習やトレーニングにも時間を取られるため、放課後の時間のすべてを習い事に関することに費やさなければいけなくなる場合があります。

これでは宿題をする時間がないため、習い事に関することがすべて終わった後に、睡眠時間を削って宿題をしなければいけません。

しかし学校が終わってから寝るまで習い事や学校の宿題に追われるうえに、寝る時間まで遅くなってしまっては、次の日の朝起きられなくなってしまい、生活のリズムが乱れてしまいます。

費用対効果が得られないことも

1つの習い事にかかる毎月の費用は5,000円から2万円程度なことが多いです。習い事を始めようかと検討するときに入会金や月謝を気にする人が多いですが、習い事によっては月謝以外に衣装代や試験の受験料などの費用がかかるものもあります。

月謝以外の費用が多くて、結果として非常に費用がかかってしまうことがあるので気をつけましょう。

また習い事を始めるときはユニフォーム代や道具代、衣装代などの初期費用がかかることが多いです。その習い事を始めるためにどんな道具が必要なのか、継続するのにいくらくらいかかるのかを知ったうえで検討しましょう。

ただしこれだけ検討してお金をかけても、必ず続けられるとは限りません。また人によってはどんなにがんばってもその習い事と合わなくて、お金や時間、労力をかけたのにスキルを身につけられないこともあり得ます。

親や学校の友達との関わりが減る

先ほど習い事が多すぎると生活リズムが乱れてしまう可能性がある話をしました。宿題をやる時間すらない状況で、親や友達と遊ぶ時間があるでしょうか?

小学生にとって友達と遊ぶ時間はとても大切です。学校での友好関係の広がりに関わるだけでなく、心の健康や発達の面にも影響があります。勉強や習い事はもちろん重要ですが、友達と遊ぶ時間がなくなるほど習い事を詰め込むのは避けるのが賢明と言えるでしょう。

また習い事が多すぎると、放課後に家で過ごす時間が減るだけでなく、ごはんなどの時間を他の家族とずらさなければいけなくなることもあります。このように家族で過ごす時間が減ってしまうことも少なくありません。

小学生のうちは家族と話したり一緒に過ごしたりすることも成長において非常に重要なため、家族と過ごす時間が取れないほど無理なスケジュールを組むのはおすすめできません。

習い事をやってみるのはプラス!

笑顔の子供

上記のように小学生が習い事をすることにはメリットとデメリットがあります。しかし正しく習い事をすれば、プラスとなることが多いです。習い事の経験をプラスにするためには、どのような点に気をつければ良いのでしょうか?

子供の自主性を尊重する

子供が興味を持ったことを、子供がやりたいと言ったタイミングでやらせてあげるのは、学習効果が最も見込めます。逆に親の考えだけで習い事を選ぶと、子供にとってストレスとなってしまうこともあります。習い事を始める前に必ず子供と相談しましょう。

ただ、子供がやりたくないと思っている習い事の中に、その子の才能に合う習い事がある可能性もあります。

子供がやりたくない習い事をさせると効果が出にくいかもしれませんが、チャレンジすることで才能が開花したり、なにか面白い発見があるかもしれません。よく話し合ってみましょう。

またどの習い事をするかが決定しても、実際に通う教室によってルールや先生は違います。教室や先生との相性もとても重要なので、体験教室などに参加してから通う教室を決めるのがおすすめです。

家庭や学校以外の世界ができる

小学生のうちは習い事をしなければ学校以外の子供と会う機会は少なく、仲良くなるのは難しいです。しかし習い事をすると学校の友達とはまったく価値観が違う人とも出会う機会があるため、子供の世界や視野が広がります。

また人との出会いに加えて、習い事で何かができるようになることでも世界が広がります。習い事で出会った人たちと切磋琢磨することで成長することもあります。特に塾などはその要素が強いです。

小さいうちの経験は宝物

習い事をすれば、家庭や学校だけでは体験できないような様々な経験を積むことができます。習い事は単に体力や技術がつくだけでなく、人として成熟するためにも大変有意義と言えます。

人間関係が多様化することでトラブルが発生する可能性も上がりますが、そのような経験すらも子供の人間的な成長に繋がっていきます。

無駄な習い事はある?

基本的にどの習い事を選んでも必ず学ぶことがあるはずです。特に学校では経験できないようなことを学ぶ習い事なら、子供の視野が広がるため無駄になるはずがありません。

子供がやりたいと言う習い事の中には、親の目線からは無駄に見えるものもあるでしょう。しかし本人のやりきる意思が強いなら、可能な範囲で体験させてあげるのがおすすめです。

期間を区切って習う!

子供が習い事をしたいと言い出した場合、いつまで続くのか、本当にやり続けるのか、不安に感じる人も少なくないでしょう。

子供がやりたいと言う習い事が短期で習うことができるなら、まず体験的に参加したり、短い期間で申し込んだりして、本当に続けられるのかを見てみましょう。

「~ができるようになるまで」と目標を決めるのもおすすめです。目標を明確にすることでメリハリがつき、めんどくさいとか辞めたいなどと思うことが防げます。さらに目標が達成できた時は自信もつくため一石二鳥です。

小学生におすすめの習い事は?

親指を立てる少年

「うちの子はまだ習い事に興味を示していないけど、とりあえず何か習い事をさせたい。」ということもあるでしょう。そこでここでは小学生におすすめの習い事を文科系と運動系に分けて紹介します。参考にしてお子さんと相談してみてはいかがでしょうか?

文化系の習い事

文科系の習い事の中で特に小学生に人気があるのは以下の習い事です。

  • ピアノ
  • 英語
  • プログラミング

プログラミングは2020年度から小学校で必修化されたこともあって、人気が上がっています。英語は元々人気がある習い事ですが、小学校で行われている外国語活動が小学3年生に前倒しされてこともあって、ますます人気を集めています。

英語もプログラミングも小学生向け通信教育で学べるものがあります。成績アップもかねて通信教育を受講するのもおすすめです。もちろんそれぞれ通う教室もありますが、通信教育なら個別に教室に通うよりも比較的リーズナブルなためお得です。

英語やプログラミングが学べる通信教育は?

ほとんどの大手の通信教育は既に新学習指導要領に対応しており、英語やプログラミングを追加料金なしで学ぶことができます

以下の記事では小学生におすすめの通信教育について詳しく解説しています。

運動系の習い事

運動系で小学生に人気があるのは以下の習い事です。

  • 水泳
  • サッカー
  • 野球・バスケ・テニス
  • バレエ・ダンス
  • 武道

中でも水泳は全身運動で体力がつきやすく、体力向上とともに免疫力の向上やアレルギー体質の改善が期待できるため、運動系の習い事候補の筆頭です。

実際に水泳を習っている子が多く泳げる子が多いため、水泳を習っていないと学校の授業で大変な思いをしてしまうこともあります。

泳げるようになっていれば、プールや海に遊びに行くときも安心です。

習い事の選び方は?

習い事は子供が興味を示しているものの中から選ぶのがベストです。しかしより良い選び方のポイントがあるため確認しておきましょう。

まず文科系と運動系の両方を経験するのがおすすめです。そのため文科系と運動系から1つずつ選ぶのが基本となります。

もしもっと習い事をやりたいなら、スケジュール的にも体力的にも子供に余裕があることを確認してから、少しずつ増やしましょう。くれぐれも増やしすぎないように注意しましょう。

以下の記事では、小学生に特に人気の習い事について費用も含めて紹介しています。興味のある方はぜひこちらの記事を読んで、お子様の習い事選びの参考にしてみてください。

小学生の習い事は必要かまとめ

小学生の習い事の必要性まとめ

  • 8割の小学生が平均2つの習い事をしているが、決して必須ではない
  • 習い事をする良い面と悪い面を知ったうえで、子供と相談しながら習い事をするか決めよう
  • 文科系と運動系から1つずつ選ぶのが基本で、増やしすぎには注意する

小学生のうちから習い事をすると、家庭や学校だけでは得られない経験やスキルが手に入れられるためおすすめです。

しかし習い事をさせすぎると生活リズムが乱れたり、友人や家族との時間が減ってしまったりすることがあるので気をつけましょう。

また習い事を始める時は必ず子供と相談してから決めましょう。